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研究シーズ紹介

音川 和久(オトガワ カズヒサ)
(オトガワ カズヒサ)
大学院経営学研究科 経営学専攻
教授
Last Updated :2022/08/16
  • 資本市場における財務会計の機能
    シーズカテゴリ:人文・社会
    研究キーワード:財務会計, 資本市場
    研究の背景と目的:企業は、会社法、金融商品取引法または証券取引所の要請などに基づいて、株主・投資家などの利害関係者に対して、財務会計の報告書(計算書類・有価証券報告書・決算短信など)を定期的に作成・公表しています。利害関係者の意思決定に対する報告書の有用性を明らかにするため、財務諸表データや株価データなどのアーカイバル・データを用いて、資本市場における財務会計の報告書の機能(または逆機能)を実証的に研究しています。
    研究内容:財務会計の報告書が公表された時点の株価や出来高の短期的な反応を検出したり、財務会計の各種の情報が株価に織り込まれていく長期的なプロセスを調査しています。下図は、有価証券報告書または決算短信が開示された時刻の30分前から30分後までの出来高を1分間隔で集計したものです。異常出来高は、10営業日前の同時刻の出来高を控除する方法により計算しています。決算短信が東京証券取引所のTDnetを通じて開示された直後に出来高が大きく増加する一方で、有価証券報告書が金融庁のEDINETを通じて開示された前後の時間帯において、顕著な出来高の変化は観察されませんでした。詳細は、音川和久・森脇敏雄. 2017.「有価証券報告書と決算短信の有用性比較」『神戸大学経営学研究科ディスカッションペーパーシリーズ』2017-29(https://b.kobe-u.ac.jp/papers/2017_29/)をご覧ください。

    期待される効果や応用分野:企業は多額のコストをかけて財務会計の報告書を作成・公表していますが、そこで開示された財務会計の各種の情報がいっそう迅速かつ適切に株価へ織り込まれるようになることを期待しています。
    関係する業績:・桜井久勝・音川和久(編著). 2013.『会計情報のファンダメンタル分析』中央経済社. ・音川和久・森脇敏雄. 2017.「決算発表時刻と株価反応-日中取引データを用いた実証分析-」『JSDAキャピタルマーケットフォーラム(第1期)論文集』65-88. https://www.jsda.or.jp/about/kaigi/chousa/JCMF/20160916174151.html

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