胡 友恵
大学院保健学研究科 保健学専攻 | 助教 |
医学部 保健学科 |
研究者情報
研究活動情報
論文
- Elsevier BV, 2024年07月, Schizophrenia Research, 269, 18 - 27研究論文(学術雑誌)
- Informa UK Limited, 2024年02月, Occupational Therapy in Mental Health, 1 - 17[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2023年07月, 最新精神医学, 28(4) (4), 365 - 374, 日本語統合失調症における非自発的な再入院要因の検討[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2023年, Bulletin of health sciences Kobe, 39, 15 - 26, 英語[査読有り]学位論文(博士)
- 本邦の1年以上入院中の統合失調症患者は約13万人である。本研究の目的は長期入院統合失調症患者の生活機能と症状の関連を明らかにすることである。73名の入院患者を対象として生活機能の評価に精神科リハビリテーション行動評価尺度(以下、Rehab)、精神症状の評価に陽性・陰性症状評価尺度(以下、PANSS)を用いた。結果、Rehab全般的行動はPANSS陰性尺度との間に相関を認め(rs=0.49、p<0.001)、生活機能が低いほど陰性症状が重度であると示唆された。Rehab逸脱行動はPANSS各得点との間に相関を認めなかった。逸脱行動ではなく全般的行動に焦点化した治療的介入は、長期入院統合失調症患者の陰性症状改善に寄与する可能性がある。(著者抄録)(一社)日本作業療法士協会, 2018年06月, 作業療法, 37(3) (3), 295 - 300, 日本語[査読有り]
講演・口頭発表等
- 第57回日本作業療法学会 2023年11月, 2023年11月作業療法計画立案における検査結果の活用とその有効性の検討 -重度認知機能障害を持つ統合失調症患者の事例-
- The 18th WFOT International Congress and Exhibition, 2022年08月, 英語Influence of length of hospitalization on ADL / IADL and negative symptoms in long-term inpatients with schizophreniaポスター発表
- 第54回日本作業療法学会, 2020年09月, 日本語統合失調症患者の退院前作業療法における余暇活動支援の効果
- 第53回日本作業療法学会, 2019年09月, 日本語余暇活動への介入により健康状態の自己評価が向上した統合失調患者の事例口頭発表(一般)
- 第52回日本作業療法学会, 2018年09月, 日本語希望する作業の遂行により,新たな希望を持った長期入院統合失調症患者の事例口頭発表(一般)
- The 17th WFOT International Congress and Exhibition, 2018年05月, 英語Relationship between functioning and psychiatric symptoms in long-term inpatients with schizophrenia in Japanポスター発表
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2023年04月 - 2026年03月地域在住精神障害者に対する日本語版SDO-OB尺度の信頼性・妥当性検証とその臨床展開
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2021年04月01日 - 2024年03月31日社会参加不適応状態の類型化および類型別社会参加リハビリテーション手法の開発本研究の目的は、社会参加不適応による精神科受療者の中で,復学・復職等には至らず、休学・休職を継続する外来通院患者を対象として、彼らの社会不適応状態を国際生活機能分類(ICF)によって類型化し、社会参加を改善するリハビリテーション手法を開発することである。 令和3年度は、準備期間中に集積した事例についての情報整理や討議と、研究分担者・研究協力者の外来診療患者のうち、本研究の組み入れ適格基準を満たす新たな対象者のリクルートを実施した。第55回日本作業療法学会(令和3年9月WEB:ライブ&オンデマンド開催)において、「過敏性腸症候群を合併した復職困難事例に対する作業療法」を研究分担者・研究協力者と共に口述発表した。 具体的には、集積した事例の情報整理・収集については、研究分担者や大学院生らとICFの類型化を試みた。神戸大学附属図書館の検索端末を使用し、医中誌Web・PsycINFO・PubMed等のデータベースを検索し、情報収集を実施した。社会的不適応の中でも、身の回りのことは自立している引きこもり状態にある事例については、診療所外来および地域活動支援センターなど福祉領域における取組の事例報告は散見されるものの、その効果的支援策は未だ確立していない。 新たな研究参加者リクルートについては、新型コロナ感染症による外来患者受診控えにより、研究参加事例の確保が難しくなっている。さらに新型コロナ感染症の感染拡大予防措置による就労・就学形態の変化や退職・退学・解雇などにより、それぞれの社会参加形態が変化し、自殺者の増加などメンタルヘルス上の問題が推測される。単に休学・休職中の症例のみならず、精神神経科診療所等の受診の必要な者に対する早期のリハビリテーション手法の確立が重要であり、このような新たな対象の出現からも本研究における社会参加の改善のためのリハビリテーション手法の開発の意義は大きい。
研究シーズ
研究シーズ
- 長期入院統合失調症患者の生活機能改善に関する研究シーズカテゴリ:ライフサイエンス研究キーワード:長期入院, 統合失調症, 生活機能, ADL, IADL研究の背景と目的:日本の精神科病床には約30万人の患者が入院しており、そのうち20万人が継続して1年以上入院している「長期入院」患者です。その長期入院患者の半数以上が統合失調症患者であり、彼らの生活機能改善のための研究が求められています。研究内容:調査研究です。
- 地域在住精神障害者に対するSDO-OB尺度日本版の開発シーズカテゴリ:ライフサイエンス研究キーワード:精神障害者, 作業満足度, 作業バランス, リハビリテーション, 評価尺度研究の背景と目的:目的:Mona Eklund, Elisabeth argentzellら(Sweden)によって開発された、地域在住精神障害者の「作業満足度と作業バランス」を評価するためのSatisfaction with Daily Occupations and Occupational Balance(SDO-OB)尺度の日本版を開発し、その信頼性・妥当性を検証することです。研究内容:方法 Step1:日本版の作成 Step2:信頼性・妥当性の検証