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石山 裕慈
大学院人文学研究科 文化構造専攻
准教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(文学), 東京大学
■ 研究分野
  • 人文・社会 / 日本語学

研究活動情報

■ 受賞
  • 2020年03月 2019年度 漢検漢字文化研究奨励賞(優秀賞), 日本漢字音における「一字複数音」の歴史

■ 論文
  • 『和仏小辞典』の漢字音──『和英語林集成』第三版との比較を通して──
    石山裕慈
    2024年03月, (神戸大学文学部)紀要, (51) (51), 1 - 20, 日本語
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 『和英語林集成』第三版の漢字音についての一考察
    石山 裕慈
    2023年03月, (神戸大学文学部)紀要, (50) (50), 27 - 48, 日本語
    研究論文(学術雑誌)

  • 後期中世における法華経音義の日本漢字音史資料としての性質──t入声字の表記を題材にして──
    石山 裕慈
    2022年12月, 国語国文, 91(12) (12), 29 - 40, 日本語
    [査読有り][招待有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 日常使用の日本漢字音の歴史──『日葡辞書』と現代日用語辞典との比較を通して──
    石山 裕慈
    2022年09月, 国語と国文学, 99(9) (9), 49 - 62, 日本語
    研究論文(学術雑誌)

  • 現代日本漢字音の一特徴──中国人名の表記を題材として──
    石山 裕慈
    2021年11月, 国文論叢, (58) (58), 24 - 34

  • 浄土三部経音義の漢字音
    石山 裕慈
    2021年03月, 訓点語と訓点資料, (146) (146), 48 - 60
    [査読有り]

  • 「漢字音の一元化」の歴史
    石山 裕慈
    2018年10月, 国語と国文学, 95(10) (10), 50 - 65, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 中世以降の「シウ(シユウ)」「シユ」の呉音形をめぐって
    石山 裕慈
    2018年03月, 国語語彙史の研究, (37) (37), 229 - 246, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 浄土三部経音義の字音点分韻表
    石山 裕慈
    2018年03月, (神戸大学文学部)紀要, (45) (45), 39 - 99, 日本語
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 豪韻字の字音仮名遣いをめぐって
    石山 裕慈
    鈴屋学会, 2016年12月, 鈴屋学会報, (33) (33), 15 - 29, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 漢音声調における上声・去声間の声調変化──日本漢文の場合──
    石山 裕慈
    神戸大学文学部国語国文学会, 2014年, 国文論叢, (48) (48), 1 - 12, 日本語
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 『遊仙窟』各本に記入された日本漢字音の位置づけ
    石山 裕慈
    明治書院, 2013年, 国語と国文学, 90(7) (7), 52 - 65, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 「字音仮名遣い」の現状と提言
    石山 裕慈
    弘前大学国語国文学会, 2013年, 弘前大学国語国文学, (34) (34), 15 - 30, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 室町時代における漢字音の清濁──『論語』古写本を題材として──
    石山 裕慈
    本稿は、室町時代に書写された複数の『論語』古写本に着目し、それぞれの資料に記入された漢字音の清濁について考察したものである。 『論語』古写本においては、韻書全濁字への濁点加点例のような、清濁の原則に必ずしも忠実ではない場合が多々見られる。さらに、同じ漢字の清濁が資料によって食い違っている場合が存するほか、同じ資料の中でも両様の形が出現する例も散見される。また、「漢語」単位で分析した場合も、やはり清濁の揺れが少なくないことが分かる。 一連の考察から、それぞれの字の清濁とはある程度の流動性を帯びたものであって、韻学的知識などをもとに、絶えず「整備」される性質のものであったことが窺える。
    弘前大学教育学部, 2012年, 弘前大学教育学部紀要, (108) (108), 9 - 17, 日本語
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 高山寺本『荘子』の漢字音
    石山 裕慈
    本稿は、高山寺に蔵される『荘子』古写本7巻(甲巻5巻、乙巻2巻)に記入された字音点を対象として、国語学的見地から考察したものである。先行研究ですでに気づかれているとおり、本資料に散見される反切・同音字注などは、基本的に『経典釈文』によっており、場合によっては原初形と思われる記述も見られる。また、直接引用していない場合であっても、声点や仮名音注などに『経典釈文』の内容が間接的に反映されていると考えられる場合も存する。特に反切注から理論的に導き出された「人為的漢音」も存することは、漢字音学習のあり方を考える上で、また『論語』との違いを考える上で見逃せない事柄である。このほか、仮名音注や字音声点の特徴も、同年代の漢籍訓読資料とおおよそ共通しており、大学寮での講読が行われなかった資料であるとはいえ、その位置づけは『論語』などと大差はなかったものと思われる。
    弘前大学教育学部, 2012年, 弘前大学教育学部紀要, (107) (107), 7 - 14, 日本語
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 中世における『論語』古写本の声点について
    石山 裕慈
    本稿は、中世に書写された5種類の『論語』古写本に記入された字音声点について考察したものである。まず『論語』各本と『広韻』との対応関係を調査したところ、おしなべて日本漢音の体系に沿ったものであるという共通項があるほか、いずれの本にあっても上声全濁字の去声字が相当程度進んでいるという傾向が見出せた。次に、各本の同じ箇所に記入された声点にどのような違いがあるか調査したところ、偶発的な相違と考えられるものが存する一方で、合理的な理由が想定されるものも少なくなかった。このことから、『論語』の漢字音とは『本朝文粋』のそれと比べて規範的である様が見て取れる。ただし、特定の本の声調が取り立てて規範的であるというような傾向はなく、その点では、筆者がかつて指摘した『論語』各本の漢字音全般の傾向に沿っていると言うことができる。
    弘前大学教育学部, 2011年, 弘前大学教育学部紀要, (105) (105), 1 - 8, 日本語
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 『本朝文粋』における漢語声調について
    石山 裕慈
    訓点語学会, 2011年, 訓点語と訓点資料, 126(126) (126), 18 - 33, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 日本漢字音に関する諸問題
    石山 裕慈
    弘前大学国語国文学会, 2010年, 弘前大学国語国文学, (31) (31), 1 - 13, 日本語
    [招待有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 中世日本漢字音における声調の研究
    石山 裕慈
    2009年, (東京大学博士学位論文), 日本語
    [査読有り]
    学位論文(博士)

  • 石山 裕慈
    従来、字音直読資料は規範性の高い字音注を得られる資料群として重視されてきたが、その一方で漢文訓読資料や仮名交じり文の日本漢字音には見られない特徴がある。すなわち、親鸞自筆『観無量寿経註』においては、同じ文字列を訓読した場合「語頭」として出現すると考えられる箇所で中低型回避や連濁などといった日本語化が発生している例が散見され、直前の文字との間に境界が置かれない場合があったということが読み取れる。このような現象は句の一字目と二字目の間に多く発生しているという特徴もあり、これは漢語全般に二字のものが多いという傾向を反映したものと考えられる。さらに、この傾向は親鸞自筆資料のみならず、同年代の字音直読資料二点においても観察されるのであり、字音直読資料に現れた漢字音とは常に「規範的」と言えるわけではないことが指摘できる。
    日本語学会, 2009年, 日本語の研究, 5(3) (3), 51 - 63, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 醍醐寺本『本朝文粋』の漢字音
    石山 裕慈
    訓点語学会, 2009年, 訓点語と訓点資料, 122(122) (122), 31 - 42, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 論語古写本における漢字音について
    石山 裕慈
    鎌倉~南北朝時代に書写された4種類の論語古写本における漢字音の性質について論じたものである。4種類の本の漢字音はそれぞれの書写年代に応じた日本語化を蒙っており、本による本質的な違いはない。この背後には、中国の注釈書『経典釈文』の存在が考えられる。博士家の論語講読においては等しく経典釈文が利用されており、学習の内実は均質的なものであったと考えられる。
    東京大学大学院人文社会系研究科国語研究室, 2008年03月, 日本語学論集, (4) (4), 1 - 15, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 貞享版『補忘記』の漢語アクセント
    石山 裕慈
    貞享版『補忘記』においては、声点で示された字音声調と、節博士で示された実際の抑揚とが高い対応関係を示している。しかし、同じ語を同時代のアクセント資料である『平家正節』で調査すると、しばしば補忘記と平家正節とで齟齬をきたしているという状況が見られるため、補忘記の漢語アクセントとは論義の場における特殊なものであり、当時の日常漢語アクセントを記述したものではないと考えられる。
    至文堂, 2008年, 国語と国文学, 85(3) (3), 69 - 80, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 六地蔵寺本『文鏡秘府論』の漢字音
    石山 裕慈
    従来注目されてこなかった六地蔵寺本『文鏡秘府論』について、記入された仮名・声点が、どの程度伝統的な日本漢音の体系に合致しているか、解明を試みたものである。その結果、仮名は鎌倉時代以前の姿をよくとどめているほか、声点についても他の文鏡秘府論写本に見られない特徴が存するなど、日本漢字音史研究に有益な資料であるということが確認できた。ただし、本資料には書写にやや粗雑な面も見られる。
    東京大学大学院人文社会系研究科国語研究室, 2007年03月, 日本語学論集, (3) (3), 1 - 13, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 観智院本『世俗諺文』の漢字音(付・字音点分韻表)
    石山 裕慈
    観智院本『世俗諺文』の漢字音のうち、主に漢音語について考察するとともに字音点分韻表(本文中に出現する字音注を、中国中古音の体系に従って一覧表に配列したもの)を作成したものである。本資料の仮名音注については、この時期にしては規範的な姿を保っていることが分かる。また声点に関しては、本来上声が加点されるべき所に去声が加点された例が見られ、これは類例の乏しい現象である。
    東京大学大学院人文社会系研究科国語研究室, 2006年03月, 日本語学論集, (2) (2), 1 - 31, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 親鸞自筆『三帖和讃』から見た鎌倉時代漢語声調の一特徴――語構成に現れた非対称性――
    石山 裕慈
    親鸞自筆『三帖和讃』の二字漢語における去声・上声字の分布を調査すると、従来指摘されている鎌倉時代の漢語声調の傾向に沿ったあり方を示している。その一方で三字漢語について調査すると、「2字+1字」という組み合わせのものが「1字+2字」に比べて熟合度が高かったことが窺え、語構成によって日本語化に差があったことが明らかになった。
    東京大学大学院人文社会系研究科国語研究室, 2005年03月, 日本語学論集, (1) (1), 3 - 16, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(大学,研究機関等紀要)

  • 涅槃講式における漢語声調の変化についての考察
    石山 裕慈
    本稿は、四座講式のうちの『涅槃講式』について、同じ箇所での字音声点の相違について検討したものである。涅槃講式各本は、宗派・流派の系統などにより4種類に大別され、声点もこれに対応する形で差異がある。またその内実は日本語の音韻体系に同化するものになっており、呉音声調の枠組みを超越して日本語として自然な形に変化していたことが読み取れる。
    訓点語学会, 2005年, 訓点語と訓点資料, 115(115) (115), 11 - 28, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 声点差声の一目的――親鸞自筆『観無量寿経註』『阿弥陀経註』の場合――
    石山 裕慈
    本稿は、親鸞自筆『観無量寿経註』『阿弥陀経註』について、声点差声の目的を考察したものである。この資料では、声点がまばらにしか差声されていないことが多く、当該字の声調自体を表示するのとは別の差声目的があったものと考えられる。すなわち、連声濁や中低型の回避といった当時の日本漢語声調の特性を積極的に利用しつつ、読解上の切れ目がある(ない)ことを表示した場合があったと考えられる。
    至文堂, 2005年, 国語と国文学, 82(4) (4), 53 - 64, 日本語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 漢語声調の歴史的変化についての考察
    石山 裕慈
    2004年, (東京大学修士学位論文), 日本語
    [査読有り]
    学位論文(修士)

■ MISC
  • 観智院本『世俗諺文』鎌倉初期点字音点分韻表
    石山 裕慈
    2022年03月, 訓点語と訓点資料, (148) (148), 1 - 49, 日本語
    [査読有り]

  • 音韻(史的研究)(2018年・2019年における日本語学界の展望)
    石山 裕慈
    2020年08月, 日本語の研究, 16(2) (2), 53 - 60, 日本語
    [招待有り]

  • <書評>加藤大鶴著『漢語アクセント形成史論』
    石山 裕慈
    早稲田大学国文学会, 2019年06月, 国文学研究, (188) (188), 80 - 82, 日本語
    [招待有り]
    書評論文,書評,文献紹介等

  • 平成二十六年を振り返って
    石山 裕慈
    全国大学国語国文学会, 2016年08月, 文学・語学, (216) (216), 81 - 84, 日本語
    [招待有り]
    記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)

  • 石山 裕慈
    日本語学会, 2015年10月, 日本語の研究, 11(4) (4), 51 - 58, 日本語
    [招待有り]
    書評論文,書評,文献紹介等

■ 書籍等出版物
  • 人文学を解き放つ
    神戸大学人文学研究科
    共著, 神戸大学出版会,神戸新聞総合出版センター (発売), 2023年03月, 日本語, ISBN: 9784909364197

  • 漢語(日本語ライブラリー)
    石山 裕慈
    共著, 朝倉書店, 2017年10月, 日本語
    教科書・概説・概論

  • 太宰へのまなざし──文学・語学・教育──
    石山 裕慈
    共著, 弘前大学出版会, 2013年, 日本語
    一般書・啓蒙書

  • 弘前大学 知の散歩道
    石山 裕慈
    共著, 弘前大学出版会, 2012年, 日本語
    一般書・啓蒙書

■ 講演・口頭発表等
  • データベースを活用した近現代日本漢字音研究
    石山裕慈
    <フォーラム>古辞書・漢字音研究とデータベース2024, 2024年03月, 日本語
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 1字複数音をめぐって――歴史的変化と明治大正期の実態――
    石山裕慈
    第8回神戸大学・北京外国語大学国際共同研究拠点シンポジウム, 2023年12月, 日本語
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 近世日本漢字音研究が近代に及ぼした影響について
    中澤信幸, 岩城裕之, 加藤大鶴, 石山裕慈
    日本語学会2023年度春季大会, 2023年05月, 日本語
    ポスター発表

  • データベースの拡充と字音仮名遣い研究の進展について
    石山 裕慈
    研究集会「古辞書・漢字音研究とデータベース2022」, 2023年03月, 日本語
    口頭発表(一般)

  • 「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の設計と発展的な運用について
    加藤 大鶴, 佐々木 勇, 高田 智和, 石山 裕慈
    シンポジウム 古辞書・漢字音研究と人文情報学, 2022年03月, 日本語

  • 漢字音の複層性をめぐって──日本漢字音の特質──
    石山 裕慈
    第2回(韓国)全南大学大学院国語国文学科BK21国際学術大会・地域語文学×公共実践×コミュニティ, 2022年01月, 日本語
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • 「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性
    加藤 大鶴, 佐々木 勇, 高田 智和, 石山 裕慈
    日本語学会2021年度春季大会, 2021年05月
    ポスター発表

  • 日本漢語アクセント史研究をめぐる諸問題
    石山 裕慈
    北京外国語大学北京日本学研究センター・神戸大学大学院人文学研究科合同ワークショップ「日本文学と日本語・日本語教育」, 2019年03月, 日本語, 神戸大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • "Co-existence" of the two major Sino-Japanese systems(GO-ON and KAN-ON)
    石山 裕慈
    International Workshop on Humanities "New Perspectives in Japanese Studies Part 2", 2017年11月, 日本語, Kobe University Brussels European Center, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 「漢字音の一元化」の歴史に関する一考察
    石山 裕慈
    平成29年度東京大学国語研究室会, 2017年07月, 日本語, 東京大学山上会館, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 中世以降の「シウ(シユウ)」「シユ」の呉音形をめぐって
    石山 裕慈
    第114回国語語彙史研究会, 2016年12月, 日本語, 大阪大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 現代日本漢字音の一特徴──中国人名の表記を題材として──
    石山 裕慈
    第1回北京外国語大学・神戸大学国際共同研究拠点シンポジウム, 2016年06月, 日本語, 北京外国語大学, 国際会議
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 江戸時代における字音仮名遣いの整備について──豪韻唇音声母字の場合──
    石山 裕慈
    第33回鈴屋学会大会研究発表会, 2016年04月, 日本語, 本居宣長記念館(三重県松阪市), 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 外来語と「見立て」に関する一考察
    石山 裕慈
    神戸大学・国文学研究資料館共催・拠点主導共同研究ワークショップ「「見立て」と日本文化の諸相」, 2016年03月, 日本語, 神戸大学, 国内会議
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 古代日本語における「エ段+イ」「オ段+ウ」形について
    石山 裕慈
    第111回訓点語学会研究発表会, 2014年11月, 日本語, 東京大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 「字音仮名遣い」の現状について
    石山 裕慈
    2012年度弘前大学国語国文学会, 2012年11月, 日本語, 弘前大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 室町時代における漢字音の清濁──『論語』古写本を題材として──
    石山 裕慈
    第105回訓点語学会研究発表会, 2011年11月, 日本語, 東京大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 日本漢音における「韻書上声非全濁字の去声加点例」について
    石山 裕慈
    第102回訓点語学会研究発表会, 2010年05月, 日本語, 京都大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 日本漢字音史に関する諸問題
    石山 裕慈
    2009年度弘前大学国語国文学会, 2009年11月, 日本語, 弘前大学, 国内会議
    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • 論語古写本における日本漢字音の特徴
    石山 裕慈
    東京大学・高麗大学共催 日本語学・日本文学・中国文学 国際シンポジウム, 2008年02月, 日本語, 東京大学, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 本朝文粋に見られる字音声調と訓法との関連について
    石山 裕慈
    第97回訓点語学会研究発表会, 2007年10月, 日本語, 東京大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 六地蔵寺本『文鏡秘府論』における漢字音について
    石山 裕慈
    平成18年度東京大学国語国文学会, 2006年04月, 日本語, 東京大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 涅槃講式における漢語声調の変化について
    石山 裕慈
    第91回訓点語学会研究発表会, 2004年11月, 日本語, くまもと県民交流館パレア, 国内会議
    口頭発表(一般)

■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベースの拡充と運用に向けた基礎的研究
    加藤 大鶴, 中澤 信幸, 坂水 貴司, 佐々木 勇, 浅田 健太朗, 肥爪 周二, 石山 裕慈, 高田 智和
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 跡見学園女子大学, 2022年04月01日 - 2025年03月31日

  • 明治期における東アジア漢字音対照研究の検証と日韓台漢字音変遷の比較
    中澤 信幸, 石山 裕慈, 岩城 裕之, 加藤 大鶴
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 山形大学, 2021年04月01日 - 2024年03月31日
    本研究は、1907年刊『日台大辞典』の「緒言」における東アジア漢字音の対照研究について検証し、それを現代にも通用する日本漢字音、韓国漢字音、台湾語音の対照資料として完成させ、そこから通時的な漢字音変遷の比較研究を行うことを目的としている。そのために、今年度はまず「緒言」における東アジア各漢字音(厦門・福州・客人・広州・上海・温州・寧波・南京・北京・朝鮮・安南)に関する対照部分(全141ページ)をMicrosoft Excelに入力することにより、データベース化を行った。 そして、このデータベースをもとに、「緒言」の日本漢字音、韓国漢字音、台湾語音について、J. MacGowan English and Chinese Dictionary of the Amoy Dialect(『英厦辞典』)、C. Douglas Chinese-English Dictionary of the Vernacular or Spoken Language of Amoy(『厦英辞典』)、H. A. Giles A Chinese English Dictionary、S. W. Williams A Syllabic dictionary of the Chinese Language(『漢英韻府』)等、「緒言」が典拠とした文献との照合を行い、この「緒言」の対照研究の有用性について検証した。 これに関連して、台湾語の対照資料として活用する予定の王育徳(1968)『ビン音系研究』(王1987『台湾語音の歴史的研究』所収、第一書房)について、検証を行った。また、対照資料の検証の一環として、日本漢字音の複層性に関する研究も行った。

  • 明治大正時代の実態を通して見た日本漢字音史に関する研究
    石山 裕慈
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2021年04月01日 - 2024年03月31日
    本研究は、明治・大正時代に刊行された外国語辞典の中から数点を選び、見出し語として立項されている漢語の字音を悉皆調査することによって、近代の日本漢字音がどのような歴史的変化を遂げたか、またその背景にはどのような力学が働いていたと考えられるかを解明することを試みるものである。研究初年度であった令和3年度は、円滑に研究に着手できるよう、主に以下の3点を行った。 (1)分析対象である、明治・大正時代に刊行された外国語辞書の種類や性質などの概略を把握するとともに、この時代の漢語や語彙全般に関する広範な情報を獲得することを試みた。このような目的で、関連する研究文献などを多数購入・複写して入手した。また、調査・分析に必要な文房具類も購入した。 (2)約10年刻みとなるよう、データ入力・分析対象の資料を選定・入手した。この際、応募段階では『漢英対照いろは辞典』(1888)を分析対象候補に挙げていたのを、『和英語林集成』初版(1867)との資料的な連続性を考慮して『和英語林集成』第3版(1886)に変更した。時期・分量などの面で適当と思われる資料として『和仏小辞典』(1904)、『和葡辞典』(1925)をその次に分析する方針を定め、これらの原本を購入した。 (3)大学院生を雇用して、先述『和英語林集成』第3版のデータ入力に着手した。この資料のデータ入力は、3年度末時点で約9割が完了した状態である。『和仏小辞典』と『和葡辞典』については、4年度に実施する計画を立てた。

  • 資料横断的な漢字音・漢語音データベース構築・公開に向けた基礎的研究
    加藤 大鶴, 佐々木 勇, 石山 裕慈, 高田 智和
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 跡見学園女子大学, 2019年04月01日 - 2023年03月31日
    2021年度はデータベースの完成と仮運用を通じての検証作業、および漢字音・漢語音研究への応用可能性について検討を行った。 まずデータベースには、最終的に平安時代から室町時代までの31文献を格納した。入力された各項目等の詳細は、「「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性 」(日本語学会2021年度春季大会予稿集)に記すとおりである。データはcsv形式で、書誌情報と共に資料横断的な漢字音・漢語音データベースhttp://www2.mmc.atomi.ac.jp/~katou/KanjionDB/index.htmlにて公開している。 本データベースの漢字音と漢語音研究への応用可能性については、鼻音韻尾字に後接する連濁現象、連濁の位相差、日本漢字音・漢語音全体としての位相論、字音仮名遣い等の観点から検討を行った。その結果、大規模データによる横断的な資料から、当該研究領域をさらに発展させる力を持つことが確かめられた。また漢字音資料を注記類の観点からみたときに、時代を下るにつれて声点が少なくなるが、仮名注は増えるといった傾向も実証的に確かめることができた。こうしたデータベース全体の検証作業、および研究への応用可能性は、加藤大鶴, 石山裕慈, 佐々木勇, 高田智和「「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の構築と運用可能性」(日本語学会2021年度春季大会)、同「「資料横断的な漢字音・漢語音データベース」の設計と発展的な運用について」(シンポジウム「古辞書・漢字音研究と人文情報学」 )にて詳細を報告している。この他、漢字音・漢語音の個別的な研究成果は、本報告書の【雑誌論文】に詳細を記すとおりである。 ただし、コロナ禍の影響で予定していた研究には若干の遅れがあり、公開予定データの一部は未完成である。期間を延長し、より完全なデータ公開を目指す。

  • 石山 裕慈
    学術研究助成基金助成金/若手研究(B), 2015年04月 - 2018年03月, 研究代表者
    競争的資金

  • 漢籍訓読資料に記入された中世日本漢音の研究
    石山 裕慈
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 若手研究(B), 弘前大学, 2010年 - 2012年
    中世に書写された『論語』『荘子』『遊仙窟』などの漢籍を対象として、そこに記入された漢音形の実態について研究を行った。従来、漢籍に記入された漢音形は日本漢文のそれに比べて規範的であると指摘されてきたが、本研究の結果、漢籍内部でも温度差が存することが確認できた。すなわち、『論語』と『荘子』とが同等の性質を有する一方で、伝奇小説である『遊仙窟』はこの両者に比べ非規範的な漢音形が多く出現するなど、「漢籍」全体が均質的というわけではない状況が窺えた。

  • 日本語声調史上における声点の受容のされ方と日本人のアクセント観についての研究
    石山 裕慈
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 特別研究員奨励費, 東京大学, 2006年 - 2007年
    前年度に引き続き、日本漢字音について、どのような声点が記入されているか、その背後にはどのような事情が存在するかの解明を目指した。今年度は漢音資料については『論語』『本朝文粋』の数種類の古写本を、呉音資料については貞享版『補忘記』を研究の対象とし、性質を異にするそれぞれの資料における声点のあり方について考察した。 まず『論語』と『本朝文粋』は、両者とも漢音資料として括ることが可能であるが、正格漢文と日本漢文という違いがあり、漢音声調についても性質に差が存することが予想された。複数の写本について調査を行った今年度の研究により、本文上の同じ箇所に記入された声点の差異が後者の方が多いこと、そこに現れた差異は日本語化に起因するものが少なくなく、従って日本漢音にあっても声調の日本語化が見られることなど明らかにした。このように、漢音読の訓点資料という点で共通していても、資料の性質により漢音声調の内実は様々であることが判明した。 次に『補忘記』については、論議の場において実際に用いられた抑揚は、声点で示された音調と密接な関係を有しており、記入者が以前指摘した呉音声調変化の延長線上にあるという結論を導き出した。このような呉音声調の変化は、かつては声点を変化させることによって対応していたものだが、補忘記では全体の抑揚を表示する符号(節博士)によって表示している。日本語のアクセント体系が変化したことにより、単字の字音声調の組み合わせという把握から漢語全体の抑揚へとアクセントの把握が変化したことなどが考えられるのであり、声点アクセントとの関係の変化という新たな検討課題が浮かび上がった。

研究シーズ

■ 研究シーズ
  • 日本漢字音の歴史的研究
    研究キーワード:日本漢字音, 音読み, 呉音・漢音
    研究の背景と目的:日本語の漢字の音読みとは、古代中国語に接した日本人が、当時の日本語で写し取ったものの子孫であり、そこから日本語の音の歴史を探ることができます。また日本語では、「行…ギョウ(行政…)/コウ(行動…)/アン(行脚…)」のように、1字に対して複数種類の音が対応しているのが普通です。韓国語・ベトナム語などにはそのような現象は見られないのであり、日本語独自の特徴と言えます。
    研究内容:日本漢字音史、つまり漢字の音読みの歴史を研究しています。論点は二つあり、まず一つ目は日本語の音の歴史を探る方向性です。古い時代の日本語の音読みのあり方と、その後の変化などを分析することによって、日本語の音韻の歴史を解明することが期待できます。もう一つは、日本人が日本漢字音にどのように接してきたのかを解明するという方向性です。なぜ日本語では、一つの字に対して複数の音が対応するという、他の言語に見られない運用をしているのか、またその内実はどのようなものかという問題があります。過去と現在とでは、一つの漢字に複数の音が対応しているといっても、その性質が変わってきていると考えられるところで、その変化を跡づけることにより、日本人が漢語・音というものにどのように接してきたのか、手がかりを得ることが期待されます。
    期待される効果や応用分野:まず古い時代の日本漢字音のあり方を分析することによって、当時の日本語の音の状況や、日本における学問のあり方・受容のしかたをうかがうことができます。また、現代日本語で漢字の音読みをどのように読み分けているかを解明することによって、日本語教育や国語科教育、あるいは情報処理の分野にも貢献できる可能性があります。
     
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