SEARCH

検索詳細

上井 進也
内海域環境教育研究センター
教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(理学), 北海道大学
■ 研究キーワード
  • 集団構造
  • 隔離機構
  • 局所適応
  • 種分化
  • 集団遺伝学
  • 海藻

研究活動情報

■ 受賞
  • 2020年03月 日本藻類学会, 第23回日本藻類学会論文賞, Haplotypic differentiation between seasonal populations of Sargassum horneri (Fucales, Phaeophyceae) in Japan
    渡辺幸平, 本間由莉, 唐木沢秀之, 石川竜子, 上井進也

■ 論文
■ MISC
  • 5) 植生の特徴と現存量の変化; 6) 15年間の藻場生態系モニタリングで確認された変化; 7) 藻場生態系のまとめと展望
    寺田竜太, 川井浩史, 倉島彰, 坂西芳彦, 島袋寛盛, 田中次郎, 阿部拓三, 上井進也, 長里千香子
    環境省自然環境局生物多様性センター, 2025年03月, モニタリングサイト1000沿岸域調査 磯・干潟・アマモ場・藻場 2008-2022年度とりまとめ報告書, 266 - 282, 日本語, 国際共著していない
    その他

  • 4. 藻場生態系
    寺田竜太, 川井浩史, 倉島彰, 坂西芳彦, 島袋寛盛, 田中次郎, 阿部拓三, 上井進也, 長里千香子
    環境省自然環境局生物多様性センター, 2025年03月, モニタリングサイト1000沿岸域調査 磯・干潟・アマモ場・藻場 2008-2022年度とりまとめ報告書, 230 - 235, 日本語, 国際共著していない
    その他

  • 2)各サイトの状況:竹野サイト;淡路由良サイト
    上井進也, 川井浩史
    環境省自然環境局生物多様性センター, 2025年03月, モニタリングサイト1000沿岸域調査 磯・干潟・アマモ場・藻場 2008-2022年度とりまとめ報告書, 252 - 259, 日本語, 国際共著していない
    その他

  • 水産研究のフロントから 神戸大学内海域環境教育研究センター マリンサイト
    上井 進也
    2022年07月15日, 日本水産学会誌, 88(4) (4), 313 - 313
    その他

  • 外来種になった日本の海藻類--遺伝子からみたその起源と動態 (海洋環境研究の新たな展開--生態系管理の視点)
    川井 浩史, 上井 進也, 羽生田 岳昭
    国際環境研究協会, 2011年, 地球環境, 16(1) (1), 45 - 52, 日本語

  • ホンダワラ類流れ藻の生態学的特徴(シンポジウム:海洋生物の漂流-沿岸からの輸送と生態-)
    小松 輝久, 三上 温子, 鰺坂 哲朗, 上井 進也, 青木 優和, 田中 克彦, 福田 正浩, 國分 優孝, 田中 潔, 道田 豊, 杉本 隆成
    海面に浮遊している藻類や海草のパッチは流れ藻と呼ばれ,世界の海で見られる.日本周辺では,ホンダワラ類がそのほとんどを占めている.ホンダワラ類は,葉が変形し,内部にガスを貯め浮力を得ることのできる気胞を有しており,繁茂期には数メートルにまで成長する.沿岸から波などにより引き剥がされた後,その多くは海面を漂流し,流れ藻となる.東シナ海の流れ藻の起源を,固着期と流れ藻期のアカモクの分布調査,遺伝子解析,衛星位置追跡ブイ調査をもとに推定した.その結果,中国浙江省沖合域の島嶼沿岸から流出している可能性が示された.ホンダワラ類の流れ藻は,漂流中も光合成,成長などの生物活動を行っている.伊豆半島下田地先のガラモ場での現地調査および陸上水槽実験を通じて,流れ藻の発生時期とその量,成長,成熟,光合成速度,浮遊期間を調べた.最後に,ホンダワラ類にとっての流れ藻期の生態的意義について議論した.
    日本海洋学会沿岸海洋研究部会, 2009年, 沿岸海洋研究, 46(2) (2), 127 - 136, 日本語

  • 日本のワカメは外国の海に侵入したか―分子系統地理学的知見―
    川井浩史, 上井進也, 北山太樹, Wendy Nelson, Kate Neill, 夫性民
    2008年, 海藻資源, (19) (19), 38, 日本語
    速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)

  • 大型海藻類の大陸間越境移動--遺伝子マーカーを用いた移入集団の起源と拡散経路の解析 (特集 海洋生物の越境移入と沿岸生態系の撹乱)
    川井 浩史, 上井 進也, 羽生田 岳昭
    生物研究社, 2007年06月, 海洋と生物, 29(3) (3), 212 - 220, 日本語

  • アカモク・シダモク種群における集団間の遺伝的多様性について (ホンダワラ類--分布と生態)
    上井 進也, 小亀 一弘, 吉田 吾郎
    海洋出版, 2005年07月, 海洋, 37(7) (7), 466 - 470, 日本語

■ 書籍等出版物
  • 佐渡市レッドデータブック
    上井進也
    分担執筆, 海藻類(クロメ、スギモク), 佐渡市, 2022年04月

■ 講演・口頭発表等
  • 瀬戸内海沿岸におけるワカメの遺伝的構造について
    上井進也, 星野雅和, 焦天怡, 白樫真, 伊藤龍星, Shan Tifeng, 斎藤大輔, 佐藤陽一
    日本藻類学会第49回大会ー沖縄2025ー, 2025年03月, 日本語, 国内会議, 国際共著している
    ポスター発表

  • 藻場におけるモニタリング方法
    上井進也
    竹野における藻場保全に関する勉強会, 2025年02月, 日本語, 国内会議, 国際共著していない
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 大阪湾の地域ごとの海域環境と藻場に与える影響
    上井 進也
    大阪湾ブルーカーボン生態系アライアンス(MOBA)第1回ワーキング, 2024年09月, 日本語, 国内会議, 国際共著していない
    [招待有り]
    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • KU-MACC ~ a macroalgal culture collection in Japan" Mini Symposium Algal culture collection".
    Uwai S., Hoshino M., Kawai H.
    9th Asian Pacific Phycological Forum. Hokkaido University, Sapporo, Japan, 2024年04月, 英語, 国際会議, 国際共著していない
    [招待有り]
    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • Genetic diversity of Undaria populations in Seto Inland Sea, an enclosed coastal sea of Japan
    Uwai S., Hoshino M., Saito D., Jiao T., Sato Y.
    9th Asian Pacific Phycological Forum. Hokkaido University, Sapporo, Japan, 2024年04月, 英語, 国際会議, 国際共著していない
    ポスター発表

  • 一塩基多型にもとづく瀬戸内海のワカメの遺伝的多様性の解析
    上井進也, 斎藤大輔, 佐藤陽一
    本藻類学会第47回大会.北海道大学(オンライン), 2023年03月
    ポスター発表

  • 海藻にみられる集団構造は何を教えてくれるのか
    上井進也
    2022年度藻類談話会, 2022年11月
    [招待有り]
    口頭発表(招待・特別)

  • 環境省モニタリングサイト1000沿岸域調査における藻場のモニタリング 2021年の成果
    寺田竜太, 阿部拓三, 神谷充伸, 川井浩史, 倉島彰, 長里千香子, 坂西芳彦, 島袋寛盛, 田中次郎, 上井進也, 青木美鈴
    日本藻類学会第46回大会 福井(オンライン), 2022年03月, 日本語
    ポスター発表

  • 天然ワカメ集団における養殖の遺伝的影響について
    上井進也, 斎藤大輔, 羽生田岳昭, 高木聖実, 辰野敦俊, 佐藤陽一
    日本藻類学会第46回大会 福井(オンライン), 2022年03月, 日本語
    ポスター発表

  • 褐藻アカモクの季節集団間にみられる遺伝的分化について
    本間由莉, 奥田修二郎, 笠原賢洋, 高橋文雄, 吉川伸哉, 上井進也
    日本植物学会第83回大会, 2019年09月, 日本語
    ポスター発表

■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 瀬戸内海の褐藻ワカメ集団の起源ー系統地理解析と人為的導入の影響評価
    上井 進也
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2022年04月01日 - 2025年03月31日

  • 褐藻アカモクにおける生殖隔離機構の解明
    上井 進也
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2019年04月01日 - 2022年03月31日
    本課題により、褐藻アカモクにおける同所的な季節性集団が遺伝的分化を伴うものであることが確認され、それと同時に一定の遺伝子流動を持ちながら、それぞれの固有性を維持していることが明らかになった。培養実験の結果から、季節集団の成熟時期の違いは光周性の違いにより説明でき、また季節集団間の交雑個体が稔性をもつことも確認された。これらの結果は野外サンプルの成熟時期の観察や遺伝的解析結果と矛盾しない。また、新潟と瀬戸内海という異なる地域の季節性集団が遺伝的に大きく異なることも確認され、瀬戸内海のアカモクの遺伝的距離に比べると、新潟の季節性集団間の遺伝的距離は非常に小さいものであった。

  • 海藻類における成熟時期多型の維持機構の解明
    上井 進也, 吉川 伸哉, 本間 由莉, 渡辺 幸平
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 新潟大学, 2014年04月01日 - 2018年03月31日
    褐藻アカモクは、10m以上にまで成長することもある1年生の海藻である。新潟県沿岸においては1~6月までアカモクの成熟が見られる。本研究は、この長い繁殖期の実態の解明と、集団分化に及ぼす影響を解明することを目的とした。 野外調査の結果、新潟県沿岸の地点ごとに成熟期間が異なっていることを確認できた。また培養実験の結果から、春成熟個体と冬成熟個体では光周性が異なることを確認した。遺伝的にはミトコンドリアマーカーを用いた解析でも、核マイクロサテライトマーカーを用いた解析でも、冬(1-3月)と春(4-6月)成熟集団の間に明確な遺伝的分化が確認され、さらに、それぞれの季節の中で地点間の分化も確認された。

  • 東シナ海流れ藻の起源とFate
    小松 輝久, 青木 優和, 鯵坂 哲朗, 石田 健一, 道田 豊, 上井 進也, 宍道 敏弘, 安倍 弘, 立川 賢一
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(A), 東京大学, 2010年04月01日 - 2015年03月31日
    東シナ海では、流れ藻はサンマ等の産卵基質、ブリ等の稚魚の生息場となっている。研究船による2010-2012年の各2-3月に流れ藻の目視・採集調査を行い、流れ藻がアカモクというホンダワラ科海藻のみによって構成されていること、黒潮前線から西の大陸棚上に主に分布することを明らかにした。東シナ海沿岸のアカモクの分布を、中国、台湾、韓国の研究者と調べ、アカモクの遺伝子情報を蓄積し、出版した。流れ藻の食物連鎖や生物相、浮遊期間を調べた。数値モデルでアカモクに見立てた粒子の時間を遡る追跡実験により、中国沿岸がアカモクの起源と推定した。着底トロールにより流れ藻が海底に堆積していることを明らかにした。

  • 褐藻ワカメにおける温度要求性と集団間の遺伝的分化の相関
    上井 進也
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 若手研究(B), 新潟大学, 2008年 - 2010年
    北関東地方の野生ワカメ集団の遺伝的構造についてミトコンドリアマーカーおよび核ゲノムコードのマイクロサテライトマーカーを用いて解析を行った。小名浜、十王、大洗、銚子、勝浦の5集団のそれぞれから30-50個体を採集し、解析にかけた。ミトコンドリアにおいても核マイクロサテライトマーカーにおいても、小名浜集団は、マイクロサテライトでFst 値が0.46-0.56と、他の4集団との間に顕著な分化をしめした。小名浜集団は、ミトコンドリアハプロタイプにおいては、他の4集団との間に共通するものはみられなかったが、マイクロサテライトの対立遺伝子においては、特に十王や大洗と共通するものが見られた。これらの結果は、ミトコンドリアマーカーの解析から知られていた遺伝的構造が核ゲノムにおいてもみられること、また卵配偶を行う本種における遺伝子流動が、メス配偶子や遊走子よりも、雄配偶子において生じていることを示唆している。

  • 東シナ海沿岸域におけるガラモ場の分布とその流れ藻への寄与
    小松 輝久, 青木 優和, 鰺坂 哲朗, 石田 健一, 道田 豊, 上井 進也
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 東京大学, 2007年 - 2010年
    東シナ海においてブリやマアジの稚魚の生育場として流れ藻は重要な役割をはたしている.しかし,流れ藻についての知見は今までほとんどなかった.そこで,東シナ海の流れ藻の分布,生態,供給源について調べた.その結果,流れ藻がホンダワラ類のアカモクのみから構成されていること,黒潮フロントよりも大陸側に多数分布すること,中国浙江省沖合の島のガラモ場ではアカモクが卓越し,供給源となっていることを明らかにした.

  • 日本産大型褐藻の種内の遺伝的多様性の解析
    上井 進也
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 特別研究員奨励費, 2003年 - 2005年
    アカモク・シダモク種群における集団間の遺伝的多様性について、これまで用いてたミコトンドリアゲノム由来のマーカーに加え、核ゲノム由来のマーカーをSSCP法を用いた解析により導入し、これまで別種とされてきたアカモクとシダモクの間に雑種とみられる個体が存在することを確認した。またミトコンドリアマーカーによる解析についてもnested clade analysisという統計的手法を用い、より詳細に日本沿岸のアカモク・シダモク種群の系統地理について解析をおこない、最終氷期以降本種群が日本沿岸において気候変動の経影響を強く受けて集団サイズの変動を繰り返してきたことをあきらかにした。 また日本沿岸において様々な魚種の稚魚の生育場所として水産的重要性が認識されている流れ藻がどこから流れてくるか、といり問題について、アカモク集団間の遺伝的変異の地埋的分布を利用した推定を試み、東シナ海のアカモク流れ藻集団、日本沿岸のアカモク固着集団、中国上海沖の流れ藻の起源地といわれている乗四諸島の固着集団を比較した。その結果従来言われてきた説とは異なり、乗四諸島は東シナ海の流れ藻の起源地としては考えにくいことが明らかになった。また九州沿岸や高知沖で採集されたアカモク流れ藻集団同士をくらべ、従来いわれてきたように沿岸域と沖合の流れ藻では地埋的起源が異なること、また同じ海域でも一か月の差で流れ藻の遺伝的組成が大きく異なることを明らかにした。 ワカメ属の種間雑種の解析では、ワカメ、アオワカメ、ヒロメの3種についてマイクロサテライトによる解析を導入し、ワカメについて開発されたマイクロサテライト遺伝子座のいくつかについてヒロメ、アオワカメでも利用可能のであることを確かめた。

TOP