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佐藤 昇
大学院人文学研究科 社会動態専攻
教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(文学), 東京大学
■ ミニ講義
■ 研究キーワード
  • 西洋史
  • ギリシア神話
  • 民主政
  • 歴史叙述
  • 修辞学
  • 西洋古典学
  • 古代ギリシア史
■ 研究分野
  • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史
■ 委員歴
  • 2021年06月 - 現在, 地中海学会, 常任委員
  • 2019年04月 - 現在, 日本西洋古典学会, 委員
  • 2014年04月 - 現在, 古代ギリシア文化研究所, 副会長
  • 2013年04月 - 現在, 西洋史学会, 編集委員
  • 2009年04月 - 現在, 古代世界研究会, 委員
  • 2009年04月 - 2021年05月, 地中海学会, 事務局委員, 地中海学会

研究活動情報

■ 受賞
  • 2008年 Canon Foundation in Europe, Canon Foundation in Europe Research Fellowship
    佐藤 昇

■ 論文
  • Noboru Sato
    Brill, 2023年10月, Brill’s New Jacoby, Second Edition., 英語, 国際誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    論文集(書籍)内論文

  • Noboru Sato
    日本西洋古典学会, 2023年03月, Japan Studies in Classical Antiquity, 5, 78 - 98, 英語, 国際誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 体育競技への眼差しと軍事−変わりゆくギリシア世界の中で
    佐藤昇
    日本西洋古典学会, 2022年03月, 西洋古典学研究, 69, 84 - 91, 日本語, 国内誌, 国際共著していない
    [査読有り][招待有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • no. 775: Antigonos (revised)
    Noboru Sato
    Brill, 2021年10月, Brill's New Jacoby 2nd edition, 英語
    [査読有り]

  • 基調報告 前4世紀アテーナイの法廷と修辞 (2015年度大会共通論題報告 歴史とレトリック : 古代地中海世界における虚構・真実・説得)
    佐藤 昇
    西洋史研究会, 2016年11月, 西洋史研究, (45) (45), 126 - 137, 日本語, 国内誌, 国際共著していない
    [査読有り][招待有り]

  • 佐藤 昇, 柏 達己
    東京大学大学院人文社会系研究科西洋史学研究室「クリオの会」, 2016年05月, クリオ, (30) (30), 81 - 99, 日本語, パスワードが無い, 国内誌, 国際共著していない
    研究論文(学術雑誌)

  • 松原報告へのコメント (シンポジウム プルータルコスと指導者像)
    佐藤 昇
    日本西洋古典学会 ; 1953-, 2016年03月, 西洋古典学研究, (64) (64), 114 - 116, 日本語, 国内誌, 国際共著していない
    [査読有り][招待有り]

  • 討論 (2015年度大会共通論題報告 歴史とレトリック : 古代地中海世界における虚構・真実・説得)
    浦野 聡, 庄子 大亮, 佐藤 昇, 吉田 俊一郎, 大谷 哲, 阪本 浩, 師尾 晶子, 田中 創
    西洋史研究会, 2016年, 西洋史研究, (45) (45), 165 - 197, 日本語, 国内誌, 国際共著していない

  • 佐藤 昇
    Editorial Board of Kodai, 2015年11月, KODAI, (16) (16), 43 - 56, 英語, パスワードが無い, 国際誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 佐藤 昇
    Leandrios, the Milesian historian of the early Hellenistic period, claims that Cleochos, the grandfather of the founding hero of the city of Miletus, was buried in the Didymaion, the Apolline oracular sanctuary near the city. Despite the recent interpretation by Polito, based on Sourvinou-Inwood's theory, it is unlikely that either Cleochos or his grand son, Miletos, the eponymous founding hero, was regarded as autochthonous by the ancient Milesians. The story reported by Leandrios must be a version of accounts of the Cretan foundation of Miletus, not an episode of a myth of autochthony. While the name of Cleochos was plausibly already known in the 5th century BC, his burial in Didyma had not been mentioned before Leandrios, as far as we know. The burial of the grandfather of the founding hero in the famous sanctuary was plausibly invented in the early Hellenistic period or, if not invented out of thin air, paid much more attention to than before. The fresh start for Miletus in this period would have created among the citizens a lively sense of communal identity and interest in local myths. Moreover, the revival of the Didymaean Oracle, the foundation of the gigantic temple and Miletus' diplomatic negotiations with the Seleucid kings and Greek cities, especially their own 'colonies', must have made the Milesians highly conscious of the importance of Didyma, one of the most valuable elements of their symbolic capital. Besides, among other newly founded or re-founded Ionian cities, the Milesians may have tried to distinguish themselves from the others by claiming a mythical origin for their own city and their important mantic sanctuary dating back to the heroic age.
    日本西洋古典学会, 2013年03月, 西洋古典学研究, 61, 12 - 23, 日本語, 国内誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 佐藤 昇
    2012年10月, Brill's New Jacoby, 英語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 佐藤昇
    2011年, Brill's New Jacoby (I. Worthington et al.), 英語
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 佐藤昇
    2005-08 [published in 2010.3]
    Editorial Board of Kodai, 2010年03月, KODAI: Journal of Ancient History, 15, 25 - 40, 英語, パスワードが無い, 国際誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • Noboru SATO
    2006 <published in 2008.12>
    Institute of Classical Studies, 2008年12月, Bulletin of the Institute of Classical Studies, 49, 23 - 37, 英語, 国際誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 紀元前5世紀末〜4世紀のアテナイ社会と市民間の贈収賄
    佐藤 昇
    地中海学会, 2008年06月, 地中海学研究, 31(31) (31), 95 - 122, 日本語, 国内誌
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

  • 紀元前4世紀アテナイの対外交渉と贈収賄
    佐藤 昇
    地中海学会, 2007年, 地中海学研究, (30) (30), 71 - 96, 日本語, 国内誌, 国際共著していない
    [査読有り]

  • 内戦後、アニュートス、ソークラテースを告発す
    佐藤 昇
    2003年, 逸身喜一郎編『ギリシア・ローマ研究の方法』, 97 - 111, 日本語
    研究論文(研究会,シンポジウム資料等)

  • 佐藤 昇
    公益財団法人史学会, 2001年07月, 史學雜誌, 110(7) (7), 1323 - 1356, 日本語
    [査読有り]

  • 佐藤 昇
    From the late fifth century, those who participated regularly in politics as quasi-professional politicians mamly came from wealthy families This was because politicians received no remuneration for their 'active political activities', such as moving decrees and bringing accusations, and they could not engage in their own work themselves while they were engaged in these political activities Moreover they were required to perform liturgies and sometimes faced the danger of being prosecuted by their political rivals and being heavily fined In addition to these economic aspects, those who belo...
    日本西洋古典学会, 2001年03月, 西洋古典學研究, 49, 98 - 107, 日本語
    [査読有り]

  • 佐藤 昇
    東京大学西洋史学研究室「クリオの会」, 1988年06月, クリオ, 12, 1 - 15, 日本語, 国内誌, 国際共著していない
    [査読有り]
    研究論文(学術雑誌)

■ MISC
■ 書籍等出版物
  • 古代ギリシアの宗教
    ロバート・パーカー, 栗原 麻子, 竹内 一博, 佐藤 昇, 齋藤 貴弘
    共訳, 第5章 屠殺、饗宴、交信 (pp.143-192), 第6章 祝祭の経験 (pp.192-254), 名古屋大学出版会, 2024年08月, 143-254, 日本語, 国際共著していない, ISBN: 9784815811648
    学術書

  • 岩波講座 世界歴史 第2巻 古代西アジアとギリシア ~前1世紀
    大黒俊二, 林佳世子, 藤井純夫, 柴田大輔, 佐藤昇, 三宅裕, 馬場匡浩, 唐橋文, 河合望, 山田重郎, 長谷川修一, 周藤芳幸, 栗原麻子, 阿部拓児, 長谷川岳男, 上野愼也, 山花京子, 三津間康幸, 伊藤雅之, 近藤二郎, 橋場弦
    共著, 問題群:古代ギリシアのポリス, 岩波書店, 2023年11月, 121-143, 日本語, 国際共著していない, ISBN: 9784000114127
    学術書

  • 歴史の見方・考え方2: 史料から広がる歴史学
    佐藤昇編, 神戸大学文学部史学講座
    編者(編著者), 山川出版社, 2023年10月, 日本語, 国際共著していない, ISBN: 9784634640993
    一般書・啓蒙書

  • 人文学を解き放つ
    神戸大学人文学研究科, 樋口大祐, 濱田麻矢, 藤澤潤, 市原晋平, 宮下規久朗, 佐藤昇, 伊藤隆郎, 久山雄甫, 佐々木祐, 吉川圭太, 若狹優, 安倍里美, 古市晃, 梶尾文武, 中真生, 酒井朋子, 茶谷直人, 芦津かおり, 斎藤公太, 有澤知世, 小寺里枝, 原口剛, 菊地真, 平川和, 大橋完太郎, 南コニー, 梅村麦生, 野口泰基, 柳澤邦昭, 新川拓哉, 中畑寛之, 白鳥義彦, 澤田治, 田中真一, 石山裕慈, 奥村沙矢香, 平井晶子
    共著, 4-1「港町アテネ・古代ギリシアの国際社会」, 神戸大学出版会, 2023年03月, 日本語, 国際共著していない, ISBN: 9784909364197
    一般書・啓蒙書

  • 古代地中海世界と文化的記憶
    周藤芳幸, 長田年弘, 師尾晶子, 高橋亮介, 田澤恵子, 佐藤昇, 山花京子, 安川晴基, 芳賀京子, 中野智章, 桜井万里子, 福山祐子, 小坂俊介, 川本悠紀子, 佐藤育子, 澤田典子, 河江肖剰
    共著, 第8章「古典期アテナイにおける喧騒の記憶とその共有」(234-259頁), 山川出版社, 2022年07月, 234-259, 日本語, 国際共著していない, ISBN: 9784634672550
    学術書

  • Witnesses and Evidence in Ancient Greek Literature
    Andreas Markantonatos, Vasileios Liotsakis, Andreas Serafim, Edward M. Harris, Asako Kurihara, Guy Westwood, Noboru Sato, Pasquale, Massimo Pinto, Robert Sullivan, Ioannis N. Perysinakis, David Mirhady, Margarita Sotiriou, Smaro Nikolaidou, Rosalia Hatzilambrou
    共著, Additional Information in Witness Testimonies in Classical Athens, 81-96, De Gruyter, 2022年01月, 81-96, 英語, 国際共著している, ISBN: 9783110751161
    学術書

  • Transmission and Organization of Knowledge in the Ancient Mediterranean World
    Yoshiyuki, Suto ed., Josine Blok, Andronike K. Makres, Yasuhira Yahei Kanayama, Noboru Sato, Kyoko Sengoku-Haga, Kostas Vlassopoulos, Lilian Karali, Catherine Morgan, Judith M. Barringer, Marion Meyer, Elizabeth A. Meyer, Irad Malkin, Mariko Sakurai, P. J. Rhodes, J. E. Lendon, Akiko Moroo, Hajime Tanaka
    共著, "Oral Transmission of Knowledge and Suppressing the Audience’s Thorubos in Classical Athens." 71-86, Phoibos Verlag, 2022年01月, 71-86, 英語, 国際共著している
    学術書

  • 地中海と人間 : 原始・古代から現代まで II
    Abulafia, David, 佐藤, 昇, 藤崎, 衛, 田瀬, 望, 高山, 博
    共著, 第I部、第II部, 藤原書店, 2021年11月, 日本語, ISBN: 9784865783308

  • 地中海と人間 : 原始・古代から現代まで I
    Abulafia, David, 佐藤, 昇, 藤崎, 衛, 田瀬, 望, 高山, 博
    共訳, 第I部、第II部, 藤原書店, 2021年11月, 日本語, ISBN: 9784865783292

  • 世界のピラミッドWonderland
    河江肖剰, 佐藤悦夫, 佐藤昇, 髙橋亮介, 下田一太, 宮川創
    共著, エリニコのピラミッド(ギリシア), グラフィック社, 2021年01月, 124-127, 日本語, ISBN: 9784766134315
    一般書・啓蒙書

  • デモステネス 弁論集 6 (西洋古典叢書)
    佐藤昇, 木曽明子, 吉武純夫, 平田松吾, 半田勝彦
    共訳, 第41、43、48、52、53番弁論(翻訳および注釈), 京都大学学術出版会, 2020年07月, 日本語, 国際共著していない, ISBN: 9784814002276
    学術書

  • 論点・西洋史学
    金澤, 周作, 藤井, 崇, 青谷, 秀紀, 古谷, 大輔, 坂本, 優一郎, 小野沢, 透
    共著, アテナイ「帝国」と民主政, ミネルヴァ書房, 2020年04月, 日本語, ISBN: 9784623087792

  • Forensic Narratives in Athenian Courts
    Mike Edwards, Dimos Spatharas, Noboru Sato
    共著, Chapter 7: Inciting Thorubos and Narrative Strategies in Attic Forensic Speeches, Routledge, 2019年08月, 102-118, 英語, ISBN: 9781138099647
    学術書

  • アレクサンドロス大王
    ヒュー・ボーデン著, 佐藤 昇訳
    単訳, 刀水書房, 2019年06月, 日本語, ISBN: 9784887084421
    学術書

  • 『英雄伝』の挑戦
    小池登, 佐藤昇, 木原志乃, 佐藤 昇, 木原 志乃, 小池 登
    共編者(共編著者), 第3章「陶片追放と大衆の妬み」, 京都大学学術出版会, 2019年02月, ISBN: 4814001983

  • Use and Abuse of Law in the Athenian Courts
    Chris Carey, Ifigeneia Giannadaki, Brenda Griffith-williams, 佐藤 昇
    共著, Use and Abuse of Legal Procedures to Impede the Legal Process, Brill Academic Pub., 2018年10月, 146–162, 英語, ISBN: 9789004377875
    学術書

  • 歴史の見方、考え方ー大学で学ぶ「考える歴史」
    佐藤 昇
    編者(編著者), 山川出版社, 2018年06月, ISBN: 4634640899

  • 世界史/いま、ここから
    小田中直樹, 帆刈浩之
    共著, 第1章題1節「試行錯誤する人類とオリエントの都市、国家、帝国」14-29頁、第2節「『グローカル化』する地中海世界」30−46頁, 山川出版社, 2017年04月, ISBN: 4634640864

  • 'Aristocracy' in Antiquity
    Nick Fisher, Hans van Wees, 佐藤 昇 他
    共著, Ch. 7 'Aristocracy' and Athenian Diplomacy, Classical Press of Wales, 2015年10月, 英語, ISBN: 1910589012
    学術書

  • ヨーロッパ史講義
    近藤 和彦
    共著, 第1章「建国神話と歴史」9−31頁, 山川出版社, 2015年05月, ISBN: 4634640775

  • ローマ帝国と地中海文明を歩く
    本村 凌二
    共著, 16章「ディデュマ:神の声を聞く地、聞かせる地」, 講談社, 2013年04月, ISBN: 4062176955

  • ギリシアの古代―歴史はどのように創られるか? (刀水歴史全書)
    ロビン オズボン
    単訳, 刀水書房, 2011年07月, ISBN: 4887083963

  • 『古代地中海世界のダイナミズム』
    桜井万里子, 師尾晶子編, 佐藤昇他著
    共著, 「古典期アテナイの国内情勢と外部接触—当番評議員とアテナイの外部接触に関する一考察」, 山川出版社, 2010年06月, 日本語, ISBN: 4634672197
    学術書

  • 西洋古典学の明日へ―逸身喜一郎教授退職記念論文集
    大芝芳弘, 小池登, 佐藤昇他著
    共著, 「ヒュポーモシアー―デーモステネース18番103節の解釈をめぐって」, 知泉書館, 2010年04月, 日本語, ISBN: 4862850804
    学術書

  • 民主政アテナイの賄賂言説 (山川歴史モノグラフ)
    佐藤 昇
    単著, 山川出版社, 2008年11月, ISBN: 463467436X

  • 古代オリンピック (岩波新書)
    桜井万里子, 橋場弦編
    共著, 第3章1節「走る、闘う」, 岩波書店, 2004年07月, ISBN: 4004309018

■ 講演・口頭発表等
  • Hypomosia at Dem. 18.103: suspension of legislation or postponement of a trial?
    Noboru Sato
    FLXXVIIe Session de la Société Internationale Fernand De Visscher pour l’Histoire des Droits de l’Antiquité, 2024年09月, 英語, Société Internationale Fernand De Visscher pour l’Histoire des Droits de l’Antiquité, Osaka University Nakanoshima Center, 日本国, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 史料から広がる歴史学−『歴史の見方・考え方 2』を読む−
    佐藤昇
    神戸大学史学研究会2023年度シンポジウム, 2024年07月, 日本語, 神戸大学史学研究会, 神戸大学, 日本国, 国際会議, 国際共著していない
    [招待有り]
    口頭発表(基調)

  • Demosthenes’ Deliberative Speeches and Struggle for Memory
    Noboru SATO
    The Fifth Euro-Japanese Colloquium on the Ancient Mediterranean World, 2024年03月, 英語, Yoshiyuki SUTO, Noboru SATO, Akiko MOROO, Institute of Historical Research, Nnational Hellenic Research Foundation, Athens, GREECE, ギリシャ共和国, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Speakers and their audiences in Aristophanes’ comedies
    Noboru Sato
    14th Celtic Conference in Classics: Panel 20: The stage and the rostrum: intersections between drama and oratory in classical Athens, 2023年07月, 英語, Faculdade de Letras da Universidade de Coimbra, ポルトガル共和国, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Phocis, Olynthos and Thebes in Demosthenes’ and Aeschines’ forensic speeches
    Noboru Sato
    COR/ISHR Rhetorical Get Togethers 3.0, 2023年06月, 英語, Centre of Oratory and Rhetoric, Royal Holloway, University of London/ International Society of History of Rhetoric, Online (Royal Holloway, University of London), グレートブリテン・北アイルランド連合王国(英国), 国際会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • Character Portrayal of Corona: People Around the Athenian Law Court
    Noboru Sato
    Lecture at the Institute of Classical Philology of the Jagiellonian University in Krakow, 2023年03月, 英語, The Institute of Classical Philology of the Jagiellonian University in Krakow, The Jagiellonian University in Krakow, ポーランド共和国, 国際会議
    [招待有り]
    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • Rhetorical strategies of referring to thorubos in classical Athens
    Noboru Sato
    Lecture at The Institute of Literature of the University of Silesia and the Katowice Branch of the Polish Philological Society, 2023年03月, 英語, The Institute of Literature of the University of Silesia and the Katowice Branch of the Polish Philological Society, The University of Silesia and the Katowice, ポーランド共和国, 国際会議
    [招待有り]
    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • 野次馬の意義:アッティカ法廷弁論に見られる「場」の修辞的利用
    佐藤昇
    古代ギリシア文化研究所2021年度年次総会・研究集会, 2021年11月, 日本語
    口頭発表(一般)

  • 「体育競技への眼差しと軍事ー変わりゆくギリシア世界の中でー̶」
    佐藤昇
    第71回日本西洋古典学会シンポジウム「シンポジウム:オリンピア――古典古代のからだとこころ――」, 2021年06月, 日本語
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 古代地中海世界における知の動態と「文化的記憶」:コメント
    佐藤昇
    第71回日本西洋史学会大会小シンポジウム I: 古代地中海世界における知の動態と「文化的記憶」, 2021年05月
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • Character Portrayal of Corona: People Around the Athenian Law court.
    佐藤昇
    International Conference on Character Portrayal of the Attic Forensic Speeches, 2021年03月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Populism and corruption: Demosthenes’s strategies of character portrayal in the Athenian Assembly
    佐藤 昇
    The Twenty-Second Biennial Conference of the International Society for the History of Rhetoric, 2019年07月, 英語, The International Society for the History of Rhetoric, The Hotel Montelone, New Orleans, LA, アメリカ合衆国, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 古典期アテーナイにおける商人たちの交流
    佐藤 昇
    第43回地中海学会大会, 2019年06月, 日本語, 国内会議
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 甘言と収賄:民会演説における信用失墜戦略とその変容
    佐藤 昇
    第69回日本西洋史学会大会, 2019年05月, 日本語, 国内会議
    シンポジウム・ワークショップパネル(公募)

  • アッティカ弁論における「喧騒」言説の修辞的機能
    佐藤 昇
    古代史研究会第6回春季研究集会, 2019年03月, 日本語, 国際会議
    シンポジウム・ワークショップパネル(公募)

  • Oral Transmission of Knowledge and Suppressing Audience’s thorybos in Classical Athens
    佐藤 昇
    第4回日欧古代地中海世界コロキアム, 2018年09月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 神戸大学史学研究会のこれからについて、あれこれ
    佐藤昇
    2018年度神戸大学史学研究会総会シンポジウム「神戸大学史学研究会の過去・現在・未来:学内研究会の意義を考える」, 2018年08月, 日本語
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • Additional information in witness testimonies in classical Athens
    佐藤 昇
    Second International Conference on Drama and Oratory, 2018年03月, 英語, Universtiy of Peloponnese, Kalamata, Greece, 国際会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • Philip’s xenoi in Demosthenes’ public speeches
    佐藤 昇
    'From the Markets to the Associations: A Comprehensive View of the Greek Mercenary World in the Classical and Hellenistic Periods', 2018年03月, 英語, 京都大学大学院文学研究科, 国際会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • Thorubos in Athenian speeches, a sign of (dis)unity
    佐藤 昇
    International Conference The Rhetoric of (dis)unity: Community and division in Greco-Roman prose and poetry,, 2017年11月, 英語, Athens University History Museum, Athens, 国際会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • Comments on Yue Mengzehn's "The Elusive Other"
    佐藤 昇
    11th Japan-Korea-China Symposium on Ancient Mediterranean World, 2017年09月, 英語, Waseda University, 国際会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • 「口頭による知の伝達―聴衆への配慮と修辞戦略―」
    佐藤 昇
    第67回日本西洋史学会大会、シンポジウム「古代地中海世界における知の伝達の諸形態―口承・文字・図像―」, 2017年05月, 日本語, 一橋大学, 国内会議
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • Rhetorical Functions of Thorubos in Forensic Narratives
    佐藤 昇
    The 9th Celtic Conference in Classics, 2016年06月, 英語, University College Dublin, Ireland, 国際会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • Hellenistic Didyma and the Milesian mythical past
    佐藤 昇
    小アジアワークショップ, 2016年03月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 前4世紀アテーナイの法廷と修辞
    佐藤 昇
    2015年度西洋史研究会大会, 2015年11月, 日本語, 立教大学, 国内会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • 古典期アテーナイの養子縁組:家産と社会への影響に関する一考察
    佐藤 昇
    古代ギリシア文化研究所2015年度年次総会・研究会, 2015年11月, 日本語, 東京大学向ヶ丘ファカルティハウス, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 松原報告へのコメント
    佐藤 昇
    第66回日本西洋古典学会大会シンポジウム「プルータルコスと指導者像」, 2015年06月, 日本語, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • シンポジウム「プルータルコスと英雄像」、松原報告へのコメント
    佐藤 昇
    第66回日本西洋古典学会大会, 2015年06月, 日本語, 首都大学東京, 国内会議
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • The Athenian adoption and the adoptee’s paternal household.
    佐藤 昇
    International Conference: Aspects of family law in the ancient world, 2015年04月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Hellenistic Didyma and the Milesian Mythical Past
    佐藤 昇
    The Third Euro-Japanese Colloquium in Ancient Mediterranean World, 2014年04月, 英語, Catherin Morgan, Directer, British School at Athens, Robert Pitt, Assistant Directer, British School at Athens, 桜井万里子東京大学名誉教授, 佐藤昇神戸大学准教授, British School at Athens, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 遅延戦術:古典期アテーナイにおける訴訟の意味をめぐって
    佐藤 昇
    古代史の会, 2013年11月, 日本語, 東京大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • Comments on Douglas Cairns's "Revenge, Punishment, and Justice in Athenian Homicide Law."
    佐藤 昇
    the Tenth Japan-Korea-China Symposium on Ancient European History,, 2013年10月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Milesian Myths and Didyma.
    佐藤 昇
    the Tenth Japan-Korea-China Symposium on Ancient European History,, 2013年10月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 古典期アテーナイの法廷と社会
    佐藤 昇
    2013年神戸大学史学研究会総会, 2013年07月, 日本語, 国内会議
    [招待有り]
    口頭発表(招待・特別)

  • 日本における古代ギリシア史研究の現在
    佐藤 昇
    第63回日本西洋史学会大会, 2013年05月, 日本語, 国内会議
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • Abusing legal procedures for impeding legal procedure
    佐藤 昇
    International Conference: Use and Abuse of Law in Athenian Courts, 2013年04月, 英語, University College London, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • ミレトス神話とディデュマ
    佐藤 昇
    第63回日本西洋古典学会大会, 2012年06月, 日本語, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • マケドニアのアンティゴノスとアマンティア
    佐藤昇
    古代史の会, 2011年11月, 日本語
    口頭発表(一般)

  • 「古典期アテーナイの政治家――外交と社会変動」
    佐藤 昇
    第9回古代史研究会大会(京都大学), 2010年12月, 日本語, 国内会議
    [招待有り]
    口頭発表(一般)

  • A Comment on Che Ja Young: Gortyn Code and Women's right
    佐藤 昇
    Korea Japan China Symposium on Ancient History (Seoul National University), 2010年10月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 紀元前4世紀アテーナイにおける法廷外決着と公共圏
    佐藤昇
    地中海学会定例研究会, 2009年12月, 日本語, 地中海学会, 東京大学, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • Out-of-Court Settlement in Democratic Athens
    佐藤 昇
    The Second Euro-Japanese Colloquium of Ancient Mediterranean World, 2009年03月, 英語, 東京大学, 日本国, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Athenian Diplomacy and its Aristocratic character
    佐藤 昇
    Celtic Conference in Classics (University College Cork (Ireland)), 2008年07月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • Athenian Democracy from a point of view of bribery
    佐藤 昇
    Departmental Seminar at the Department of Classics, King's College London, 2005年05月, 英語, 国際会議
    口頭発表(一般)

  • 「アテーナイのパトロネジと政治的ダイナミズム」
    佐藤 昇
    第51回日本西洋古典学会大会, 2000年06月, 日本語, 国内会議
    口頭発表(一般)

  • 「古典期アテーナイにおけるパトロネジ」
    佐藤 昇
    第50回日本西洋史学会大会, 2000年05月, 日本語, 国内会議
    口頭発表(一般)

■ 所属学協会
■ Works_作品等
  • 翻訳 ミルコ・カネヴァロ「アテナイ民会における民主的熟議 : 正当性を得るための手続きと行動」『クリオ』34号, 78-116頁
    ミルコ・カネヴァロ, 佐藤昇
    2020年07月

  • 翻訳 ロバート・パーカー「『ポリス宗教』:宗教に関することはどこで決定されるのか」『クリオ』32号(2018年)29-43頁
    佐藤 昇
    2018年05月

  • 翻訳 アレクサンダー・ヘルダ「ミレトスのタレスとギリシア都市構想(アーバニズム)の誕生―賢人は如何にして都市を創建しただろうか―」『クリオ』31号 (2017年)63-106頁。
    佐藤 昇
    2017年

  • 翻訳 アタナシオス・リザキス「ローマ世界の周縁で社会的階梯を上下する」『クリオ』29号(2015年)、59-72頁
    佐藤 昇
    2015年05月

  • 翻訳 デボラ・ボーデカー「歴史家と/としての初期ギリシアの詩人」『クリオ』28号 (2014年)86-103頁
    佐藤 昇
    2014年05月

  • 翻訳 ヒュー・ボーデン「名無しの神々ー秘儀、神話、儀礼とギリシアポリスの宗教」『クリオ』26(2012.5) 32-49
    佐藤 昇
    2012年05月

  • 翻訳 ロバートC.T.パーカー『ギリシアの供犠:大問題』『クリオ』25(2011.5) 63-73
    佐藤 昇
    2011年05月

  • 翻訳 アイリン・ポリンスカヤ「共通聖域と他所(よそ)の神々:ヘロドトス8巻144節における「共通」の意味に関する覚書」『クリオ』24(2010.5)53-74
    佐藤 昇
    2010年05月

  • 書評 「回顧と展望:古代ギリシア」『史学雑誌』119-5(2010.5)
    2010年

  • 書評 橋場弦『賄賂とアテナイ民主政—美徳から犯罪へ』山川出版社 2008年, 『法制史研究』59(2009)342-351
    2009年

  • 書評 Matthew R. Christ,The Bad Citizens in Classical Athens, 2006, Cambridge/ Gabriel Herman, Morality and Behaviour in Democratic Athens: A Social History, 2006, Cambridge, 『西洋古典学研究』56(2008.3), 133-137
    2008年

  • 翻訳 キャサリン・モーガン「富み溢るコリントス、再考」『クリオ』18(2004.5)71-93
    2004年

  • 新刊紹介 山代宏道編『危機をめぐる歴史学 西洋史の事例から』刀水書房 2002年 『史学雑誌』112編8号(2003.8), 123-125
    2003年

■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 古代西ユーラシア世界における知のネットワークとそのエージェンシー
    周藤 芳幸, 河江 肖剰, 師尾 晶子, 高橋 亮介, 小坂 俊介, 伊藤 早苗, 福山 佑子, 澤田 典子, 佐藤 昇, 川本 悠紀子, 芳賀 京子, 佐藤 育子, 阿部 拓児, 石田 真衣
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(A), 名古屋大学, 2024年04月01日 - 2029年03月31日

  • 古典期アテナイにおける演説文化と文書文化の歴史的変化に関する研究
    佐藤 昇
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2021年04月01日 - 2025年03月31日
    本研究は、古典期(前5世紀から前4世紀)の民主政アテナイにおいて発達した実践的な「演説文化」に対して、同時代に進展した制度や社会の「文書化」傾向が及ぼした影響を解明するものである。研究対象は、実践的な演説の中でも、とりわけ法廷演説を主たる対象とする(ただし、民会演説も必要に応じて対象に含めることとしたい)。それらの演説の中で文書(証言、証拠文書、法や決議等)が利用される際、如何に言及され、如何なる修辞的機能を付与されていたのかについて、体系的に整理するとともに、アテナイ社会及び法制度の変化がこれらに及ぼしていた影響を明らかにするものである。以上の作業は、アテナイ民主政を熟議民主主義の一形態と捉え、演説文化という新しい観点から古代民主政像を書き換える研究の一環をなすものである。 2021年度は初年度であり、先行研究の分析に努めると同時に、関連する史料群の分析を進めた。先行研究については科研費を利用して必要な文献の収集に努めた。また史料分析に関しては、種々の文書の中でも、とりわけ証言の使用に関して研究を進めた。具体的にはデモステネスやアイスキネス、リュシアス、イサイオスらの法廷弁論、とりわけ私訴弁論を中心に扱い、それらの演説の中で読み上げられる証言(文書)について分析を進めた。その結果、証言は大抵、演説本体で提供された情報に対して、その内容を確認するためだけに引用されていたに過ぎないが、折に触れて聴衆を飽きさせないための効果、あるいは聴衆からの反感を避けるためのレトリカルな効果を期待しながら利用されていた可能性が明らかとなった。この点については、英語論文としてまとめ、国際共著論集に収録されて発表された。さらにこれと関連して、古典期アテナイの演説に対する野次・歓声の抑制・効能に関する論文を発表し、さらに関連する古代ギリシア文化の長期的変化についての論文を執筆した。

  • 古代地中海世界における知の動態と文化的記憶
    周藤 芳幸, 金山 弥平, 長田 年弘, 師尾 晶子, 高橋 亮介, 田澤 恵子, 佐藤 昇, 大林 京子, 田中 創, 藤井 崇, 安川 晴基, 芳賀 京子, 中野 智章
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), 基盤研究(A), 名古屋大学, 2018年04月01日 - 2023年03月31日
    当該年度は、前プロジェクト「古代地中海世界における知の伝達の諸形態」の最終年度に当たっており、そこで既に策定されていた研究計画を着実に進めるとともに、現プロジェクト「古代地中海世界における知の動態と文化的記憶」の本格的な展開に向けて新たな模索を行った。具体的には、図像による知の伝達の諸相を明らかにするために、図像班を中心に研究会「死者を記念する―古代ギリシアの葬礼制度と美術に関する研究」を開催し、陶器画による情報の伝達について多方面からの共同研究を行った。また、9月3日から7日にかけて、国外の大学や研究機関から古代地中海文化研究の最先端で活躍している13名の研究者を招聘し、そこに本共同研究のメンバーのほぼ全員が参加する形で、第4回日欧古代地中海世界コロキアム「古代地中海世界における知の伝達と組織化」を名古屋大学で開催した。このコロキアムでは、古代ギリシアの歴史家の情報源、情報を記録する数字の表記法、文字の使用と記憶との関係、会計記録の宗教上の意義、法知識や公会議記録の伝承のメカニズム、異文化間の知識の伝達を通じた集団アイデンティティの形成、神殿などのモニュメントを通じた植民市と母市との間の伝達など、古代地中海世界で観察される知の動態をめぐる様々な問題が議論されたが、そこからは、新プロジェクトの課題に関して豊富なアイディアと示唆を得ることができた。これについては、その成果の出版計画の中でさらに検討を重ね、今後の研究の展開にあたって参考にする予定である。これに加えて、当該年度には、知の伝承に関する基礎データを獲得するためにエジプトでフィールドワークを行ったほか、9月にはダラム大学名誉教授のピーター・ローズ博士、年度末にはオックスフォード大学のニコラス・パーセル教授の講演会を企画・開催するなど、国際的なネットワークの強化にも努めた。

  • 民主政アテナイの演説文化:法廷における実践的修辞戦略に関する総合的研究
    佐藤 昇, 齊藤 貴弘, 上野 愼也, 葛西 康徳, 吉田 俊一郎
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 神戸大学, 2017年04月01日 - 2021年03月31日
    平成30年度は、昨年度までの研究蓄積を元に、さらに研究を進展させ、古典期アテナイの法廷における演説の性質、説得技術の特性をいっそう明らかにした。代表者佐藤は、演説者と観衆の関わり合いについて、野次の利用、鎮静化、対処といった観点から分析を進め、法廷弁論、民会演説、それぞれの特性について明らかにした。分担者葛西は、私的訴訟で用いられる用語の専門性が、民衆説得にいかに寄与したかについて検討を進めた。同齊藤は、宗教儀礼に関する観念、言説と遺産相続裁判との関連性について、具体的な特性を明らかにした。同上野は、イソクラテスの論証のあり方と法廷弁論の説得のあり方の異同について、独自の理解を明らかにした。さらに研究協力者桜井万里子がジェンダーに関する言説、レトリックに関する研究を進めたほか、同宮崎亮は、蓋然性に基づく議論の修辞的意義について、社会的慣行との関係から分析を進め、同橋本資久が古典期アテーナイの顕彰決議と修辞の関係を分析した。 8月に佐藤は渡英し、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、ロンドン大学で資料調査と現地研究者との意見交換を行った。9月には関連する研究プロジェクトと合同で古代地中海世界の知的文化に関する国際シンポジウムを開催した。この際、海外の研究協力者Vlassopoulos(Creta)などを招聘し、佐藤や桜井も上記の研究に関する口頭報告を行った。10月には、齊藤を除くメンバー全員が東京大学に集まり、研究報告及び意見交換会を開いた。11月には、古代ギリシア文化研究所研究集会において、齊藤、橋本が研究報告を行い、意見交換を行った。3月には、Canevaro博士(Edinburgh)を招聘し、研究会、講演会を開いて、意見交換を行った。このほか、それぞれが中小の研究会などで口頭報告を行ったほか、それぞれが著書や論文などにより個々に各自の分析をまとめて、刊行した。

  • 古代地中海世界における知の伝達の諸形態
    周藤 芳幸, 金山 弥平, 長田 年弘, 師尾 晶子, 高橋 亮介, 佐藤 昇, 大林 京子, 田中 創, 藤井 崇, 芳賀 京子, 中野 智章, 桜井 万里子
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), 基盤研究(A), 名古屋大学, 2015年04月01日 - 2019年03月31日
    古代地中海世界に生起した文明社会において、それぞれの個性的な文化の創造と継承、そして相互交流に果たした知の伝達形態の特徴とは、いかなるものであったのか。本研究では、哲学、歴史学、考古学、美術史学というディシプリンの壁を越えて、我が国を代表する中堅の研究者が共同し、国際的なアカデミアの第一線で活躍している研究者と連携しつつ、この問題の解明に取り組んだ。そこでは、メディアとしての口承、文字、図像をめぐる国際研究集会や講演会の開催を通じて、社会の中での共時的及び通時的な知の伝達に果たした媒体の多様な側面が明らかにされた。

  • 民主政アテナイの各種弁論に見られる実践的修辞戦略の比較研究
    佐藤 昇
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)), 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)), 神戸大学, 2019年 - 2019年
    本研究は「民主政アテナイの演説文化:法廷における実践的修辞戦略に関する総合的研究」を基課題として、その成果を海外の専門研究者とともに多角的に分析し、更なる発展を目指すものである。基課題を含めた研究全体の目的は、古典期アテナイの演説文化の歴史的特性を明らかにし、古典期アテナイの民主政像を新たに構築し直すことにある。基課題では、法廷での修辞技法に注目し、史学・法学・文学の知見を総合して如何なる技法が討議、説得に用いられていたのか、弁論ジャンルによる差異にも配慮しながら精緻に分析を加えることで、その歴史的特性を解明してきた。この基課題の研究については、研究代表者、分担者ともに各々の研究を進めて著書や学術論文を発表するとともに、2020年度末にはオンラインによる国際シンポジウムを開催し、海外の研究協力者とともに成果を発表し、意見交換を行なった。 本国際共同研究では、法廷における実践的修辞技法と、他の場で享受される弁論作品(民会演説、演示的演説など)に見られる修辞技法との比較研究を行う。他ジャンルの弁論との差異を確認することで、法廷弁論の実践的修辞技法の特性を明確化すること、そして類似性・影響関係を分析することで、民主政アテナイにおいて発展した演説文化全体の特性を明らかにすることを目的とする。2020年度は、民会演説における野次をめぐる言説、これと法廷との違いを明らかにし、その内容を英語論文にまとめており、近く論文集の一章として刊行される予定である。また弁論家デモステネスの民会演説における個人攻撃のレトリックの変化についても整理し、これも英語論文としてまとめている最中である。渡航は2022年に予定している。国際共同研究のための打ち合わせについては、コロナ禍で幾分かの遅延があるものの、メール及びオンラインでの討議を通じて着実に進めている。

  • プルータルコス作品の実証的研究:文化・思想的背景に即した総合的再検討
    小池 登, 瀬口 昌久, 松原 俊文, 平山 晃司, 佐藤 昇, 中谷 彩一郎, 木原 志乃
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 首都大学東京, 2014年04月01日 - 2017年03月31日
    プルータルコスの作品は西洋古典の中でも特に世に広く親しまれ、学術上の重要性も高いにもかかわらず、国内の専門研究が殆ど進んでいなかった。本研究は哲学・史学・文学の3分野が緊密に連携する共同研究として、文献学的に精密な読解に基づきつつ同時代的背景と作品の連関の諸相を分析し、古典古代の中・長期的観点からその位置づけを再検討することで、作品の特質と意義を明らかにすることを目指した。各研究者による多彩な個別成果が雑誌論文・学会発表・図書の形で公表され、3分野共同の成果報告が日本西洋古典学会第66回大会および『西洋古典学研究』64号で行われた。加えてこれらを発展させた成果を含む図書の刊行準備が開始された。

  • 佐藤 昇
    文部科学省, 科学研究費補助金(若手研究(B)), 若手研究(B), 神戸大学, 2013年 - 2015年, 研究代表者
    1、古典期のミーレートスは、大ポリスアテーナイとの関係を良好にするため、イオーニアー植民の神話を自ら、アテーナイとの外交上巧みに利用し、周辺他国との差異化にも利用していた。2、これに対して、同じくイオーニアー人意識を共有していたアテーナイは、前五世紀に帝国化する中、自ら「土地生え抜き神話」を生み出したが、知識人はこれに戸惑いを覚えていた。(3)ヘレニズム期、ミーレートスは、イオーニアー人意識よりもむしろ、神域ディデュマをめぐる古い神話、アポッローンの神話などを新たに語り始める。周辺諸都市と競合しつつ、ヘレニズム諸王の好意を得るため、神域ディデュマが外交上有効な文化資本だったためだと考えられる。
    競争的資金

  • 佐藤 昇
    文部科学省, 科学研究費補助金(若手研究(B)), 若手研究(B), 2010年 - 2012年, 研究代表者
    本年度は、まず昨年度に引き続き、先行研究の検討と基礎史料の分析を行った。とくに、ヘレニズム期のアテーナイ、およびギリシア世界のエリート間の紐帯について、当該期のプロクセノスの事例を調査した。史料は東地中海世界各地から出土する碑文が中心となる。地域毎に整理して刊行される碑文集のあちこちに、ばらばらに納められている事例を拾い集め、また年毎に発行される発掘報告書にも目を配りながら、極力、紀元前三世紀初頭までに、アテーナイ人として外国からプロクセニアー顕彰を受けた事例を悉皆的に調査した。これまで二年間の検討を通じて、前五世紀(古典期)から前三世紀(ヘレニズム期前半)にかけて、アテーナイ人として、他国からプロクセノス顕彰を受けた事例をピックアップする作業は、かなりの程度整理が進んでいる。このうち古典期アテーナイの状況に関しては、個々の事例についてプロソポグラフィーをより深く検討し、ある程度の見通しを得た
    競争的資金

  • 古代地中海世界における規範と公共性の比較文化史的研究
    桜井 万里子, 橋場 弦, 師尾 晶子, 長谷川 岳男, 佐藤 昇, 逸身 喜一郎
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 東京大学, 2007年 - 2009年
    古代ギリシア世界、とりわけポリス市民共同体において、前古典期までに成立、発展してきた社会規範と公共性概念に関して、その歴史的発展の様相を明らかにするとともに、古典期におけるそれらのあり方、とりわけ公的領域と私的領域の関係性を、法や宗教など諸側面から浮かび上がらせた。

  • The relationship between Athenian democracy and Aristocratic traditions.
    佐藤 昇
    Canon Foundation in Europe, Canon Foundation Research Fellowships, 2007年 - 2008年, 研究代表者
    競争的資金

  • 紀元前5世紀末から4世紀のアテーナイにおける民主政と市民参加に関する研究
    佐藤 昇
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 特別研究員奨励費, 名古屋大学, 2003年 - 2005年
    本年度はまず、アテーナイ民主政が、紀元前4世紀(とりわけ380年代)の国際環境と国内世論とのせめぎ合いの中で如何にして政策決定に至ったのか、諸要素の相互関係について、外交に関わる二枚の民会決議碑文の検討を行なった。この成果に関しては、論文'ATHENS, PERSIA, CLAZOMENAE, ERYTHRAE : AN ANALYSIS OF INTERNATIONAL RELATIONSHIPS IN ASIA MINOR AT THE BEGINNING OF THE 4TH CENTURY BCE.'として、『Bulletin of the Institute of Classical Studies』誌第49号(2006年)に掲載される予定である。また同時に、紀元前4世紀アテーナイにおける贈収賄言説についての分析を行なった。当該期の弁論史料中に見出される膨大な賄賂言説を整理し、贈収賄に関する非難が発生する文化的、社会的背景に対して検討を加えること通じて、民主政アテーナイには如何なる権力観が共有されていたのかを考察し、更に民主政への市民参加社会層との関わりについて考察を加えた。この件については、その成果の一部を、5月にロンドン大学キングスカレッジ古典学部に於いて、口頭報告の形式で発表した。さらに、この調査全体を、東京大学大学院に提出する学位請求論文としてまとめた。給付された科学研究費補助金は、以上の諸テーマに関する、欧米各国で出版されている研究文献、一時史料の入手、及びデータ整理等に要するパソコン周辺機器の購入に充てられた

  • 東地中海国際関係史
    競争的資金

  • 古代ギリシアの歴史叙述
    競争的資金

  • アテーナイ民主政
    競争的資金

  • Historiography
    Editing Fragments of Ancient Historians (Brill's New Jacoby Project)
    競争的資金

  • International Relationships in the Ancient Eastern Mediterranean World
    競争的資金

  • Politics and Society in Democratic Athens
    競争的資金

研究シーズ

■ 研究シーズ
  • アテナイ民主政と演説文化
    シーズカテゴリ:人文・社会
    研究キーワード:民主政, 古代ギリシア, レトリック, 演説, 熟議民主政
    研究の背景と目的:古代ギリシアの民主政は、制度面や理念面の分析が先行していましたが、近年実態面の解明が進んでいます。他方で、直接民主政に参画する多数の市民たちをいかに説得したのか、いわば演説文化をいかに発展させたのかという側面については十分な検討が行われてきませんでした。したがって、本研究は古代ギリシアに発達した民主政の実態を演説文化の発展という観点から再構築することを目的としています。
    研究内容:紀元前5〜4世紀のアテナイでは、法廷や民会などで公開されるために数多くの弁論作品が制作されていました。これらは全てそれらの公的集会に参加する市民たちを説得するために、修辞を凝らして練り上げられたものと考えられています。これらの弁論を実際に繙いてみますと、公開される機会や参加者、自分自身や関係者の立場の違いなどに応じて、種々のレトリックが駆使されていたことが見て取れます。本研究では、古典期アテナイで発達した演説文化の実相を明らかにするために、異なるジャンルや異なる条件においていかにレトリックが使い分けられていたのかを検討していくことにします。 当面の目標としては、聴衆、野次馬などをいかに演説に利用したのか、この点を演説のジャンル、機会、演説者の立場などに注目しながら具に検討していくことにします。
    期待される効果や応用分野:古代民主政がいかに発展していったのかを新しい観点から理解することができます。また演説文化と民主政の関係を考察することで、大衆を説得する際の技法について理解を深めることが期待できます。現代の民主主義においても議論・説得を通じて熟議を深めることは重要であり、立場に応じた演説のあり方を考えることはマスメディア、情報について検討する際にも、重要な視角を提供する可能性が考えられます。
    関係する業績:Sato, N., "Inciting thorubos and narrative strategies in Attic forensic speeche", in M. Edwards & D. Spatharas eds. Forensic Narratives in Athenian Courts, NY: Routledge, 2019, pp.102–118.
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