
井上 舞
大学院人文学研究科 | 講師 |
研究者情報
研究活動情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2022年04月01日 - 2026年03月31日鉱山地域社会における人的ネットワークからみる豪農商の活動に関する基礎的研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 桃山学院大学, 2022年04月01日 - 2025年03月31日近世「反キリシタン文学」の基礎的研究ー「吉利支丹由来記」を起点に
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 茨城大学, 2017年04月01日 - 2023年03月31日近世日本の鉱山開発を支えた豪農商と〈鉱山知〉の歴史的分析石川家文書の史料整理ついては、撮影済みだった300点の目録を作成した。現地での史料画像データの作成については分担者の井上舞が担当したが、コロナ禍のために大人数を動員しての調査・撮影は行うことができなかった。このため、現地にてアルバイト1名を雇用し、定期的に撮影作業を行った。結果、箱20・49・88のうち72点、454コマを撮影し、共有することができた。一方、美術品については、箱94の49件について目録作成および、資料の翻刻を行い、現在も継続中である。箱94は石川魚連の晩年に関する資料群であり、親友の南台秋山より贈られた画帖や書翰からなる。また、墨竹画の習作等からは魚連の古画学習について知ることが出来る。 研究会「生野銀山 石川家文書の魅力を語る会」及び最終年度に予定していた成果公開のためのシンポジウムもコロナ禍のために開催することができなかった。これを受けて、石川日記の整理と翻刻を重点的に進めるとともに、とくに日記に書き留められた各地の災害情報の整理、天保期に生野を襲った旱魃と飢饉などへの地域的対応のなかで石川家が果たした役割について分析を進めた。また、銀・銅などの鉱山資源も含めた貿易品の長崎移送や海外への輸出に伴って発生した水面下での商取引の実態として「抜け荷」(『洋学史研究事典』)を発表した。さらに、石川家のような旧家が所蔵する地域の歴史資料について、その意義を次世代に受け継ぎ、安定的に保存・活用することを目指した取り組みの社会的意義について分析を進め、論考「学生が取り組む地域歴史遺産の保存と活用」(『地域文化の可能性』)を発表することができた。
- 学術研究助成基金助成金/基盤研究(C), 2017年04月 - 2021年03月競争的資金