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佐々木 祐大学院人文学研究科 社会動態専攻准教授
研究活動情報
■ 論文- 2023年03月, 思想, (1187) (1187), 180 - 193「新しい人間」の詩学――80年代ニカラグア『ポエシア・リブレ』と『ニカラウアック』[招待有り]
- <特集論文 1>「縦深国境地帯」としてのメキシコ -- 中米移民をとりまく空間編成と社会関係についての試論アメリカ合衆国への「不法移民」問題は、現代社会の大きな課題の一つであり続けている。それは受け入れ国だけでなく、送り出し国(とりわけメキシコおよび中央アメリカ諸国)の社会にも重大な変化をもたらしている。本稿では特に中米出身の移民たちの存在に着目して論じることによって、「北」へ向かう国際的な人の移動が生み出した諸効果について、調査によって得られた情報を利用しながら分析する。これまで比較的論じられることの少なかった中米移民ではあるが、移民者全体におけるその割合は年々上昇しつつあり、またメキシコにおける重層的な暴力や周縁化にも曝されていることが近年明らかとなっている。彼らの通過経路となるメキシコにおける特異な空間構成について分析した後、移民を生み出す「移動の文化」と「暴力の文化」について考察する。さらに、メキシコにおける多様な経験を通じて「移動を続ける者」と京都大学大学院人間・環境学研究科 文化人類学分野, 2017年12月, コンタクト・ゾーン = Contact zone, 9(2017) (2017), 242 - 263, 日本語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 移動する身体 : メキシコにおける中米移民の現状から (特集 変容する「フィールド」から)一般にアメリカ合衆国へと向かう大きな流れとして表象・理解されてきた中米移民だが、フィールドワークに基づいてそれとは違った多様な動きが生起していることを明らかにした。神戸大学社会学研究会, 2016年, 社会学雑誌, (33) (33), 69 - 89, 日本語研究論文(学術雑誌)
- 立命館大学国際言語文化研究所, 2010年01月, 立命館言語文化研究, 21(3) (3), 193 - 202, 日本語共同的映像のひらく可能性 : メキシコ・チアパス地域先住民の実践から[査読有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- メキシコ南部・チアパス州において、現在に至るまで多様な闘争を実践している先住民組織、サパティスタ民族解放軍(EZLN)。かれらの手による映像作品を手がかりに、「われわれ」という表象にまつわる諸問題について考察する。日本文化人類学会, 2008年, 日本文化人類学会研究大会発表要旨集, 2008, 94 - 94, 日本語
- 立命館大学国際言語文化研究所, 2006年02月, 立命館言語文化研究, 17(3) (3), 41 - 54, 日本語「先住民共同体」はいかに「構築」されたのか?--ニカラグア;1880〜1920 (特集 共生の可能性と限界プロジェクト) -- (土地をめぐる法体系の葛藤)[査読有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- In the academic field of sociology of law, the relationship between the law and violence has been argued. In anthropology, the law has been viewed in the historical process of the juridical system in the third world. In this paper, I try to define the function of violence during the process of law enforcement, thus contributing a connection of these two academic fields.<br> In社会学研究会, 2004年, ソシオロジ, 48(3) (3), 19 - 33,145, 日本語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 「先住民」の創出と再編 : 19世紀末ニカラグア、先住民叛乱に関する一考察En la segunda mitad del siglo XIX, los indigenas en Matagalpa, la region central de Nicaragua, enfrentaban a las grandes transformaciones sociales que ellos nunca habian experimentado; to es recluitamiento forzado y la influencia extentada de la nueva forma economica. Estos procesos de la "modernization" habian silo reconocido como una forma violenta. Y en el ano 1881 los grupo京都大学, 2002年12月, 京都社会学年報 : KJS, 10, 119 - 144, 日本語[査読有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2022年05月29日, 神戸新聞「ことば」の力に触れるということ
- 2021年12月22020-2021年度 豊岡市・神戸大学共同研究「外国人住民に関する調査研究」報告書
- 2020年03月2019年度 豊岡市・神戸大学共同研究「外国人住民に関する調査研究」報告書
- インパクト出版会, 2014年, インパクション, (194) (194), 142 - 154, 日本語メキシコ先住民運動の再編とサパティスタの新世代 : EZLN「小さな学校 エスクエリータ」の経験から記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- インパクト出版会, 2007年, インパクション, (159) (159), 50 - 56, 日本語サンディニスタの回帰?--ニカラグア大統領選をめぐって (特集 ラテンアメリカの地殻変動--その可能性と問題点)記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 共編者(共編著者), 2024年06月1%の隣人たち:豊岡発!外国人住民と共に生きる地域社会
- 分担執筆, 「移動という日常」から考えてみること, 神戸大学出版会, 2023年03月人文学を解き放つ
- 分担執筆, 『詩人のくに』の革命と詩学—1980年代ニカラグア"Nicaráuac"誌をめぐって, 山城印刷株式会社出版部, 2021年03月, 189-203, 日本語, ISBN: 9784991147371日常的実践の社会人間学 : 都市・抵抗・共同性
- 分担執筆, まだ見ぬ「われわれ」を創造する―中米移民の集合的実践の事例から, 世界思想社, 2021年02月, 199-219, 日本語, ISBN: 9784790717508集合的創造性 : コンヴィヴィアルな人間学のために
- 分担執筆, 移動と暴力が交錯する生― メキシコにおける中米女性移民たち, 昭和堂, 2021年02月, 353-374, 日本語, ISBN: 9784812220184ジェンダー暴力の文化人類学 : 家族・国家・ディアスポラ社会
- 分担執筆, 移民という存在:移動・移民の社会学, 昭和堂, 2020年08月, 日本語, ISBN: 9784812219331社会学
- 分担執筆, サパティスタ民族解放軍と先住民自治区の構成, 丸善出版, 2020年01月現代地政学事典
- 分担執筆, 韓国における「多文化家族」支援制度, 2019年03月外国人移住者と「地方的世界」:東アジアにみる国際結婚の構造と機能
- その他, 明石書店, 2016年, 日本語ニカラグアを知るための55章学術書
- その他, 京都大学学術出版会, 2012年, 日本語持続型生存基盤論ハンドブック事典・辞書
- 分担執筆, 文化の窮状 クリフォード『文化の窮状』, 世界思想社, 2009年, 日本語社会学ベーシックス3 文化の社会学学術書
- 分担執筆, 革命芸術」の齟齬――ニカラグア壁画運動のたどった途, 人文書院, 2008年, 日本語ポスト・ユートピアの人類学学術書
- 日本人口学会大74回大会, 2022年06月「就労経験を「流用」する:技能実習生・インターンシップ生を中心に」口頭発表(一般)
- 日本文化人類学会 第55回研究大会, 2021年05月, 日本語「移民資本」蓄積過程としての難民経験:メキシコにおける中米移民の事例から
- International UNION of ANTHROPOLOGICAL and ETHNOLOGICAL Sciences, 2020 Congress, 2021年03月, 英語Being Migrant/Refugee as a Process of Accumulation of "Migrant Capital": The Case of Central American Migrants in Mexico.
- 日本ラテンアメリカ学会第38回定期大会, 2017年, 日本語, 東京大学, 中米諸国からアメリカ合衆国へと向かう人々の流れの変容とその作用について、統計データと聞き取りデータを用いて論じた。まず、そうした移動を生み出す「移動の文化と、それを裏書きする「暴力の文化」の存在を指摘し、さらに、移動経路であったはずのメキシコ国内において、そこで難民として、あるいは『不法移民』として生き延びを選択する・余儀なくされる人々について論じた, 国内会議縦深国境地帯における生:メキシコにおける中米移民口頭発表(一般)
- 第88回日本社会学会大会, 2015年, 日本語, 早稲田大学, 白鳥義彦らと共同発表。, 国内会議地方社会における国際結婚―H県T地方におけるアンケート調査を中口頭発表(一般)
- 日本ラテンアメリカ学会第35回定期大会, 2014年, 日本語, 関西外国語大学, 2013年度に実施されたサパティスタ系先住民の大規模な対外企画Escuelitaにおける調査報告を行ない、その位置付けについて分析した。, 国内会議先住民自治構築の課題と現状─Escuelitaの事例から口頭発表(一般)
- Consejo de Estudios Latinoamericanos de Asiya y Oceanía, 6ta Conferencia, 2014年, スペイン語, 京都大学, メキシコ・チアパス州における先住民自治の事例を対象に「繰り延べされた危機」という日常を生き延びるための戦略について論じた。, 国際会議La estrategia de la vida autónoma en una crisis prolongada口頭発表(一般)
- The Second ISA Forum of Sociology, 2012年, 英語, Universidad de Buenos Aieres, 1960年代から現在までの日本におけるラテンアメリカ民衆連帯運動についてその特質と変遷を概観し、今日の新たな社会運動において占める位置を明らかにした。, 国際会議El Movimiento Solidario al Pueblo Latino -americano en Japón口頭発表(一般)
- 日本ラテンアメリカ学会第32回定期大会, 2011年, 日本語, 上智大学, 文化的・政治的に分断されたニカラグアという現在まで広く流布されている社会イメージを検証・脱構築した。, 国内会議「二つのニカラグア」観の歴史的再検討─カリブ海岸部の事例を手がかりとして口頭発表(一般)
- 日本文化人類学会第42回研究大会, 2008年, 日本語, 京都大学, 日常的な調査・接触が困難とされているサパティスタ系先住民の文化的諸実践を題材に、民族誌的記述の限界とその新たな様相を提起した, 国内会議「鏡の裏側」を表象するということ─メキシコ・チアパス地域先住民の実践から口頭発表(一般)
- 日本文化人類学会第38回研究大会, 2004年, 日本語, 東京外国語大学, 国内会議再発見される「共同体」:世紀転換期中米ニカラグアにおける先住民集団の編成過程(1880-1910)口頭発表(一般)
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2024年04月01日 - 2028年03月31日トランジット移民による文化制作実践と社会関係構築過程:メキシコの事例から
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2019年04月01日 - 2024年03月31日メキシコにおける中米移民の社会関係形成過程と生活世界の構造本研究の目的は、中央アメリカから、「北」を目指して移動する移民たちが構築する生き延びの ためのネットワークやその戦略を明らかにすることにある。とりわけ、現在のアメリカ及びメキシコの移民政策により、本来であれば移動経路に過ぎなかったメ キシコ国内にとどめ置かれている人々が、その経験を通してどように自らを位置づけ、またどのように行為しているのかに焦点を当てる。 Covid-19の蔓延により、移動・滞在中の感染を恐れ、こうした人々の数は一時的に減少したことが明らかになっている。たが、移民に比較的融和的と認識されるバイデン政権の成立と、感染症流行による国内経済の悪化という二重の要因を背景に、2020年後半 からは再び北を目指す移民は増加傾向にある。 また、中米移民に加え、災害および治安悪化に見舞われたハイチからの移民も急増している。アメリカ合衆国南部において拘束された移民の数も、史上最大となっている。 こうした状況のもと、研究3年次にあたる本年度、予定されていた現地調査は実施できなかったが、SNSなどオンラインを通じて、支援組織や移民本人への遠隔 での調査は行うことができた。また、これまで収集した資料を含め、文献の整理と分析から、より構造的な移動のメカニズムとその特質についても理論的な考察 を進めることができた。 そもそもが、不確定な要因(出身国および移動先における)に強く規定されている移動経験に、さらに感染症の流行とそれに伴う諸制度・移民政策の変更、さらには移民・難民の国籍構成変容という予期せぬ要因が追加されたわけだが、こうした変動へのある種のレジリエンスが示されていることの端緒が明らかになりつつある。また、それを単に新自由主義的社会再編の結果としてのみ位置づけるのではなく、実際に経験・意識されている現実から、新自由主義を新たな観点のもとで捉え直す作業も進行中である。
- 神戸市, 大学発アーバンイノベーション神戸, 一般助成型, 神戸大学, 2022年04月 - 2024年03月, 研究代表者「外国ルーツの子どもたち」支援を軸とした多文化都市創生のための実証的研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 京都産業大学, 2020年04月 - 2024年03月冷戦期における時間的・空間的想像力および生活空間の変容をめぐる比較研究本年度は、コロナ禍により海外渡航および国内調査等が制約を受けたことにより、主に資料・文献研究および基本的な理論研究を行うことにより各自の研究テーマについて研究を進め、成果公開をすると同時に、オンライン研究会を2回開催し、メンバー間の研究内容の共有に努めた。まず、11月の研究会においては科研費メンバーの田中と菅原が発表を行った。田中は「居留民の文学ー1920年代の東欧とドイツを中心に」というタイトルでベルリンという都市空間をウクライナからやってきたイディッシュ語作家を中心とした「居留民の文学」を通して捉える試みを行なった。また菅原は、「産炭地をめぐる記憶と表象――ポーランドの炭鉱住宅をめぐって」というタイトルで発表を行い、ポーランドの炭鉱団地をめぐる記憶と表象の分析を行なった。3月の研究会では、研究協力者の金瑛氏(関西大学)に「 集合的記憶論と空間論の接点――アルヴァックスを中心に」というタイトルで発表を行っていただき、本科研において最重要の理論的基盤の一つであるアルヴァックスの記憶論と空間論について有益な議論を行いつつ、理解を深めることができた。 また、本科研の目標の一つである(SFをはじめとした)文学的想像力と社会学的想像力の接続を目指すという試みの一環として、「トポフィクション研究会」と題したオンライン読書会を2回開催した。9月の読書会ではモリ・カイネイ氏に劉慈欣『三体』について、1月の読書会では科研費メンバーの佐野がJ・G・バラードの高層住宅SF『ハイ・ライズ』について発表を行った。
- 神戸市, 大学発アーバンイノベーション神戸, 神戸大学, 2021年04月 - 2022年03月, 研究代表者『病』と『厄災』をめぐる比較都市史的研究:感染症対策と公衆衛生言説を中心に
- 豊岡市, 豊岡市・神戸市共同研究, 2019年04月 - 2021年06月, 研究代表者外国人住民に関する調査研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 東京大学, 2017年04月01日 - 2021年03月31日世界文化〈資本〉空間の史的編成をめぐる総合的研究:アフリカ・カリブの文学を中心に本共同研究のメインテーマのひとつである黒人文化総合誌『プレザンス・アフリケーヌ』をめぐっては、2018年5月、研究分担者の佐久間寛、中村隆之、小川了および研究協力者の村田はるせの4名により、日本アフリカ学会第55回学術大会にてフォーラム「文学・運動・メディア:プレザンス・アフリケーヌ研究2」を組織した。ここで得られた成果にもとづき、上記4名は、日本アフリカ学会の学術誌『アフリカ研究』94号にて特集「プレザンス・アフリケーヌ研究」を組んだ(12月)。また、『プレザンス・アフリケーヌ』編集長R.フォンクア氏やストラスブール大学のロモ・ミヤジオム氏との協議に基づき、昨年度開催した国際シンポジウムの成果を『プレザンス・アフリケーヌ』誌の特集として公開すべく準備を進めた。一方、文化資本をめぐる研究としては、まず2018年7月に東京大学駒場キャンパスにて第一回研究会を開催し、研究代表者の星埜守之、研究協力者の中尾沙季子、太田悠介、村田はるせが口頭発表を行った。2019年1月、東京大学駒場キャンパスにてニューカレドニア教員養成学院のアミド・モカデム氏を招へいし、「ニューカレドニアにおける独立/相互依存/主権」(フランス語、通訳付)というタイトルのもとで公開講演会を開催した。3月、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所にて第二回研究会を開催(同研究所の共同利用・共同研究課題「プレザンス・アフリケーヌ研究:(2)テキスト・思想・運動」との共催)し、研究分担者の中村隆之、久野量一、小川了、研究協力者の中尾世治、松本尚之、福島亮が口頭発表を行った。なお、研究分担者の佐々木および森元は、それぞれ中米諸国とフランスに渡航し、フィールドワークと文献調査を進めた。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), 基盤研究(A), 2016年04月01日 - 2020年03月31日<ジェンダーに基づく暴力複合>の文化人類学的研究本研究は、研究期間を4 年とし、文化人類学やジェンダー研究の視点から「ジェンダーに基づく暴力複合(gender-based-violence complex)」とそれが支持する社会体制や思想について、地域的文脈 を尊重しつつ、より包括的かつ通文化的視野から分析することを目的とする。主たる対象地域は、 ネパールや北西インドから中東、さらに地中海にかけての地域と、スペイン文化の影響を受けた中南米を中心とする。さらに、これらの地域出身が移住先の欧米で形成している(移民)社会を研究対象とする。本年度、東聖子がカナダのスィク教徒、岩谷彩子はドイツとルーマニア、小牧幸子はノルウエーと国内のパキスタン・コミュニティ、佐々木佑はメキシコ、内藤順子はチリで、藤倉康子がネパールからインド・ムンバイへの売春に関わる移民について、村上薫がトルコ、和崎聖日はウズベキスタンで調査を実施した。研究会は、京都で4回行った。第一回は「パキスタンにおける暴力と宗教、性」と題して、ヴェール問題や第三の性(ヒジュラ)の生活を紹介した。2回目は、本プロジェクトの対象地域からずれるが、日本を相対化する視点が必要という暗転から、復帰前の沖縄の売春を描いた「沖縄エロス外伝 モトシンカカランヌー」を上映し、討論した。第3回は「女性に対する暴力と法規制」を特集し、ゲストに法学者を招聘した。最後にライラ・アブー=ルゴド『ムスリム女性に救援は必要か』についての合評会を開催した。3年間の研究期間を終え、分担者の調査もほぼ終了した。これからは論文集の発刊に向けて論文の執筆により多くの時間を費やすことになる。
- 科学研究費補助金/基盤研究(B), 2017年04月 - 2020年03月競争的資金
- 学術研究助成基金助成金/基盤研究(C), 2015年04月 - 2018年03月, 研究代表者競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 神戸大学, 2013年04月01日 - 2017年03月31日現代東アジアにおける国際結婚と「地方的世界」の再構築日本、韓国、台湾の地方社会で「南北型」の国際結婚に関する問紙調査や聞き取り調査を行い、「再生産領域」の変容、日韓台間の共通性や多様性、中国人妻と東南アジア出身妻の差異が明らかになった。 また国際結婚妻の出身地である中国東北部、フィリピン、タイの地方社会でその親や近親者に聞き取り調査等を行い、地方社会ごとの国際結婚の個性的な展開、出身家族と女性の関係の絆の強さ、そして東南アジア女性が出身地域社会に及ぼす影響の重要さが明らかになった。さらに、タイなどでは女性の結婚移住先の中心は東アジアを大きく越えて展開しているので、東アジアの「北」と「南」は、国際結婚により単純な形で結合しているのではない。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 立命館大学, 2009年 - 2011年ラテンアメリカにおける視覚文化の政治学ラテンアメリカにおけるメディアとしての視覚文化が有する力と、それによって引き起こされる政治的影響や社会的変容に関して、人々の感覚変容を生じせしめる潜在可能性をもつ「社会的な諸関係の凝集」として視覚文化をとらえる観点から、メキシコ合衆国チアパス州の先住民族運動をとらえた映像、中米ニカラグア共和国における「混血国民」イデオロギー、南米ペルー共和国アマゾン地域の現地調査を通じて、その特徴を明らかにした。
- メソアメリカにおける民族集団編成過程 先住民社会運動の展開競争的資金