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廣田 大地国際コミュニケーションセンター准教授
研究者基本情報
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研究活動情報
■ 受賞- 2021年11月 神戸大学 大学教育推進機構, ベストティーチャー賞特別表彰
- 2021年10月 神戸大学 大学教育推進機構, ベストティーチャー賞(令和3年度前期・フランス語)
- 2020年04月 神戸大学 大学教育推進機構, ベストティーチャー賞(令和元年度後期・フランス語)
- 2019年04月 神戸大学 大学教育推進機構, ベストティーチャー賞(平成30年度後期・フランス語)
- 2018年04月 神戸大学 大学教育推進機構, ベストティーチャー賞(平成29年度後期・フランス語)
- 2017年04月 神戸大学 大学教育推進機構, ベストティーチャー賞(平成28年度後期・フランス語)
- 2025年08月, 詩人の場所、星々の時間 ー 関西マラルメ研究会二十周年記念論文集, 23 - 46タイムマシン・ボードレール ― 『悪の花』における時間について
- 2025年03月, 大學教育研究(神戸大学大学教育推進機構), 33, 157 - 169[査読有り]
- 2024年03月, Journée Pédagogique de la langue française, 19 巻(1-2 号) (1-2 号), 366 - 371
- 2024年03月, 大学教育研究(神戸大学大学教育推進機構), 205 - 218[査読有り]
- 2022年07月, Rencontres Pédagogiques du Kansaï(関西フランス語教育研究会), (36) (36), 55 - 59, 日本語オンライン形式によるフランス語プレゼンテーション大会の開催方法をめぐって
- 2022年03月, 神戸大学国際コミュニケーションセンター論集, (18) (18), 37 - 46
- 2021年07月, Rencontres Pédagogiques du Kansaï(関西フランス語教育研究会), (35) (35), 20 - 24, 日本語オンデマンド方式によるフランス語の綴りと発音の自律学習における単語ごとの習得難易度について
- 2021年03月, 神戸大学国際コミュニケーションセンター論集, (17) (17), 75 - 84フランス語の綴りと発音への気づきを促す自律学習プログラムのデザインとその効果について
- 2020年02月, コレスポンダンス(北村卓教授・岩根久教授・和田章男教授退職記念論文集), 243 - 256後期ボードレール散文詩における抒情性―「気前の良い賭博師」を例に論文集(書籍)内論文
- 神戸大学大学院国際文化学研究科, 2018年07月, 国際文化学研究(神戸大学大学院国際文化学研究科紀要), (50) (50), 43 - 67, 日本語研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 神戸大学国際コミュニケーションセンター, 2017年03月, 神戸大学国際コミュニケーションセンター論集, 13(13) (13), 39 - 48, 日本語研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2017年03月, AmeriQuests, (13.1) (13.1), 34 - 43, 英語Presence of Baudelaire in Today’s Japanese Manga: The Flowers of Evil[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2017年01月, 教育システム情報学会研究報告, (2016-5) (2016-5), 41 - 46フランス詩を用いたフランス語学習WEBサイト「ぽえふら」の設計と構築
- ボードレールとパスカル―信仰と想像力に関して論文大阪大学フランス語フランス文学会, 2016年03月, Gallia(大阪大学フランス語フランス文学会), (55) (55), 45 - 53, 日本語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 関西フランス語教育研究会, 2015年07月, Rencontres Pédagogiques du Kansaï(関西フランス語教育研究会), (29) (29), 29 - 32, 日本語フランス語単語練習WEBページ「フラ単」を用いた授業運営について研究論文(学術雑誌)
- 2014年01月, 教育システム情報学会研究報告, (28(5)) (28(5)), 33 - 36App Inventor を用いた語学学習アプリ開発方法及びその演習への導入について
- 関西フランス語教育研究会, 2014年, Rencontres Pédagogiques du Kansaï(関西フランス語教育研究会), (28) (28), 45 - 49, 日本語英文法知識に基づいたフランス語文法学習の有効性について研究論文(学術雑誌)
- 神戸大学国際コミュニケーションセンター, 2013年, 神戸大学国際コミュニケーションセンター論集, 10(10) (10), 20 - 34, 日本語研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2011年12月, L'Année Baudelaire, (13-14) (13-14), 195 - 210, フランス語La poétique de la fenêtre chez Baudelaire(ボードレールにおける窓の詩学)[査読有り]
- フランスにおいても近年その重要度が高まっている発話行為論の観点からボードレールの詩作品を論じたもの。叙情詩というものは伝統的に、「いま・ここ」にいる「私」が自己の心情を語るという点で談話(discourse)の形式をとっている。しかし厳密には、そのような詩的ディスコースの中にも2種類の様態を見出すことが出来る。1つは「いま・ここ」に対しての「彼方」に焦点を合わせ、いわゆる「神の視点」から世界を俯瞰する様態。もう1つは、発話者「私」の「いま・ここ」という発話空間において、五感に基づいた描写を行う様態。この2つの様態を言語学的に見た際、それぞれ照応機能(anaphore)と直示機能(deixis)とに結び付いていることが指摘できる。 ボードレールの詩作は1857年の『悪の花』初版までの期間とそれ以降とで思想的にも文体的にも明らかな変貌を遂げていることが日本フランス語フランス文学会, 2011年, Études de Langue et Littérature Françaises(『フランス語フランス文学研究』), 99(99) (99), 61 - 79, フランス語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2011年, パリⅢ大学, 博士論文, フランス語Espace et Poésie chez Baudelaire(ボードレールにおける空間と詩)[査読有り]学位論文(博士)
- 上述の「ボードレール韻文詩における空白」において提示したボードレールにおける詩句の空間性・視覚性という問題について、引き続き文体論的な観点から更なる考察を展開した論考。まず詩節の間を分かつ空行という要素が西洋文学の歴史において比較的新しい傾向であることを16世紀から19世紀にかけての印刷方法を通覧することで確認する。その上で、ボードレールによる空行の効果が詩句内容と不可分であることを詩篇「灯台」の分析を通して指摘する。そのような詩篇に固有の内的構造としての「空行」と、それが実際の書物として形作られた際に周囲を覆う「余白」という二つの異なる性質の空白が混在することで生じる新たな問題、そしてボードレールがそれに対してとった対応策とに注目する。最終的には結論として、詩篇のレイアウトに対するこの詩人の執拗なまでの配慮が、単なる技術的な段階の問題に留まらず、「日本フランス語フランス文学会, 2010年, Études de Langue et Littérature Françaises(『フランス語フランス文学研究』), 97(97) (97), 61 - 76, フランス語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- Les deux Horloges en prose et en vers ― pour une étude génétique de la poèsie de Baudelaire ―( 「散文と韻文の二つの「時計」をめぐって ― 1857年から1862年にかけてのボードレールの詩学の生成研究のために」)詩集『パリの憂鬱』として知られるボードレールの散文詩全50篇のなかでも、「時計」は従来研究の対象となることがとりわけ少なかった。しかし1857年に発表されたこの詩篇は、その後のボードレールの詩学を方向づけているという意味で考察するに値する。ボードレールの作品中には幾つか、韻文詩と散文詩で同じ題名を持つものがあるが、その多くが韻文詩から散文詩への書き換えという過程を経ているのに対し、「時計」は散文が韻文に先行している。さらには一見、題名以外の共通点がほとんど見られない。しかしどちらの詩篇も発話行為の入れ子構造と「枠組み」というテーマとを用いており、表面的な作品の違いは、詩人による異なるジャンル間での同一テーマの書き分けとして読み解くことが出来るだろう。実際、散文詩「時計」に見られる、枠組みとしての「眼」の表象、そして他者による反・詩的ディスコースの引用大阪大学フランス語フランス文学研究会, 2009年, Gallia, 48(48) (48), 41 - 50, フランス語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- レヴィー=ストロースによる「猫」の緻密な分析を初めとして、ボードレールの詩作品は今日に至るまで多くの文体分析の対象となってきた。しかしそのような分析は対象を一詩篇に限定し、その内部構造を論じるに留まっている。当論文は、より全般的なボードレール詩学の特質を浮かび上がらせることを目的とし、多数の詩作品を対象とした網羅的・総合的な分析を行う。そこから明らかになるのが、ボードレールの前期詩篇に多用される「詩句の反復」と「異なる音節数の詩句の組み合わせ」、そして後期詩篇に見られる「一詩篇の複数章への分割」という変化である。これを音楽的な調和に基づいた作風から、断絶を内に抱いた作品性への変化として認識することで、理想から幻滅へと転落する詩人の人生そのものに重ね合わせることも出来るだろう。しかしそれ以上に、複数章への分割が詩句の間に生み出す「空白」が持つ象徴性こそ日本フランス語フランス文学会, 2007年, Études de Langue et Littérature Françaises(『フランス語フランス文学研究』), 91(91) (91), 35 - 51, フランス語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- La pluralité du "je" dans la poésie baudelairienne(ボードレールの詩における「私」の多様性)19世紀初頭から20世紀初頭に掛けて、詩的言語は急速な変化を遂げたが、その変化の一つに、叙情詩において伝統的に多用される1人称単数の代名詞「je」の用法がある。ランボーによる「私とは他者である」という言葉が語っているように、近・現代詩において「je」という代名詞は話者の一面的な主観性から開放され、より複雑な意識構造を表現しうるものへと変貌していく。その流れの中にボードレールの詩作品を位置付けようと試みた場合、『悪の花』初版出版2年前の1855年以降に創作された詩篇に、新たな特徴が見出される。具体的には、「je」とともに用いられる噸呼法や、遂行的動詞や知覚動詞などの用法においてもその独自性は現れているが、なかでも1人称現在形の使用により、詩という発話行為における語りの主体としての「私」と、語られた行為の主体としての「私」との二重性が作りだされていること大阪大学フランス語フランス文学研究会, 2007年, Gallia, 46(46) (46), 1 - 8, フランス語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2020年09月, cahier(日本フランス語フランス文学会), (26) (26), 8 - 9書評:小倉康寛(著)『ボードレールの自己演出 『悪の花』における女と彫刻と自意識 』、みすず書房、 2019年書評論文,書評,文献紹介等
- 日本フランス語教育学会, 2016年09月, Revue Japonaise de Didactique du Français, (11) (11), 373 - 375, 日本語書評:西山教行、細川英雄、大木充編(2015)、『異文化間教育とは何か―グローバル人材育成のために』、くろしお出版、248p.書評論文,書評,文献紹介等
- 共著, 「バンヴェニストによる「ボードレールの詩的言語」覚書について」(pp.17-29)、「バンヴェニストとボヌフォワ:二人のボードレール論をめぐって」(pp.209-259), 水声社, 2026年05月, 64, ISBN: 9784801010178
- 共著, 序文、序章「抒情詩、抒情性、抒情主体 各概念の成立について」、第一章「ボードレール『悪の花』における抒情主体 あらたなディスクール構造へ」(全360ページの内、p.5-113の合計109ページの執筆を担当), 幻戯書房, 2024年05月, ISBN: 4864882983
- Kindle, 2024年04月
- 共著, 水声社, 2018年10月, 日本語象徴主義と〈風景〉 ― ボードレールからプルーストまで ―学術書
- 国際共修と自律学習による外国語学習研究会 第1回研究会, 2025年07月日仏タンデムを中心としたフランス語学習 プログラム設計:神戸大学の活動を例に口頭発表(一般)
- e-Learning教育学会研究大会, 北海道大学, 2024年08月ChatGPTを用いた日仏タンデム学習の予行演習の実施方法について口頭発表(一般)
- 第6回フランス語教授法研究会, 東京, フランス国際高校, 2023年12月日本の大学における日仏タンデム活動の意義と課題口頭発表(一般)
- 関西マラルメ研究会20 周年シンポジウム, 2023年12月ボードレール、マラルメ、ボヌフォワ、バンベニスト──詩的ディスクールをめぐって──シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- ボードレール生誕200周年記念 〈時間-生〉芸術の研究——ボードレールとその受容, 2021年12月タイムマシン・ボードレールシンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 大阪大学フランス語フランス文学研究会, 2019年03月ボードレールの散文詩「気前の良い賭博師」における抒情性口頭発表(一般)
- 第1回フランス抒情詩研究会, 2018年10月ボードレールと抒情性口頭発表(一般)
- 連続シンポジウム「象 徴主義とは何か」第1 回:象徴主義における<風景> , 東北大学, 2017年09月ボードレール散文詩における他者という風景シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 第15 回e-Learning 教育学会, 沖縄大学, 2017年03月フランス語学習ICT コンテンツの共有のために―フランス語動詞活 用表WEB ページ「フラ動」を例に―口頭発表(一般)
- 教育システム情報学会 2016 年度第5 回研究会, 愛媛大学, 2017年01月フランス詩を用いたフランス語学習WEB サイト「ぽえふら」の設計 と構築口頭発表(一般)
- 関西フランス語教育研究会(RPK), 2016年03月フランス語学習におけるフランス詩の活用方法を考える口頭発表(一般)
- Cultural Modernism IV: Baudelaire in Japan, Held at the W.T. Bandy Center for Baudelaired Modern French Studies, Nashville (USA), 2015年11月, 英語The Flowers of Evil (Aku no Hana, 2009-2014), The Japanese Manga by Shuzo OSHIMI口頭発表(招待・特別)
- 関西フランス語教育研究会(RPK), 2015年03月フランス語単語練習 WEBページ 「フラ単」について口頭発表(一般)
- 第76 回大阪大学フランス語フランス文学会 赤木昭三先生追悼シンポジウム「パスカルと後世」, 2015年03月ボードレールとパスカルシンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 第33回ボードレール研究会, 2014年12月押見修造『惡の華』に見る現代における記号としてのボードレール受容口頭発表(一般)
- 関西フランス語教育研究会(RPK), 2014年03月英文法知識に基づいたフランス語文法学習の有効性について口頭発表(一般)
- 教育システム情報学会(JSiSE)2013年度第5回研究会, 高知工科大学, 2014年01月App Inventorを用いた語学学習アプリ開発方法及びその演習への導入方法について口頭発表(一般)
- 日本フランス語フランス文学会関西支部大会, 2012年11月バンヴェニストによる「ボードレールの詩的言語」草稿について口頭発表(一般)
- 日本フランス語フランス文学会, 2012年10月ボードレール散文詩作品における詩的枠組の所在
- Computing language and Culture with R, 2012年04月クラスターを用いたボードレール『悪の花』分析
- 第30回ボードレール研究会, 2012年03月ボードレールにおける空間と詩学口頭発表(一般)
- Le colloque international « Baudelaire dans le monde : traditions critiques et traductions », Paris, France, 2011年12月Baudelaire numérisé
- 日本フランス語フランス文学会, 2010年10月ボードレール後期韻文詩に見る「叙情詩」の侵犯 ― 語りの空間、語られる空間
- 日本フランス語フランス文学会, 2009年11月『悪の花』のレイアウト ―― 空行と余白の間で口頭発表(一般)
- 日本ポー学会, 2009年09月ボードレールによるエドガー・ポー受容の金銭的側面シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 第25回ボードレール研究会, 2007年07月幻影と額縁 ― 後期ボードレールの詩作観について口頭発表(一般)
- 文芸学研究会, 2006年12月フランス詩における空白――ボードレールを中心に口頭発表(一般)
- 日本フランス語フランス文学会, 2006年10月詩行と空白 ―ボードレールの韻文詩の変革を巡って―口頭発表(一般)
- 大阪大学フランス語フランス文学研究会, 2006年10月『悪の花』のレイアウト ――詩篇の章分割について口頭発表(一般)
- 第24回ボードレール研究会, 2006年03月分断された詩篇 ―『悪の花』第2版の新詩篇における形式的特徴について―口頭発表(一般)
- 関西マラルメ研究会, 2005年05月『悪の花』における主体について
- 第19回ボードレール研究会, 2004年09月アナロジーの詩学 − ボードレール韻文詩における直喩の変遷をめぐって −口頭発表(一般)
- 第17回ボードレール研究会, 2004年02月『悪の花』における時間口頭発表(一般)
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2023年04月01日 - 2028年03月31日日仏タンデムを中心とした国際共修と自律学習のための発展的プログラム開発
- 日本学術振興会, 学術研究助成基金助成金/若手研究(B), 若手研究(B), 神戸大学, 2014年04月 - 2017年03月, 研究代表者現在日本国内のみならず世界各国でも深刻化している若年層の古典文学離れを防ぎ、次の世代への文学研究の継承を促すため、その方法論確立の第一歩として、研究者が専門としてきた19世紀フランス詩人ボードレールの研究を中心に、漫画『惡の華』におけるフランス文学の影響に関する分析と、フランス語とフランス詩の学習WEBサイトの構築とを行った。 特に後者に関しては、フランス詩を通してフランス語を学ぶWEBサイト「poefra(ぽえふら)」として、今日における日本の若者がフランス語の学習を入り口として、フランス文学の豊かな世界に触れるための新たな道筋のあり方を具体的に提示することが出来た。競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 特別研究員奨励費, 大阪大学, 2010年 - 2011年電子テキストによるボードレール書簡研究今年度における本研究の目的ならびに実地計画は、大きく分けて、1、ボードレールの書簡の電子テキストの作成、2、文学研究におけるコーパス分析の手法研究、3、学会発表やホームページを通しての研究成果報告、の3点であった。まず、1に関しては、研究計画当初から危惧していた著作権の問題に直面し、その解決策を探るべく研究計画の変更を余儀なくされた。具体的には、フランス・ガリマール社から1971年に出版された『ボードレール書簡集』を基にして電子テキストを作成したものの、他のフランス文学研究者と話し合った結果、その公開にあたって同社の出版権に抵触するおそれを指摘された。そのため、それ以前にコナール社から出版された別の版を基に電子テキストを制定することで、この問題の解決をはかることにしたが、二つの版にはかなりの相違があり、電子テキストの公開のためには現時点においても更なる作業を必要としている。とはいえ、日仏を初めとした幾つかの国の研究者との間では個人的にデータの共有を既に進めており、世界規模でのボードレール研究への貢献ができていると自負している。 そのような1に関する困難の反面、2に関しては予想していたよりも遥かに研究を進めることができた。具体的には大阪大学言語文化研究科の田畑智司准教授を中心としたコーパス分析研究会に参加することで、この分野において世界でもトップレヴェルの研究者たちから直に薫陶を得て、プログラミング言語「R」を用いた分析手法の習得、ならびにフランス文学研究への応用方法の研究に努めた。 また3に関しては、2011年12月にパリにて開かれたボードレール国際コロックにおいて、世界各国から集まったボードレール研究者たちを前に本研究内容について発表し、意見を交わすことができた。2012年末には、コロックの成果としての論文集において本研究内容の一部を発表する予定である。
