SEARCH
検索詳細
山本 秀行大学院人文学研究科 文化構造専攻教授
研究者基本情報
■ 学位■ 研究キーワード
■ 研究分野
■ 委員歴
研究活動情報
■ 受賞- 1997年05月 サウンディングス英語英米文学会, 第15回刈田賞, サウンディングズ英語英文学会会員Soundings No.22(サウンディングズ英語英米文学会)掲載論文「ハワイの日系アメリカ文学を読む―Milton Murayama, All I Asking for Is My Body」, 日本国学会誌・学術雑誌による顕彰
- 2023年12月, AALA Journal, (29) (29), 88 - 100, 日本語デイヴィッド・ヘンリー・ホワンの 〈日本物〉連作一幕劇『響きと美』再読 ──トランスボーダーな「正義」をもたらす 「美」と「世界文学」的可能性[査読有り][招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 2022年12月, AALA Journal, (28) (28), 45 - 56, 日本語村上春樹「ドライブ・マイ・カー」とその映画版におけるインターテクスト的トランスボーダー性[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 2020年12月, AALA Journal, (26) (26), 4 - 12, 日本語Haruki Murakamiは(アジア系)アメリカ文学か?—トランスレーショナル(翻訳媒介的)文学としての村上春樹[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 2020年06月, マーク・トウェイン研究と批評, (19) (19), 21 - 33, 日本語『ハックルベリー・フィンの冒険』とアメリカ大衆演劇―ミンストレル・ショー、バーレスク、ミュージカル[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 2020年02月, 神戸英米論叢, (33) (33), 45 - 56, 英語Transbordering Strategy in David Henry Hwang's Yellow Face[査読有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2020年01月, 英文学研究支部統合号, (12) (12), 221 - 229, 日本語文学戦略としてのスラップスティック―カート・ヴォネガット『スラップステック』とフランク・チン『ドナルド・ダック』における語りと笑い[査読有り][招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 「エミリーへの薔薇」を貫く<ディープ・タイム>―アジア系アメリカ文学へと連なる時空を超えたテクスト的連続性を読み解くRウィリアム・フォークナーの短編「エミリーの薔薇」を、ワイチー・ディモックの「ディープ・タイム」の批評的概念を援用し、そのフォークナーの名作短編と三篇のアジア系アメリカ人作家の短編小説の間を貫く時空を超えたテクスト的連続性を読み解いた。日本ウィリアム・フォークナー協会, 2018年05月, フォークナー, (20) (20), 49 - 64, 日本語[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- クロスメディア・アーティストとしてのサム・シェパード―脱構築される西部劇のサブテクストとフォーミュラサム・シェパード映画における西部劇のサブテクストとフォーミュラの脱構築を検証し、作者をクロスメディア・アーティストとして再評価する日本アメリカ演劇学会, 2018年03月, アメリカ演劇, (28・29) (28・29), 1 - 19, 日本語[査読有り][招待有り]研究論文(学術雑誌)
- Kip FulbeckのHapaとしてのアイデンティティ・ポリティクスとアートKip FulbeckのHapa(白人とアジア系の混血)としてのアイデンティティ・ポリティクスと芸術を考察したアジア系アメリカ文学研究会, 2017年12月, AALA Journal, (23) (23), 1 - 11, 日本語[査読有り][招待有り]研究論文(学術雑誌)
- Fred Ho's "Afro-Asian Connections": His Life, Politics, and ArtDiscussiong Asian American artist Fred Ho's connections with African Americans in his life, politics, and art神戸英米学会, 2017年02月, 神戸英米論叢, (\30) (\30), 39 - 52, 英語研究論文(学術雑誌)
- エドワード・W・サイードの(アメリカ) : ナショナリティ/アイデンティティ/マスキュリニティに共振するポリティクスエドワード・W・サイードのアメリカに対する考えをナショナリティ、アイデンティティ、マスキュリニティの観点から考察神戸大学文学部, 2015年03月, 神戸大学文学部紀要, (42) (42), 47 - 65, 日本語研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 日本アメリカ演劇学会, 2014年03月, アメリカ演劇, (25) (25), 43 - 63, 日本語『ラジオ・ゴルフ』におけるアフリカ系アメリカ人のマスキュリニティ―その再構築に向けてのヴィジョン[査読有り][招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 長崎大学東アジア共生プロジェクト, 2013年03月, 長崎大学東アジア共生プロジェクトワーキングペーパー, (5) (5), 1 - 14, 英語Atomic Bombings of Hiroshima and Nagasaki in the Eyes of Japanese Americans: The Representations and Memory in Literature[招待有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 台湾中央研究院, 2011年12月, Proceedings of the Third International Conference on Asian British and Asian American Literatures, 1 - 21, 英語Japanese Americans’ (Re-)Memory of Hiroshima/Nagasaki: Reviving a Collective Memory of the Traumatic Past in Japanese American Memoirs[査読有り][招待有り]研究論文(国際会議プロシーディングス)
- 神戸大学, 2011年03月, 神戸大学文学部紀要, 38号 pp.17-34(38) (38), 17 - 34, 日本語多文化主義のユートピア的《ヴィジョン》を超えて―9/11以降のダン・クワンの演劇とアクティヴィズム研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2008年03月, 神戸大学文学部紀要, 35号、35-51ページ, 日本語David Henry Hwangの<家族劇>研究論文(学術雑誌)
- 2007年12月, アメリカ演劇, 19号 39-56ページ, 日本語多文化主義時代のオールビーの家族劇[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2007年12月, 文化学年報, 26号 pp.1-13, 日本語フィリップ・カン・ゴタンダのフェミニスト的まなざし―『ヤチヨのバラッド』『ウィンド・クライズ・メアリー』に見る新たなジェンダー観研究論文(学術雑誌)
- 2007年03月, 神戸大学文学部紀要, 34号 pp.31-46, 日本語アジア系男性ステレオタイプとしてのブルース・リー研究論文(学術雑誌)
- アジア系アメリカ文学研究会, 2006年12月, AALA Journal, No.12 pp.10-22(12) (12), 10 - 22, 日本語アジア系アメリカ演劇とマスキュリニティ[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2004年03月, 文化学年報, (23) (23), 1 - 15, 日本語アジア系アメリカ演劇とその研究状況―統合から多様化へ研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 神戸大学社会学研究会, 2003年03月, 社会学雑誌, (20) (20), 125 - 138, 日本語オリエンタリズムを超えて―中国系アメリカ人劇作家D・H・ホワンの『ゴールデン・チャイルド』をめぐって[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- アジア系アメリカ文学研究会, 2002年03月, AALA Journal, (8) (8), 15 - 25, 日本語Frank ChinからChay Yewへ―アジア系男性演劇に見られる男性意識の変化[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 神戸大学, 2000年03月, 神戸大学文学部50周年記念論集, 27, 345 - 358, 日本語自然、コミュニテイ、エスニシティ―日系アメリカ人作家David Mas MasumotoのEpitaph for a Peachを読む論文集(書籍)内論文
- 1996年10月, Soundings, (22) (22), 111 - 123, 英語ハワイの日系アメリカ文学を読む―Milton Murayama, All I Asking for Is My Body[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 1995年09月, AALA Journal, (2) (2), 39 - 46, 日本語Yoshiko Uchidaの作品における日系アメリカ人の家族像[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 1995年08月, 人文:鹿児島県立短期大学人文学会論集, 19(19) (19), 67 - 78, 日本語日系アメリカ文学をめぐって―代表的日系二世作家たちとその作品研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 1993年12月, 鹿児島立短期大学紀要, 44(44) (44), 45 - 64, 日本語日系二世の少女Rinkoの物語 ―日系アメリカ人作家Yoshiko Uchidaの「Rinko物語」3作品を読む[査読有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 1992年12月, 鹿児島立短期大学紀要, 43(43) (43), 63 - 73, 日本語homosexual writerと/としてのTennessee Williams―Suddenly Last Summerにおけるある芸術家の肖像研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 1992年08月, 人文:鹿児島県立短期大学人文学会論集, 16(16) (16), 33 - 44, 日本語T.Williams, Something Unspokenにおける「語られざること」の意味[査読有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 1991年12月, 鹿児島立短期大学紀要, 42(42) (42), 75 - 84, 日本語アンドロギュヌスを求めて―Tennessee Williamsの両性具有願望研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 1991年08月, 人文:鹿児島県立短期大学人文学会論集, 15(15) (15), 1 - 14, 日本語薔薇(ローズ)という名前、薔薇のイメジャリー ―T.Williams, The Rose Tattoo におけるRose/rose imagery解釈研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 1990年12月, 鹿児島立短期大学紀要, 41(41) (41), 51 - 70, 日本語多面的なるテクスト―Tennessee Williams, Out Cry論研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2024年03月25日, アメリカ研究, (58) (58), 1 - 34, 日本語座談会「アファーマティヴ・アクションとアメリカの「分断」」[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2021年11月, アメリカ学会会報, (207) (207), 3 - 3, 日本語新刊紹介 麻生享志著『「リトルサイゴン」―ベトナム系アメリカ文化の現在』[査読有り][招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2020年12月, AALA Journal, (26) (26), 1 - 3, 日本語第28回AALAフォーラム趣旨説明研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
- 2019年12月, AALA Journal, (25) (25), 5 - 7, 英語Opening Speech by AALA President
- 2019年12月01日, 英文学研究, (96) (96), 89 - 93, 日本語(書評)吉田美津著『「場所」のアジア系アメリカ文学―太平洋を往還する想像力』[査読有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2018年03月31日, アメリカ文学研究, (54) (54), 62 - 69, 日本語(書評)下河辺美知子(編著)『モンロー・ドクトリンの半球分割―トランスナショナル時代の地政学』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2013年09月25日, 現代思想 増刊 総特集ブルース・リー, 41(13) (13), 218 - 236, 日本語ポール・ボウマン著「出でよジジェク主義者―ブルース・リー、武道、知の問題」[招待有り]その他
- 神戸大学, 2008年03月, 紀要, (35) (35), 35 - 51, 日本語David Henry Hwangの<家族劇>再読 : Family DevotionsとRich Relationsを中心に
- 神戸大学, 2007年03月, 紀要, (34) (34), 31 - 46, 日本語アジア系男性ステレオタイプとしてのブルース・リー : Eric Michael Zee, Exit the DragonとRusell Leong, "No Bruce Lee"
- 2006年03月, 平成14~17年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書, pp.1-98, 日本語(科研報告書)アジア系アメリカ文化;文学とアメリカ多文化主義の双方向的影響関係に関する研究その他
- アジア系アメリカ文学研究会, 2005年03月, AALA Journal, No.10, pp.57-60(10) (10), 57 - 60, 英語文献解題Philip Kan Gotanda, The Wind Cries Mary記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- JAPANESE ASSOCIATION FOR AMERICAN STUDIES, 2005年03月, アメリカ研究, 第39号(39) (39), 175 - 179, 日本語[査読有り]その他
- 2004年12月, 境外の文学―環太平洋圏の華人文学, pp.41-50, 日本語ヴィヴィアン・フミコ・チン「中国系アメリカ人とディアスポラ文学」その他
- 2004年09月, 英語青年, 150(6) (6), 53 - 53, 日本語(書評)有泉学宙著『アフリカ系アメリカ人演劇の展開』書評論文,書評,文献紹介等
- 2003年10月, メープルリーフ・シアター公演、フィリップ・カン・ゴタンダ『太公望のひとりごと』「プログラム」, 3 - 4, 日本語日系アメリカ人の歴史を物語る―『太公望のひとりごと』の歴史的背景書評論文,書評,文献紹介等
- 2003年06月, 東京室内歌劇場35期104回定期公演オペラ『欲望という名の電車』「プログラム」, 25 - 27, 日本語欲望という名のテネシー・ウィリアムズ―越境するジェンダー・セクシュアリティ書評論文,書評,文献紹介等
- 2003年03月, 英語青年, 148(12) (12), 40 - 40, 日本語.(海外文学新潮) Triangulations―演劇・performance研究の「三角測量法」[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2003年01月, 英語青年, 148(10) (10), 30 - 30, 日本語(海外文学新潮) 37年目のEast West Players[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2002年11月, 英語青年, 148(8) (8), 29 - 29, 日本語.(海外文学新潮)マイノリティ劇作家による「古典劇」の翻案[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2002年09月, 英語青年, 148(6) (6), 41 - 41, 日本語(海外文学新潮) 脱中心化/多中心化するLAパフォーマンス[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2002年07月, 英語青年, 148(4) (4), 31 - 31, 日本語(海外文学新潮) stand-up comedyは演劇か?速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2000年07月, 英語青年, 146(4) (4), 57 - 57, 日本語(書評)Fahrenbach and Piger,eds.Transactions, Transgressions, Transformations[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 1996年09月, AALA Journal, (3) (3), 40 - 43, 日本語(文献解題)Milton Murayama, Five Years on a Rock[査読有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 1993年08月, 『人文』鹿児島県立短期大学人文学会論集, (17) (17), 25 - 38, 日本語(試訳と研究ノート)「ヨシコ・ウチダ作『カンダおじさんの黒猫』」書評論文,書評,文献紹介等
- 分担執筆, 「トランスボーダー化するアジア系アメリカ演劇―二一世紀初頭のデイヴィッド・ヘンリー・ホワンの演劇ストラテジー」(pp.455-467), 大阪教育図書, 2022年02月魅力ある英語英米文学―その多様な豊饒性を探して―
- 共編者(共編著者), 「序」「第16章 フレッド・ホーの<アフロ・エイジアン・コネクションズ>にみるポリカルチュアリズムとその新たな可能性」「あとがき」, 小鳥遊書房, 2021年10月, 日本語, ISBN: 9784909812650アジア系トランスボーダー文学 : アジア系アメリカ文学研究の新地平
- 共著, 金星堂, 2014年03月, 日本語憑依する過去―アジア系アメリカ文学におけるトラウマ・記憶・再生学術書
- 共著, ミネルヴァ書房, 2011年10月, 日本語映画の身体論学術書
- 共編者(共編著者), 世界思想社, 2011年09月, 日本語アジア系アメリカ文学を学ぶ人のために学術書
- 共著, 英宝社, 2009年10月, 日本語メディアと文学が表象するアメリカ学術書
- 単著, 世界思想社, 2008年10月, 日本語アジア系アメリカ演劇―マスキュリニティの演劇表象学術書
- 共著, 数研出版, 2008年02月, 日本語Big Dipper Reading Course教科書・概説・概論
- 共著, 南雲堂フェニックス, 2005年04月, 日本語越境、周縁、ディアスポラ―三つのアメリカ文学学術書
- 共著, パフォーマティヴな主体、主体をめぐるパフォーマンス―D.H.ホワン『ボンデージ』のポリティクス, 英宝社, 2003年09月, 日本語, ISBN: 4269730285身体、ジェンダー、エスニシティ : 21世紀転換期アメリカ文学における主体
- 共訳, 3章、5章, 世界思想社, 2002年09月, 日本語, ISBN: 4790709515アジア系アメリカ文学 : 作品とその社会的枠組
- 共著, アジア系アメリカ演劇の若き旗手D・H・ホアン, ミネルヴァ書房, 2001年04月, 日本語, ISBN: 4623033082境界を越えるアメリカ演劇 : オールタナティヴな演劇の理解
- 共訳, Sの項目, 新教出版社, 2001年04月, 日本語, ISBN: 4400106039現代キリスト教神学思想事典
- 共著, アジア系アメリカ演劇におけるマスキュリニティとクイアネス, 大阪教育図書, 2001年03月, 日本語, ISBN: 4271116904アジア系アメリカ文学 : 記憶と創造
- 共著, 「見えない「他者」としてのユダヤ系住民」, 大阪教育図書, 1998年03月, 日本語, ISBN: 4271116637アメリカ映像文学に見る少数民族
- 分担執筆, David Masumoto, "Fire Dance"; 日系人と農業, 創元社, 1997年05月, ISBN: 4422810685日系アメリカ文学 : 三世代の軌跡を読む
- 共著, 6,8,9章, 国書刊行会, 1996年04月, 日本語, ISBN: 4336034958フランケンシュタインの影の下に
- AALA 第146回例会, 2023年02月, 日本語David Henry Hwangの<日本物>連作劇Sound and Beauty再読――トランスボーダー性と世界文学的可能性[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本英文学会関西支部第17回大会, 2022年12月, 日本語David Henry Hwangの<日本物>連作劇Sound and Beautyにおける美と正義――「審美的オリエンタリズム」を超えて[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 第30回AALA フォーラム, 2022年09月, 日本語村上春樹「ドライブ・マイ・カー」とその映画版におけるインターテクスト的トランスボーダー性[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- AALA 第143回例会, 2021年03月, 日本語Haruki Murakamiは(アジア系)アメリカ文学か?[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- マーク・トゥエイン協会第23回大会, 2019年11月, 日本語Adventures of Huckleberry Finnとアメリカ大衆演劇――ミンストレル・ショー、バーレスク、ミュージカル[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本英文学会関東支部 第17回大会シンポジウム, 2019年06月, 日本語中国系アメリカ人作家の疑似自叙伝における信頼できない語り手―Frank Chin, The Confessions of a Number One Son: The Great Chinese American Novelをめぐって[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 2019年度中国⽂芸研究会, 2019年04月, 日本語21世紀初頭の中国系アメリカ演劇─デイヴィッド・ヘンリー・ホワンの Yellow Face と Chinglish を中心に[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- アジア系アメリカ文学研究会(AALA)第136回 例会, 2019年01月, 英語Tranbodering Strategy in David Henry Hwang’s Yellow Faceシンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本アメリカ文学会関西支部第62回大会フォーラム, 2018年12月, 日本語エスニック・マイノリティの文学的戦略としてのスラップスティック[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- アジア系アメリカ文学研究会第131回例会, 2018年01月, 英語, 神戸大学人文学研究科, Analyzing the representations of Nagasaki as Kazuo Ishiguro's imaginary home, 国内会議Nagasaki as Kazuo Ishiguro’s Imaginary Home[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本ウィリアム・フォークナー協会第20回全国大会, 2017年10月, 日本語, 鹿児島大学, フォークナーの"A Rose for Emily"とアジア系アメリカ人作家の三作の短編との間の時空を超えた繋がりを読み解く, 国内会議“A Rose for Emily” を貫く“deep time”―アジア系アメリカ文学へと連なる時空を超越した繋がりを読み解く[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 第25回AALAフォーラム, 2017年09月, 日本語, 神戸大学人文学研究科, Kip Fulbeckのhapa(白人とアジア人の混血)としてのアイデンティティ・ポリティクスとアートを論じた, 国内会議Kip Fulbeckのhapaとしてのアイデンティティ・ポリティクスとアート[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- アジア系アメリカ文学研究会第127回例会, 2017年01月, 日本語, 日本大学商学部, D.H.HwangのChinglishにみられるトランスナショナル化という演劇的ストラテジーを考察, 国内会議トランスナショナル化するアジア系アメリカ演劇―Chinglishに見られるD. H. Hwangの演劇的ストラテジー口頭発表(一般)
- 日本アメリカ演劇学会第6回大会, 2016年09月, 日本語, エスカル横浜, ポスト・ミレニアル期のDavid Henry Hwangの戯曲Yellow FaceとChinglishの越境性, 国内会議ポスト・ミレニアル期のDavid Henry Hwangのtrans-bordernessをめぐって―Yellow Face と Chinglishを中心に[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- アジア系アメリカ研究会第121回例会, 2016年01月, 英語, 神戸大学人文学研究科, Discussing Fred Ho's "Afro-Asian Connection" in his life, politics, and art, 国内会議Fred-Ho's "Afro-Asian Connection" : His Life, Politics, and Art[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 日本アメリカ演劇学会第5回大会, 2015年09月, 日本語, 日本アメリカ演劇学会, 大阪ガーデンパレス, アメリカ人劇作家として評価の高いSam Shepardの映画における、作者の「本当の」西部/アメリカ、「失われた」父親/家族探しを追う, 国内会議演劇と映画の境界を超えるSam Shepard―「本当の」西部/アメリカ、「失われた」父親/家族を探して[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- A Transpacific Conversation on Asian American Literature & Asia, 2014年12月, 英語, 明治大学, 国内会議Response to Session 4 (Diplomacy) in A Transpacific Conversation on Asian American Literature & Asia[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本英文学会関西支部第8回大会, 2013年12月, 日本語, 龍谷大学, 国内会議サイードの<アメリカ>―ナショナリティ/アイデンティティ/マスキュリニティに共振するポリティクス[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本アメリカ演劇学会第2回大会, 2012年07月, 日本語, グリーンヒルホテル神戸, 国内会議August Wilsonの劇におけるアフリカ系アメリカ人のマスキュリニティ―Radio GolfとFencesを中心に[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本アメリカ学会第47回年次大会, 2012年06月, 日本語, 名古屋大学, 国内会議日本人のアジア系アメリカ文学研究者として、アジアの学会で「戦争」について考える[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- The Third International Conference on Asian British and Asian American Literatures, 2011年12月, 英語, Institute of European and American Studies, Academia Sinica, Taiwan, Institute of European and American Studies, Academia Sinica, Taiwan, 国際会議Japanese Americans' (Re-)Memory of Hiroshima/Nagasakiシンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 多民族研究会全国大会, 2010年08月, 日本語, 国士舘大学, 国内会議アジア系アメリカ演劇における“Afro Asian connections”シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- Forum of Perspectives in Comparative Civil Society in East Asia”, 2009年07月, 英語Asian American Theater/Drama as Tactics for (Self-)Empowerment[招待有り]公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
- 第43回日本アメリカ学会年次大会, 2009年06月, 日本語, 津田塾大学, 国内会議多文化主義のユートピア的《ヴィジョン》を超えてシンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 第46回日本アメリカ文学会全国大会, 2007年10月, 日本語, 日本アメリカ文学会, 広島経済大学, 国内会議マイノリティのsolo performance におけるメディアと身体シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 第76回アジア系アメリカ文学研究会例会, 2007年01月, 日本語, アジア系アメリカ文学研究会, 京都外国語大学, 国内会議David Henry Hwang の<家族劇>再読口頭発表(一般)
- 全国アメリカ演劇研究者会議 第23回大会, 2006年06月, 日本語, 全国アメリカ演劇研究者会議, グリーンヒルホテル神戸, 国内会議エドワード・オルビーの「反家族劇」シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 第23回全国アメリカ演劇研究者会議年次大会, 2006年06月, 日本語, 全国アメリカ演劇研究者会議, グリーンヒル・ホテル神戸, 国内会議90年代以降の多文化主義的アメリカにおけるAlbeeの「反=家族劇」シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 第76回アジア系アメリカ文学研究会例会, 2006年01月, 英語, アジア系アメリカ文学研究会, 京都外国語大学, 国内会議David Herny Hwangの<家族劇>再読口頭発表(一般)
- 第44回日本アメリカ文学会全国大会, 2005年10月, 日本語, 日本アメリカ文学会, 北星学園大学, 国内会議アジア系アメリカ文学ジャーナルの日本および世界における動向と展望シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 第13回AALA(アジア系アメリカ文学研究会)フォーラム, 2005年09月, 日本語, アジア系アメリカ文学研究会, 学士会館(東京), 国内会議アジア系アメリカ演劇とマスキュリニティシンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 日本アメリカ文学会関西支部例会, 2004年11月, 日本語, 日本アメリカ文学会関西支部, 聖和大学, 国内会議Eric Micheal Zee, Exit the DragonとRussell Leong, "No Bruce Lee"その他
- 日本アメリカ学会第37回年次大会, 2003年06月, 日本語アジア系アメリカ演劇とその研究状況[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 第45回日本アメリカ文学会関西支部大会フォーラム, 2001年12月, 日本語パフォーマティヴな主体、主体をめぐるパフォーマンス―D・H・ホワン『ボンデージ』のポリティクス[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 第9回AALAフォーラム, 2001年09月, 日本語Frank ChinからChay Yewへ―アジア系男性演劇に見られる男性意識の変化[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 第39回日本アメリカ文学会全国大会, 2000年10月, 日本語M.Butterflyを超えて―Golden ChildにおけるD.H.Hwangの試み口頭発表(一般)
- 第42回アジア系アメリカ文学研究会例会, 1999年11月, 日本語East West Playersの最近のperformanceについて口頭発表(一般)
- 第36回日本アメリカ文学会全国大会, 1997年10月, 日本語アジア系アメリカ演劇におけるqueernessとmasculinity-David H. Hwang, Philip K. Gotandaの作品を中心に口頭発表(一般)
- 第30回アジア系アメリカ文学研究会例会, 1996年05月, 日本語Milton Murayama, Five Years on a Rock口頭発表(一般)
- サウンディングズ英語英米文学会第32回研究発表会, 1995年10月, 日本語ハワイの日系アメリカ文学―Milton Murayama, All I Asking for Is My Bodyを中心に口頭発表(一般)
- サウンディングズ英語英米文学会第30回研究発表会, 1994年10月, 日本語日系アメリカ文学をめぐって―日系二世作家たちとその作品口頭発表(一般)
- 第3回アジア系アメリカ文学研究会AALAフォーラム, 1994年09月, 日本語日系アメリカ人作家の作品における家族像について―Yoshiko Uchidaの作品を中心にシンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 日本英文学会第46回九州支部大会, 1993年10月, 日本語日系アメリカ人文学を読む―Yoshiko Uchida,”Uncle Kanda’s Black Cat” を中心に口頭発表(一般)
- サウンディングズ英語英米文学会第23回研究発表会, 1991年05月, 日本語ローズ薔薇という名前、薔薇のイメジャリー―Tennessee Williamsの作品におけるRose/rose imagery口頭発表(一般)
- 大学院英文学専攻課程協議会第22回研究発表会, 1988年11月, 日本語「書くこと」のサイコセラピー―T.Williams, Out Cryをめぐって口頭発表(一般)
- アジア系アメリカ文学会2020年04月 - 現在
- 日本アメリカ演劇学会2010年07月 - 現在
- Association of Asian American Studies
- 日本アメリカ学会
- 日本アメリカ文学会
- 日本英文学会
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 神戸大学, 2023年04月01日 - 2026年03月31日「アジア系トランスボーダー文学」研究の包括的枠組創成と国際的ネットワーク構築
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 神戸大学, 2023年04月01日 - 2026年03月31日「アジア系トランスボーダー文学」研究の包括的枠組創成と国際的ネットワーク構築
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 神戸大学, 2019年04月01日 - 2022年03月31日「トランスボーダー日系文学」研究基盤構築と世界的展開―「世界文学」的普遍性の探究本プロジェクトの2年目の2020年度には、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的感染拡大(パンデミック)の影響により、当初の計画を大幅に変更せざるをえなくなった。その影響で、計画していた国内外での資料収集・調査や外国の研究者を招聘しての国際研究集会の実施は見送らざるをえなかった。しかしながら、国内外の学会等での口頭発表や著書・論文公刊を積極的に行い、研究成果を発表した。メンバー個人の特筆すべき研究実績として、巽孝之氏の論文"The Laws of Literary Life Cycle: Reading Mark Twain's Is He Dead? as a Transnational Play"(The Japanese Journal of American Studies No.32, 2021.pp. 51-69)、牧野理英氏の論文“Brazil-Maru and Ethnic Identities in the Japanese Classroom.”Approaches to Teaching the Works of Karen Tei Yamashita.(MLA,2021.pp.128-138)が挙げられる。メンバー共同の研究実績として、アジア系アメリカ文学会(AALA)との共催により、AALAフォーラム2020「アジア系アメリカ文学研究と日本文学研究の交差―「トランスボーダー日系文学」という新たな研究アプローチ」(発表者:山本、古木、中地、松永)を機関紙AALA Journal No.26(2020年12月発行)で「誌上開催」(論文発表)した。また、本プロジェクトの研究成果を基にし、メンバー全員の論文を掲載した研究書『アジア系トランスボーダー文学―アジア系アメリカ文学研究の新地平』(山本ほか編著、小鳥遊書房, 2021年10月)を刊行した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2015年04月01日 - 2019年03月31日, 研究代表者本研究は、G.C.SpivakやW.C.Dimock等が提示した「ポスト・グローバリズム」的「惑星思考」に基づき、「ディアスポラ」「ハイブリディティ」「ポリカルチュアリズム」「ポスト・コロニアリズム」という四つの新たなパースペクティヴを研究スタンスとして据え、多言語・多文化を特徴とする1990年代後半以降のアジア系アメリカ文学・演劇(Fred Ho、David Henry Hwang、Kip Fulbeck、Ping Chong、Dan Kwongなど)の研究を日本、アメリカ、台湾の研究者との連携により行い、日・米・台湾を結ぶ多極的研究体制基盤を確立した。競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 摂南大学, 2009年 - 2011年「マスキュリニティ」の比較文化史-公私関係の再検討に向けて「マスキュリニティの比較文化史」につき、3点を明らかにした。(1)「マスキュリニティ史」は「男性史」とは区別されるべきであり、ジェンダー史の一領域として「歴史学におけるジェンダー主流化」を牽引する重要な役割を果たす。(2)「マスキュリニティ」は多様であり、男性の属性とは限らない。「覇権的/従属的マスキュリニティ」の差異化は、時代と社会により異なる。(3)「同性愛」概念は19世紀に登場し、私的な同性愛関係はしばしば公的領域(政治・経済・軍隊)の人的紐帯を決定した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 神戸大学, 2006年 - 2008年国家・共同体・家における<母>機能の意義と変遷-<男>を育てる<女>の比較文化史-アメリカ文学におけるますキュリニティー研究の成果を摂取しながら、日本史・東洋史、西洋史における母 - 息子関係の比較研究を行った。2006年度に3回、2007年度に5回、2008年度に1回の研究会と合宿発表会を持ち、それぞれの研究成果を発表して討論を行った。2008年には「家長権をめぐる<母>機能の比較史」というタイトルで比較家族史学会に於いてミニシンポジウムを行った。
- 科学研究費補助金/基盤研究(B), 2006年競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2002年 - 2005年アジア系アメリカ文化・文学とアメリカ多文化主義の双方向的影響関係に関する研究平成14年度においては、70年代後半のアジア系アメリカ文化・文学の成立期におけるアメリカ人の政治的・社会的意識を研究し、フランク・チン(Frank Chin)を中心とするアジア系作家のアジア系アメリカ文化・文学とアメリカ人の政治的・社会的意識の関係を究明した。平成15年度には、80年代に発展したアジア系アメリカ文化・文学がアジア系アメリカ人の政治的・社会的意識に及ぼした影響をディヴィッド・ヘンリー・ホワン(David Henry Hwang)などの文学・演劇を中心に研究した。平成16年度には、ラッセル・リオン(Russell Leong)の文学・演劇にみられる90年代における政治的・社会的意識の変容を究明し、また、90年後半に頭角をあらわしてきたチェイ・ユウ(Chay Yew)などの新たな世代のアジア系アメリカ文化人・文学者の政治的・社会的意識を前の世代のそれと対比し解明に努めた。平成17年度は、スピヴァック(Gayatri Spivak)などアジア出身で欧米に活動拠点を置いて活躍する学者たちの理論に依拠しながら、アジア系アメリカ文化・文学に見られる政治的・社会的意識の変容を手がかりにして、ポスト植民地主義、グローバリゼーションとも関連させつつアメリカ多文化主義の本質とその可能性に迫った。四年間の研究により、70年代後半〜90年代にアメリカ多文化主義がアジア系アメリカ人の政治的・社会的意識に及ぼした影響およびアジア系アメリカ人の文学がアメリカ社会の多文化主義化に果たした役割は現象面およびその根幹をなす思想面の両方で顕著であることがわかった。また、とりわけ90年代後半以降のアジア系アメリカ文化・文学がエスニシティを超越し、グローバルなスタンスにシフトすることより、アメリカ社会内の多文化主義の発展のみならず、アメリカ社会のグローバル化にも寄与していることが明らかになった。
- 科学研究費補助金/基盤研究(C), 2005年, 研究代表者競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 奨励研究(A), 奨励研究(A), 神戸大学, 2000年 - 2001年アジア系アメリカ文学のジェンダー・セクシャリティ論的研究今年度(平成13年度)は、アメリカにおけるジェンダー・セクシャリティ研究(特にアジア系女性学者によるフェミニズム・ポストコロニアル批評)をふまえた上で、アジア系アメリカ人のセクシャリテイ、特にアジア系アメリカ人に多く見られる異人種間結婚・混血の文化的背景を研究した。その課題を解明するための必要文献について、国内で入手可能なものは購入、部分複写、貸借したが、国内で入手困難なものは、UCLA図書館に出張し資料収集につとめた。この機会を利用し、本研究について、UCLAのアジア系アメリカ研究センター及び英文科の教授陣から助言を受けた。とりわけ、同大学特任教授ラッセル・レオン氏からはアジア系アメリカ文学とセクシャリティ研究の関係について、同大学教授ユージ・イチオカ氏からは異人種間結婚の歴史的背景について貴重な助言を受けた。収集した資料は、コンピューターを活用し整理した上で、体系的かつ精緻な文献研究を行い、アジア系アメリカのジェンダー・セクシャリティについての多くの知見が得られた。その一つとして、アジア系アメリカ人は人種、ジェンダー、セクシャリティにおいて常に階層序列的二項対立の下位で抑圧されてきたが、それに対する対抗手段として、二項対立を超越もしくは破壊しうる諸概念-混血、ハイブリディティ、クレオール-を持ち出し、文学作品の中で自己表現を試みたことが明らかになった。 なお、本研究成果の一部は、共著書『境界を越えるアメリカ演劇』所収の拙論「周縁から中心へ-アジア系アメリカ演劇の若き旗手D・H・ホワン」において発表された他、アジア系アメリカ文学研究会フォーラム「多様化するアジア系アメリカ演劇」(平成13年9月29日)、および日本アメリカ文学会関西支部フォーラム「身体、ジェンダー、エスニシティ」(平成13年12月15日)においてパネリストと口頭発表した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 奨励研究(A), 奨励研究(A), 神戸大学, 1997年 - 1998年ハワイにおける日系アメリカ文学の系統的・歴史的研究研究期間初年度にあたる本年度は、ハワイの日系文学、特に一世から二世の世代の日系作家による文学作品を研究の対象とした。 日系一世の作家による文学作品については、インターネットによる文献検索などをはじめとする様々な手段・方法による収集を試みたが、日本国内はもちろんのこと、現地ハワイにおいても入手が極めて困難であることが判明した。その一因として、日本語を読める日系一世世代の老齢化と数的減少が著しく、したがって、多くの戦前の新聞や同人誌に記載された日本語による一世の文学作品(俳句・短歌・随筆・日記等)を現地で正当に評価できる人が少なくなってしまったことが大いに影響し、現在、入手できる形で残っているものが極めて少なくなっていることが挙げられる。しかしながら、現在、ハワイで出版されているハワイの作家による文学作品のアンソロジーを数冊入手し、その中に幾つかの日系一世の作家による文学作品の英訳を発見したのは現時点での収穫と言えよう。 日系二世の作家による作品については、1978年にハワイ初の本格的文芸誌として創刊され、現在にいたるまで数多くの作家を世に送り出しハワイ文壇の中心をなしている雑誌Bamboo Ridgeのバックナンバーを70冊あまり入手できたことは、非常に大きな収穫である。それに基づく詳細な分析・評価については、数多くの歴史的・文化的背景に関する諸文献を参照しつつ、来年度に行うつもりであるが、ハワイの文壇において、アジア系の作家、特に日系作家の存在が非常に大きかったことが明確になった。