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検索詳細昆野 伸幸大学院国際文化学研究科 文化相関専攻教授
研究活動情報
■ 受賞- 2009年10月 日本思想史学会, 第3回日本思想史学会奨励賞, 『近代日本の国体論』(ぺりかん社、2008年)国内学会・会議・シンポジウム等の賞
- 2009年06月 日本文芸研究会, 第26回岡崎義恵学術研究奨励賞, 『近代日本の国体論』(ぺりかん社、2008年)、「戦時期文部省の教化政策」(『文芸研究』167集、2009年3月)国内学会・会議・シンポジウム等の賞
- 2023年12月, 現代思想, 51(16) (16), 386 - 394, 日本語近代のなかの平田篤胤[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 2020年03月, 日本文化論年報, (23) (23), 55 - 77, 日本語近現代のなかの楠木正成――一九三〇年代から二〇一〇年代まで研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2019年11月, 國學院雑誌, 120(11) (11), 256 - 273, 日本語愛知県における誓の御柱[招待有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 藝林会, 2015年04月, 藝林, 64(1) (1), 68 - 81, 日本語平泉澄博士の日本思想史研究[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 明治聖徳記念学会, 2014年11月, 明治聖徳記念学会紀要, (復刊51号) (復刊51号), 146 - 162, 日本語二荒芳徳の思想と少年団運動[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 神戸大学大学院国際文化学研究科日本学コース, 2014年03月, 日本文化論年報, (17) (17), 31 - 50, 日本語村岡典嗣の国体思想史研究研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 日本宗教学会, 2013年, 宗教研究, 86(4) (4), 792 - 793, 日本語
- 神戸大学近代発行会, 2012年03月, 近代, 第106号、29頁~46頁(106) (106), 29 - 46, 日本語研究論文(学術雑誌)
- 日本史研究会, 2010年03月, 日本史研究, 第571号、117頁~140頁(571) (571), 117 - 140, 日本語近代日本における祭と政――国民の主体化をめぐって研究論文(学術雑誌)
- ぺりかん社, 2009年06月, 季刊日本思想史, 第74号、9頁~28頁(74) (74), 9 - 28, 日本語村岡典嗣の中世思想史研究研究論文(学術雑誌)
- 日本文芸研究会, 2009年03月, 文芸研究, 第167集、64頁~75頁, 64 - 75, 日本語戦時期文部省の教化政策――『国体の本義』を中心に[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 現代史料出版, 2007年05月, 年報日本現代史, 第12号、27頁~60頁(12) (12), 27 - 60, 日本語「皇国史観」考研究論文(学術雑誌)
- 日本文芸研究会, 2007年03月, 文芸研究, 第163集、36頁~47頁, 36 - 47, 日本語近代日本の法華経信仰と宮沢賢治――田中智学との関係を中心に[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- ぺりかん社, 2005年12月, 季刊日本思想史, 第67号、115頁~133頁(67) (67), 115 - 133, 日本語平泉史学と人類学研究論文(学術雑誌)
- 吉川弘文館, 2004年10月, 日本歴史, 第677号、67頁~84頁(677) (677), 67 - 84, 日本語大川周明『日本二千六百年史』不敬書事件再考[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 東北史学会, 2004年09月, 歴史, 第103輯、127頁~152頁, 127 - 152, 日本語平泉澄の中世史研究[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 東北大学大学院文学研究科日本思想史学研究室, 2002年03月, 日本思想史研究, 第34号、16頁~36頁(34) (34), 16 - 36, 日本語昭和期における平泉澄の「日本人」観研究論文(学術雑誌)
- 東北大学大学院文学研究科日本思想史学研究室, 2001年03月, 日本思想史研究, 第33号、115頁~130頁(33) (33), 115 - 130, 日本語吉田三郎の〈皇国史観〉批判研究論文(学術雑誌)
- 日本思想史学会, 2000年09月, 日本思想史学, 第32号、155頁~172頁(32) (32), 155 - 172, 日本語大川周明の日本歴史観[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2022年08月, 神社新報, (3601) (3601), 6 - 6, 日本語黒岩昭彦著『「八紘一宇」の社会思想史的研究』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2021年09月, 日本思想史学, (53) (53), 26 - 30, 日本語ゴシップ・テロリズム・祭祀――一九二〇年代の天皇観を中心にその他
- 2021年04月, 日本歴史, (875) (875), 100 - 102, 日本語西田彰一著『躍動する「国体」 筧克彦の思想と活動』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2019年09月, 史境, (77・78) (77・78), 136 - 142, 日本語中野目徹編『近代日本の思想を探る―研究のための15の視角―』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2017年09月, 文芸研究, (184) (184), 46 - 47, 日本語鈴木啓孝著『原敬と陸羯南――明治青年の思想形成と日本ナショナリズム』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 青土社, 2017年01月, 現代思想, 45(2) (2), 172 - 194, 日本語歴史としての神道――神道の可能性をめぐって[招待有り]その他
- 明治聖徳記念学会, 2016年11月, 明治聖徳記念学会紀要, (復刊第53号) (復刊第53号), 247 - 255, 日本語國學院大學研究開発推進センター編・阪本是丸責任編集『昭和前期の神道と社会』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 図書新聞, 2015年09月, 図書新聞, (3224) (3224), 4, 日本語米原謙著『国体論はなぜ生まれたか――明治国家の知の地形図』」[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 日本歴史学会, 2015年03月, 日本歴史, (第802号) (第802号), 112 - 114, 日本語菅谷務著『橘孝三郎の農本主義と超国家主義 もう一つの近代』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 朝日新聞出版, 2014年04月, 週刊 新発見!日本の歴史, (42) (42), 22 - 23, 日本語国体論[招待有り]記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 社会経済史学会, 2014年02月, 社会経済史学, 79(4) (4), 111 - 113, 日本語清水元著『評伝 日本の経済思想 北一輝――もう一つの「明治国家」を求めて』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 日本史研究会, 2013年12月, 日本史研究, (616) (616), 55 - 67, 日本語村上重良『国家神道』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 研究代表者 藤田大誠, 2013年02月, 平成22~24年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書 帝都東京における神社境内と「公共空間」に関する基礎的研究, 245 - 250, 日本語今泉定助の思想――神道的国体論の宗教性[招待有り]会議報告等
- 京都工芸繊維大学, 2012年10月, 「1890~1950年代日本における《語り》についての学際的研究」成果論集, 63 - 75, 日本語戦中・戦後における葦津珍彦の思想――神道観を中心に[招待有り]会議報告等
- 日本史研究会, 2012年07月, 日本史研究, (第599号) (第599号), 67 - 75, 日本語住友陽文著『皇国日本のデモクラシー――個人創造の思想史』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2012年05月, 神社新報, 第3117号、5面, 日本語葦津珍彦の思想史的研究に向けてその他
- 一般社団法人 日本教育学会, 2012年04月, 日本歴史, 第767号、109頁~111頁(1) (1), 104 - 107, 日本語その他
- 東京歴史科学研究会, 2011年07月, 人民の歴史学, 第188号、29頁~34頁(188) (188), 29 - 34, 日本語畔上直樹著『「村の鎮守」と戦前日本 「国家神道」の地域社会史』その他
- 千葉歴史学会, 2008年12月, 千葉史学, 第53号、118頁~123頁(53) (53), 118 - 123, 日本語長谷川亮一著『「皇国史観」という問題――十五年戦争期における文部省の修史事業と思想統制政策』その他
- 日本史研究会, 2008年10月, 日本史研究, 第554号、63頁~70頁(554) (554), 63 - 70, 日本語片山杜秀著『近代日本の右翼思想』その他
- 2008年03月, ヨーロピアン・グローバリゼーションと諸文化圏の変容 研究プロジェクト報告書, Ⅰ、275頁~285頁, 日本語総力戦下における文部省の教化政策その他
- 大阪歴史学会, 2007年01月, ヒストリア, 第203号、183頁~191頁(203) (203), 183 - 191, 日本語若井敏明著『平泉澄』」その他
- 吉川弘文館, 2007年01月, 日本歴史, 第704号、158頁~160頁(704) (704), 158 - 160, 日本語伊藤雄志著『ナショナリズムと歴史論争 山路愛山とその時代』その他
- 東北大学大学院文学研究科日本思想史学研究室, 2006年03月, 日本思想史研究, 第38号、39頁~64頁(38) (38), 39 - 64, 日本語三井甲之「蓑田胸喜君の霊にさゝぐるのりと」――翻刻と解題その他
- 日本思想史学会, 2004年09月, 日本思想史学, 第36号、229頁~235頁(36) (36), 229 - 235, 日本語松田京子著『帝国の思想――博覧会と異文化表象』その他
- 共著, 「歴史学研究会と二つの皇国史観――平泉澄・吉田三郎を中心に」(139~158頁), 東京大学出版会, 2023年05月「戦前歴史学」のアリーナ――歴史家たちの一九三〇年代
- 共著, 「国体明徴運動と今泉定助」(87~106頁), 勉誠出版, 2023年03月神道の近代――アクチュアリティを問う
- 共著, 「第9講 国体明徴論」(185~199頁), 筑摩書房, 2022年12月思想史講義【戦前昭和篇】
- 共著, 「第一章第五節四 文化と宗教」(106~112頁)・「第二章第五節四 文化と宗教」(197~201頁)・「第三章第五節五 文化と宗教」(293~300頁)・「第四章第五節六 文化と宗教」(402~408頁), 岩沼市, 2022年03月岩沼市史 3巻(通史編Ⅲ近代・現代)
- 共著, 「国体論」168~171頁, 春秋社, 2021年05月近代日本宗教史 第4巻 戦争の時代――昭和初期~敗戦
- 共編者(共編著者), ミネルヴァ書房, 2021年02月ハンドブック近代日本政治思想史 幕末から昭和まで
- 共著, 「国民道徳論と日本精神論」「「皇国史観」の思想」の2項目, 丸善出版, 2020年04月日本思想史事典
- 共著, 第三章第六節 宗教(444~461頁)・第三章第七節 文化(462~475頁), 岩沼市, 2020年03月岩沼市史8巻(資料編Ⅴ現代)
- 単著, ぺりかん社, 2019年10月増補改訂 近代日本の国体論――〈皇国史観〉再考
- 共著, 近代神道と「八紘一宇」――二荒芳徳の「八紘為宇」論を中心に, 弘文堂, 2019年09月, 421~444, 日本語国家神道と国体論――宗教とナショナリズムの学際的研究学術書
- 共著, 「村上重良「国家神道」論再考」67頁~90頁, 山川出版社, 2018年10月, 日本語戦後史のなかの「国家神道」学術書
- 共著, 第四章第五節 宗教(426~444頁)・第四章第六節 文化(445~460頁), 岩沼市, 2017年03月, 日本語岩沼市史 第7巻(資料編Ⅳ 近代)その他
- 共著, 「皇国史観」「国体護持」「八紘一宇」の3項目, 法律文化社, 2016年03月, 日本語平和と安全保障を考える事典事典・辞書
- 共著, 「天野辰夫」など27項目, 吉川弘文館, 2015年11月, 日本語アジア・太平洋戦争辞典事典・辞書
- 共著, 「葦津珍彦と英霊公葬運動」311頁~334頁, 岩田書院, 2015年03月, 日本語カミと人と死者学術書
- 共著, 藤原書店, 2013年12月, 日本語稀代のジャーナリスト・徳富蘇峰学術書
- その他, 東京堂出版, 2013年09月, 日本語, 「皇国史観と唯物史観」「大川周明」の2項目日本思想史事典事典・辞書
- 共著, 「日本主義と皇国史観」337頁~373頁, ぺりかん社, 2013年06月, 日本語日本思想史講座4――近代学術書
- 共著, 「日本主義の系譜――近代神道論の展開を中心に」153頁~180頁, 岩波書店, 2013年04月, 日本語岩波講座 日本の思想 第1巻 「日本」と日本思想学術書
- その他, 東京堂出版, 2012年07月, 日本語戦後歴史学用語辞典その他
- 共著, 「葦津珍彦の思想史的研究に向けて」9頁~13頁, 神社新報社, 2012年07月, 日本語次代へつなぐ葦津珍彦の精神と思想一般書・啓蒙書
- 共著, 山川出版社, 2009年04月, 日本語日本思想史辞典その他
- 共著, 有斐閣, 2009年03月, 日本語日本文化論キーワード一般書・啓蒙書
- 単著, ぺりかん社, 2008年01月, 日本語近代日本の国体論――〈皇国史観〉再考学術書
- 共著, 翰林書房, 2000年10月, 日本語近代の夢と知性――文学・思想の昭和10年前後(1925~1945)学術書
- 藝林会学術大会研究会「昭和十年代 文部省をめぐる諸問題」, 2023年10月, 日本語文部省と「日本精神」[招待有り]
- 歴史学研究会創立90周年記念シンポジウム「「戦前歴史学」のアリーナ―1932:歴研が生まれた頃―」, 2022年12月, 日本語コメント 歴史学研究会と2つの皇国史観――平泉澄・吉田三郎を中心に[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本文芸研究会大会シンポジウム, 2019年06月, 日本語, 国内会議近現代のなかの楠木正成[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 第4回宗教とナショナリズム研究会, 2017年12月, 日本語, 国内会議神道的国体論の帰結――昭和10年代の二荒芳徳の思想口頭発表(一般)
- 史学会115回大会日本史部会・近現代史シンポジウム, 2017年11月, 日本語, 国内会議村上重良「国家神道」論再考シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 第2回宗教とナショナリズム研究会, 2016年08月, 日本語, 国内会議神道的国体論の再編――二荒芳徳を中心に口頭発表(一般)
- グローバル日本研究クラスター国際ワークショップ, 2016年08月, 日本語, 国内会議戦時期の国体論を再考する[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 「宗教と社会」学会第24回学術大会テーマセッション, 2016年06月, 日本語, 国内会議神道思想と国体論――二荒芳徳の思想を手がかりにシンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 2014年度芸林会学術大会, 2014年11月, 日本語, 國學院大學, 国内会議平泉澄博士の日本思想史研究[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 2014年度国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「日本研究の文化資源学」第1回研究会, 2014年10月, 日本語, 神戸大学, 国内会議丸尾博通と幻燈講演口頭発表(一般)
- 明治聖徳記念学会公開シンポジウム, 2014年07月, 日本語, 國學院大學, 国内会議二荒芳徳の神道思想と少年団運動[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 国際シンポジューム「近代化のなかの「神話」――台湾と日本」, 2014年01月, 日本語, 国立台湾大学, 国際会議近代の神道と日本主義シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 基盤研究B「《主体性》概念を基軸とした日本近代化過程における《自己》造形に関する学際的研究」第6回会合, 2013年09月, 日本語, 同志社大学, 国内会議村上重良の「国家神道」研究――戦後歴史学再考口頭発表(一般)
- 日本宗教学会第71回学術大会 パネル報告「「国家神道」における公共性と宗教性――昭和戦前期を中心に」, 2012年09月, 日本語, 皇學館大学, 国内会議今泉定助の思想――神道的国体論の宗教性シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 近現代史研究会第4回大会, 2012年07月, 日本語, 名古屋大学, 国内会議近代神道論の系譜――今泉定助の思想口頭発表(招待・特別)
- 科学研究費補助金基盤研究(B)「近現代日本の宗教とナショナリズム」第5回研究会, 2012年03月, 日本語, 関西学院大学, 国内会議葦津珍彦の思想――1930年代~40年代を中心に口頭発表(一般)
- 科学研究費補助金基盤研究(B)「1890-1950年代日本における《語り》についての学際的研究」第12回会合, 2011年12月, 日本語, 京都工芸繊維大学, 国内会議葦津珍彦の思想――戦中・戦後の神道再考口頭発表(一般)
- 2011年度日本史研究会近現代史部会書評会, 2011年10月, 日本語, 機関誌会館, 国内会議住友陽文著『皇国日本のデモクラシー――個人創造の思想史』その他
- メディア文化研究センター共同研究「メディアの変容と文化の公共性」, 2011年10月, 日本語, 神戸大学, 国内会議近代日本の国体論――教育勅語・『国体の本義』・平泉澄口頭発表(一般)
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2022年04月01日 - 2025年03月31日戦後日本における保守運動と神道の関係――葦津珍彦の思想を中心に
- 学術研究助成基金助成金/基盤研究(C), 2017年04月 - 2020年03月, 研究代表者競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 國學院大學, 2015年10月21日 - 2018年03月31日国家神道と国体論に関する学際的研究―宗教とナショナリズムをめぐる「知」の再検討―本共同研究では、近代日本における宗教とナショナリズムをめぐる「知」の実態に関する討議の場を20回に亙って設け、多種多様な研究分野の研究者が集う「学際的アリーナ」の基盤を築いた。 近代日本社会における「国家理念」の探究、並びに「神道」と「国体論」が交錯する問題群を検討する中で、個別具体的な実証的歴史研究の積み重ねと包括的比較を通して、その一般性と特殊性を慎重に見出すことの重要性とその戦略的有効性が確認された。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 京都工芸繊維大学, 2012年04月01日 - 2015年03月31日《主体性》概念を基軸とした日本近代化過程における《自己》造形に関する学際的研究本研究は、日本語としての「主体性」の概念の成立と使用の歴史を、哲学、社会思想、文学、美術、演劇、建築など多様な分野において、追跡したものである。それによって、日本が近代化に伴って経験した人間理解の変化を、多様なアスペクトにおいて解明することができた。また海外の日本文化研究者との共同研究および出版事業を通じて、日本におけるテクノロジーの発展と文化との関係についての知見を国際的に発信することができた。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 國學院大學, 2010年 - 2012年帝都東京における神社境内と「公共空間」に関する基礎的研究本研究では、「公共空間」や「公共性」をキータームとして、神道史と都市史・都市計画史、地域社会史の分野などを接続することで、具体的な史料に基づく新たな「国家神道」研究を試みた。神社境内やその隣接空間を「公共空間」として捉え、新旧〈帝都〉である東京と京都との比較の観点を導入することによって、寺院とは異なる神社独自の「公共性」の歴史や、神社の造営と環境整備に係わる人的系譜やその相関関係について解明した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 京都工芸繊維大学, 2009年 - 2011年1890-1950年代日本における≪語り≫についての学際的研究1890年代から1950年代の日本において、知識人や芸術家たちを支えた≪語り≫を主題とする本研究は、哲学、政治学、経済学、文学、建築、美術工芸、演劇などの諸局面で、それが、どのような形で生産され、また消費されていったのか、その具体相を明らかにした。≪語り≫とは、近代化によって従来の生の地盤を掘り崩された後に生じた空隙を埋めるべく創出された、共同的な基礎的虚構群を意味する。本研究は、自己産出的な幻想によって自己を支える構造を、当該の時代の精神史の内に見出した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 若手研究(B), 東北大学, 2005年 - 2007年<皇国史観>を中心とする国体イデオロギー研究を通じた、戦時期思想史像の再検討これまでの研究において、分析概念としての〈皇国史観〉と、昭和18年前後から文部省周辺で使われだした資料用語としての「皇国史観」は区別されてこなかった。この点を踏まえ、研究の最終年度に当たって、なぜこの頃に「皇国史観」の語がクローズアップされたのか、またその具体的意味内容はいかなるものだったのかについて検討することを通じて、〈皇国史観〉概念の捉え直しを企図した。 文部省における「皇国史観」の公認イデオローグといえる教学局教学官小沼洋夫は、もともとマルクス主義の立場から出発した。転向を経ての彼の「皇国史観」論は、国体論の混乱が続く時代の中で、『国体め本義』『国史概説』と結びつき、『国体の本義』を超えて独り歩きする多様な歴史観、国体論に対抗しようとした。当時は同じ「皇国史観」の語を用いながらも、『国体の本義』には批判的な立場から独自の活動を展開したグループ(吉田三郎、伏見猛彌ら国民精神文化研究所の若手所員)が存在し、「皇国史観」の相剋ともいうべき事態が生じていた。結局、吉田らの「皇国史観」解釈は小沼ら文部省主流派によって排除され、「皇国史観」解釈の一元化が進んだものの、平泉澄とその門弟は「皇国史観」に反対し、以て歴史観・国体論の対立は解消できないまま敗戦を迎えた。以上のような「皇国史観」の相剋を踏まえることは、〈皇国史観〉が雑多な思想の寄せ集めではなく、明確な対立軸を内在させた諸思想のダイナミックな展開を示す概念であると捉え直す手がかりになりうるだろう。
- 科学研究費補助金, 2005年皇国史観研究競争的資金
- Grant-in-Aid for Scientific Research, 2005年Kokoku-Shikan(the Emperor-centered view of history)競争的資金
研究シーズ
■ 研究シーズ- 近代日本における国体論の思想史的研究シーズカテゴリ:人文・社会研究キーワード:国体論, 皇国史観, 国家神道研究の背景と目的: 近代日本の政治や教育、宗教の歴史を考えるうえで、国体論の存在を無視することは不可能です。にもかかわらず、国体論は定義のしにくい、やっかいなもので、学術的な分析の俎上にのせることが難しい対象としてあります。 国体論を具体的に検討することは、近代日本の思想史を総体的に理解するうえで不可欠です。研究内容: 20世紀前半の日本における国体論のあらわれとして、宗教や歴史意識(国家神道、皇国史観)について研究しています。一昔前では、研究者でもこういう対象を取り上げると、本人が右翼と見なされる傾向がありましたが、今ではそんなことはなく、自由な研究ができます。 多くの研究者が「こんなの学問的な対象にならない」と見向きもしないものにあえて光を当てて、その歴史的な意味の大きさを指摘することに大きな魅力を感じます。期待される効果や応用分野: 近代日本の国体論を学術的に解明することで、当該期のナショナリズムの性質を理解することができると考えられます。そして、それができれば、近代ナショナリズムとの比較のもとで、現代の保守主義の性質を解明できるように思われます。