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古市 晃大学院人文学研究科 社会動態専攻教授
研究活動情報
■ 論文- 2023年02月, 「鳴門の渦潮」と淡路島の文化遺産, 17 - 28, 日本語国家形成期における淡路と阿波[招待有り]研究論文(その他学術会議資料等)
- 2020年12月, 歴史と神戸, 59(6) (6), 1 - 14, 日本語文献史料から見た播磨の秦氏[招待有り]研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
- 2020年10月, 出雲古代史研究, (30) (30), 1 - 19, 日本語『出雲国風土記』の神統譜と古代出雲の地域統合[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2019年03月, 明石の歴史, (2) (2), 1 - 10, 日本語古代におけるアカシの表記について
- 2019年03月, ひょうご歴史研究室紀要, (4) (4), 3 - 10, 日本語仲野安雄の『淡路常磐草』と関連史料群[招待有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 歴史科学協議会, 2018年09月, 歴史評論, (821) (821), 17 - 27, 日本語大化期の王権構造 (特集 「大化改新」とその時代性)[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 枚方市教育委員会文化財課 市史資料室, 2018年03月, 枚方市史年報, (20) (20), 25 - 40, 日本語百済王氏と古代王権[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 兵庫県立歴史博物館ひょうご歴史研究室, 2017年03月, ひょうご歴史研究室紀要 = Bulletin of the Historical Institute of Hyogo Prefecture, (2) (2), 119 - 137, 日本語国家形成期における淡路の位置 (『播磨国風土記』と古代史研究)[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 兵庫県立歴史博物館ひょうご歴史研究室, 2016年03月, ひょうご歴史研究室紀要, (1) (1), 25 - 36, 日本語『播磨国風土記』と五・六世紀における飾磨地域の結節機能 (特集 『播磨国風土記』研究の新地平)[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター, 2015年12月, Link : 地域・大学・文化, 7, 31 - 46, 日本語
- 校倉書房, 2015年10月, 歴史評論, (786) (786), 20 - 33, 日本語国家形成期の王権と地域社会 : 瀬戸内沿岸・北部九州を中心に (特集 古代地域社会論の再構築)[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 大阪郵政考古学会, 2015年03月, 郵政考古紀要, (62) (62), 246 - 259, 日本語大三輪の「神の御子」伝承をめぐる憶説 : 大田田根子と三島溝咋 (積山洋先生退職記念論攷)[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 史聚会 ; 1976-, 2015年03月, 史聚, (48) (48), 23 - 32, 日本語王名朝妻とその分布[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 文化財保存全国協議会, 2015年02月, 明日への文化財, (72) (72), 11 - 20, 日本語王宮からみた倭王権の成立過程 (特集 甘粕健先生追悼)[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 続日本紀研究会, 2013年06月, 続日本紀研究, (404) (404), 1 - 18, 日本語倭直の始祖伝承に関する基礎的考察[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 奈良女子大学古代学学術研究センター, 2013年03月, 都城制研究, (7) (7), 11 - 18, 日本語古代宮都と仏教信仰[招待有り]研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 日本史研究会, 2013年02月, 日本史研究, (606) (606), 4 - 28, 日本語倭王権の支配構造とその展開[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2011年07月, 日本史研究, No.587, pp. 1-28, 日本語五・六世紀における王宮の存在形態 -王名と叛逆伝承-[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2010年08月, LINK -地域・大学・文化- 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報, No. 2, pp.129-137, 日本語山口県山口市出土の古代石文 -いわゆる秦益人刻書石について-[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 神戸大学, 2010年08月, Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報, 2, 129 - 137, 日本語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2010年08月, 季刊考古学, No..112. pp.92-95, 日本語あいつぐ遷都研究論文(学術雑誌)
- 大阪歴史学会, 1997年11月, ヒストリア, (158) (158), 108 - 133, 日本語前期難波宮内裏西方官衙の再検討--庭に物を積み上げて賜う儀礼について (1997年度〔大阪歴史学会〕大会特集号) -- (個人報告)[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 学士会, 2018年09月, 学士会会報, 2018(5) (5), 90 - 95, 日本語遺跡を尋ねて 第Ⅱ期(第5回)難波宮 大都市によみがえった二つの宮殿[招待有り]記事・総説・解説・論説等(その他)
- 2016年05月, 市大日本史, 19, 154 - 155, 日本語直木孝次郎著 : 『日本古代史と応神天皇』 : (15年1月塙書房)[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 大阪歴史科学協議会, 2016年02月, 歴史科学, (223) (223), 39 - 46, 日本語積山洋著『古代の都城と東アジア : 大極殿と難波京』をめぐって (特集 『古代の都城と東アジア : 大極殿と難波京』をめぐって)[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- Kadokawa, 2014年10月, 歴史読本, 59(10) (10), 128 - 131, 日本語名号の謎と太子信仰 (特集 古代最強の豪族蘇我氏) -- (聖徳太子をめぐる最新研究)[招待有り]記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 校倉書房, 2014年06月, 歴史評論, (770) (770), 54 - 70, 日本語古代播磨の地域社会構造 : 『播磨国風土記』を中心に (第47回大会報告特集 歴史における社会的結合と地域) -- (地域社会と宗教的契機)
- 校倉書房, 2013年11月, 歴史評論, (763) (763), 73 - 75, 日本語古代播磨の地域社会構造 : 『播磨国風土記』を中心に (第四七回大会準備号 歴史における社会的結合と地域) -- (第二日目 地域社会と宗教的契機)
- 新人物往来社, 2013年02月, 歴史読本, 58(2) (2), 106 - 111, 日本語国際港を護る海の神を祀る社創建に見え隠れする古代豪族・阿曇氏の影 住吉大社 (特集 神社に秘められた古代史) -- (特集ワイド 古代史を動かした12の神社)
- 神戸大学, 2011年08月, Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報, 3, 86 - 89, 日本語[招待有り]その他
- 神戸大学, 2011年08月, Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報, 3, 6 - 9, 日本語吉田晶氏と戦後民主主義・戦後歴史学(〈特集〉対談吉田晶+大山喬平 歴史学は地域とどう向き合うか)[招待有り]その他
- 2011年05月, 日本歴史, No. 756, pp. 42-44, 日本語為奈と橘と田道間守伝承[査読有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2010年12月, 木簡研究, No.32,pp.132, 日本語約半世紀ぶりにみつかった古代石文その他
- 大阪歴史科学協議会, 2010年10月, 歴史科学, (202) (202), 12 - 15, 日本語川尻秋生氏・吉野秋二氏による拙著[『日本古代王権の支配論理』]書評に応えて (特集 日本古代王権論の再検討)
- 神戸大学, 2010年08月, Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報, 2, 96 - 99, 日本語[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2010年06月, 歴史読本, Vol. 55, No. 6, pp. 169-185, 日本語平城京女帝伝その他
- 2010年06月, 日本史研究, 574,pp.18-25, 日本語書評 鬼頭清明『律令国家と農民』[査読有り]その他
- 尼崎市立地域研究史料館, 2008年03月31日, 地域史研究 : 尼崎市史研究紀要, 37(2) (2), 61 - 65, 日本語『図説尼崎の歴史』(上)古代編・中世編
- 学術雑誌目次速報データベース由来, 2001年, ヒストリア, 177, 1 - 25, 日本語<論文>奈良時代節日儀礼の特質
- 地方史研究協議会, 1999年08月, 地方史研究, 49(4) (4), 4 - 7, 日本語古代難波地域史研究をめぐって (大会特集 巨大都市大阪と摂河泉--新らしい地域史研究の方法を求めて) -- (第50回大会共通論題 問題提起)
- 共著, 史書・伝承・史実;5世紀の倭王と地域, 山川出版社, 2023年10月, 日本語, ISBN: 9784634640993歴史の見方・考え方2;史料から広がる歴史学
- 共著, 「記紀」は否定すべきものか;記された歴史から「今」を読む, 神戸大学出版会,神戸新聞総合出版センター (発売), 2023年03月, 日本語, ISBN: 9784909364197人文学を解き放つ
- 共著, 神武天皇と崇神天皇――はじめて国を統治したとされる天皇――, 吉川弘文館, 2022年08月, 日本語, ISBN: 9784642068741人物で学ぶ日本古代史
- 講談社, 2021年09月, 日本語, ISBN: 9784065257913倭国 : 古代国家への道
- 共著, 摂津国百済郡をめぐる諸問題, 高志書院, 2021年03月, 日本語, ISBN: 9784862152169古代日本と渡来系移民 : 百済郡と高麗郡の成立
- 共著, ワナサとミマツヒコ―国家形成期における海人集団の動向―, 岩田書院, 2020年08月, 日本語, ISBN: 9784866021041古代史論聚
- 共著, 淡路宮とその原史料, 同成社, 2020年06月, 日本語, ISBN: 9784886218421難波宮と古代都城
- 共著, 大津宮―滋賀の都の実像, 筑摩書房, 2020年03月, 日本語, ISBN: 9784480073006古代史講義【宮都篇】
- 共著, 難波屯倉と凡河内直氏, 和泉書院, 2020年03月, 日本語, ISBN: 9784757609525難波宮と大化改新
- 共著, ニホツヒメ・住吉大神伝承と紀伊・播磨, 山川出版社, 2019年10月, 日本語, ISBN: 9784634520271古墳と国家形成期の諸問題 : 白石太一郎先生傘寿記念論文集
- 共著, ふたつの難波宮, 竹林舎, 2019年05月, 日本語, ISBN: 9784902084788古代の都城と交通
- 単著, 塙書房, 2019年03月, 日本語, ISBN: 9784827313048国家形成期の王宮と地域社会 : 記紀・風土記の再解釈
- 共著, 五世紀の王権, 竹林舎, 2019年02月, 日本語, ISBN: 9784902084733古代王権の史実と虚構
- 共著, 山川出版社, 2018年05月, 日本語, 佐藤昇編著。「王の名前にかくされた史実を探そう ―神話・伝承から探る日本の古代―」を執筆。『歴史の見方・考え方―大学で学ぶ[考える歴史]』「王の名前にかくされた史実を探そう ―神話・伝承から探る日本の古代―」一般書・啓蒙書
- 共著, 神戸大学出版会, 2018年01月, 日本語, 奥村弘・村井良介・木村修二編著。「地域博物館論」を執筆(191-204)。『地域歴史遺産と現代社会』「地域博物館論」教科書・概説・概論
- 共著, 法蔵館, 2017年03月, 日本語, 栄原永遠男・佐藤信・吉川真司編著。「行基・和泉・東大寺―山林修行と神仏習合を中心に―」を執筆(681-706頁)。『東大寺の新研究2 歴史のなかの東大寺―』「行基・和泉・東大寺―山林修行と神仏習合を中心に―」学術書
- 共著, 吉川弘文館, 2016年06月, 日本語, 舘野和己・出田和久編著。「記紀・風土記にみる交通」(2-26頁)を執筆。『日本古代の交通・交流・情報2 旅と交易』「記紀・風土記にみる交通」学術書
- 共著, 勉誠出版, 2015年06月, 日本語, 舘野和己編著。「穴穂部王の権益と拠点―石上・佐保・三輪―」(343-365頁)を執筆。『日本古代のみやこを探る』「穴穂部王の権益と拠点―石上・佐保・三輪―」学術書
- 共著, クバプロ, 2014年12月, 日本語, 奈良文化財研究所編。「文献史料からみた長舎と官衙 ―7世紀の儀礼空間―」を執筆(191-200頁)。『第17回 古代官衙・集落研究会報告書 長舎と官衙の建物配置』報告編「文献史料からみた長舎と官衙 ―7世紀の儀礼空間―」学術書
- 共著, 塙書房, 2014年12月, 日本語, 続日本紀研究会編。「住吉信仰の古層」を執筆(299-320頁)。『続日本紀と古代社会』「住吉信仰の古層」学術書
- 共著, 吉川弘文館, 2014年08月, 日本語, 中尾芳治・栄原永遠男編著。「難波と仏教 ―蘇我氏・ミヤケ・百済系渡来集団―」を執筆(280-296頁)。『難波宮と都城制』「難波と仏教 ―蘇我氏・ミヤケ・百済系渡来集団―」学術書
- 共著, 岩田書院, 2013年07月, 日本語, 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター編。「地域社会における歴史系博物館の役割」を執筆(89-104頁)。『「地域歴史遺産」の可能性』「地域社会における歴史系博物館の役割」学術書
- 共著, 和泉市史編さん委員会, 2013年03月, 日本語「行基と和泉」『和泉市の歴史6 和泉市の考古・古代・中世』学術書
- 共著, 姫路市, 2011年08月, 日本語香寺町史 村の歴史 通史編学術書
- その他, 姫路市, 2011年08月, 日本語, 香寺町史編集委員会・香寺町史編集室編集。総頁数770頁。第5章第6節2-4,第7節1,2(567-631頁)を執筆。『香寺町史・村の歴史』通史編一般書・啓蒙書
- 共著, 神戸新聞総合出版センター, 2011年04月, 日本語神戸・阪神間の古代史一般書・啓蒙書
- 共著, 吉川弘文館, 2010年12月, 日本語『古代の都1 飛鳥から藤原京へ』「難波宮と難波津」学術書
- 共著, 塙書房, 2010年10月, 日本語『日本古代の王権と社会』「王名サザキについて」塙書房学術書
- 共著, 吉川弘文館, 2010年07月, 日本語『史跡で読む日本の歴史2 古墳の時代』「銘文刀剣の世界」学術書
- 共著, 岡山県瀬戸内市, 2009年03月, 日本語邑久町史 通史編学術書
- 共著, 姫路市, 2009年03月, 日本語香寺町史 村の歴史 通史資料編学術書
- その他, 姫路市, 2009年03月, 日本語, 香寺町史編集委員会・香寺町史編集室編集。総頁数756頁。編集委員として第5章第5、6節(611-674頁 史料含む)を担当。『香寺町史 村の歴史』通史資料編一般書・啓蒙書
- 単著, 塙書房, 2009年02月, 日本語日本古代王権の支配論理学術書
- 共著, 岡山県瀬戸内市, 2007年03月, 日本語邑久町史 史料編(上)学術書
- 共著, 青木書店, 2007年03月, 日本語難波地域の開発と難波宮・難波京学術書
- 共著, 青木書店, 2007年03月, 日本語『都城 ―古代日本のシンボリズム―』「難波地域の開発と難波宮・難波京」学術書
- 共著, 神戸新聞総合出版センター, 2007年02月, 日本語風土記からみる古代の播磨一般書・啓蒙書
- 共著, 清文堂, 2005年12月, 日本語『古代の人物3 平城京の落日』「孝謙・称徳天皇 -孤高の女帝-」学術書
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 奈良大学, 2022年04月01日 - 2026年03月31日畿内および周縁地域の古代牧の総合的研究本研究課題は、平成30年度から助成を受けた基盤研究(C)「日本古代の畿内・近国における牧の総合的研究」において明らかにした「生産牧」「備蓄牧」に「中継牧」「名目牧」と類別する牧を加え、古代の牧の実態および存在意義についてより複合的に解明せんとするものである。その1年目にあたる令和4年度は「中継牧」に重点を置き、古代官道と馬の利用についての知見を得ることから研究に着手した。 研究会において、研究協力者の山中章氏より、発掘調査などによる考古学分野からの鈴鹿関・不破関の復元的研究についての発表をして頂き、軍事施設である関に伴う馬の飼育空間について意見交換し、成果をメンバーで共有した。その情報共有を踏まえて、古代山陽道の駅家である草上駅・邑智駅(兵庫県姫路市)、布勢駅(たつの市)、高田駅(上郡町)、安芸駅(広島県府中町)の各推定地を巡見し、鈴鹿関・不破関の復元案と、各駅家との立地・地形を比較検討した。 併せて、天皇の御馬を放牧したことが文献から知られる播磨国家島牧(兵庫県姫路市家島)も巡見した。既に知られるように、家島には古墳や製塩遺跡、延喜式内社があり、歴史的にも重要な意味を持つことが推量される。60疋の御馬を平安京から山陽道を通って家島へと歩かせる行列を道中で見せ、京へ向かう海上通行者に対して畿内へ入る手前で天皇の御牧を見せつけることは、天皇による示威行為に他ならない。家島は備蓄牧に類別できるが、牧には示威という機能も加味して考えることが重要との認識を得た。
- 学術研究助成基金助成金/基盤研究(C), 2016年04月 - 2019年03月競争的資金
- 科学研究費補助金/基盤研究(S), 2014年04月 - 2019年03月競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 大阪市立大学, 2012年04月01日 - 2017年03月31日東大寺史の総合的再構成ー『東大寺要録』を中心にー重要寺院である東大寺については、奈良・平安時代の状況に不明な点が多い。『東大寺要録』は、この時代の東大寺の実像を知るうえで最も基本となる史料である。本事業では『東大寺要録』を現在の研究水準に立って再検討し、学際的な諸分野からの研究を総合して、新たな東大寺史像を描くことに努めた。 「東大寺要録研究会」を16回(報告数87本)や補助的研究会を40回開催し、その研究発表内容を論文として執筆してもらい、『東大寺の新研究』全3冊として刊行する計画を立てた。そのうち2冊は『東大寺の美術と考古』『歴史のなかの東大寺』(いずれも法蔵館)として刊行済みである。残る1巻の刊行についても鋭意努力する。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(A), 公益財団法人大阪市博物館協会(大阪文化財研究所、大阪歴史博物館、大阪市立美術館、, 2009年04月01日 - 2014年03月31日大阪上町台地の総合的研究-東アジア史における都市の誕生・成長・再生の一類型-大阪上町台地とその周辺を対象に、古環境復元と関連させ、誕生・成長・再生をくりかえす大阪の、各時代の都市形成と都市計画の実態を探求した。古環境復元では、膨大な発掘資料・文献史料などを地理情報システムに取りこんで活用し、従来にない実証的な古地理図などを作成した。その結果、自然環境が、都市計画やインフラの整備と強い関連があること、難波京をはじめ、前代の都市計画が後代に利用され重畳していくようすなどが明らかになった。 本共同研究により、より実証的な大阪の都市史を描く基盤ができたと考える。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 大手前大学, 2010年 - 2012年播磨における古代・中世寺院の造営背景と地域伝承についての考古学・歴史学的研究本研究は、播磨一帯にみられる法道仙人伝承を手がかりに、古代・中世のこの地域の仏教文化の特色と、その社会的背景の解明を目的とする。(1)終末期古墳から古代寺院への推移と地域社会、(2)開基伝承からみる中世寺院の展開と山岳信仰、(3)地域伝承と歴史的景観、の3点から考古学・歴史学・景観学的な検討を加え、播磨地域における石棺や中世寺院、伝承地の集成を構築するとともに、法道仙人伝承と石の文化との密接な関係について見通しを得た。
- 学術研究助成基金助成金/基盤研究(C), 2011年, 研究代表者競争的資金
- 科学研究費補助金/基盤研究(C), 2010年競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2007年 - 2009年播磨国風土記を通してみる古代地域社会の復元的研究3年間の研究を通じて、(1)『播磨国風土記』所載の地名の新しい現地比定と景観復元、(2)国文学的研究の成果の吸収と課題の明確化、(3)地名起源説話に引用される神話・伝承にもとづく民間儀礼や祭祀分析への接近、(4)地名起源説話にもとづく古代播磨政治史へのアプローチ、(5)地域連携の成果にもとづく新しい文字資料の発見、という5つの研究成果を得た。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 財団法人大阪市文化財協会, 2006年 - 2009年東アジアにおける難波宮と古代難波の国際的性格に関する総合研究本研究では、考古学を中心とする学際的チームにより、古墳時代以後の古代難波の国際的な性格を徹底的に探った。その柱は以下の2点である。(1)日本古代王宮の原点をなす前期難波宮や難波京の研究、その源流たる中国や朝鮮半島の都城の研究。(2)古墳時代以来の古代難波にみる外来的文物の個別研究。これらを通じて東アジア史の中に古代難波を位置づけ、その国際性を明らかにした。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 若手研究(B), (財)大阪市文化財協会, 2003年 - 2005年七世紀倭王権における支配者集団統合儀礼の研究研究の最終年度(第3年度)にあたり、これまで2年間にわたって検討を行ってきた、7世紀倭王権の統合論理と仏教の関係を引きつづき検討を行った。あわせて、これまで充分に検討を行い得なかった、神祇的祭祀と倭王権の関係の検討を行った。また、7世紀段階の政権の所在地である飛鳥の構造について、宮都中枢部とその周縁部の関係を構造的に把握するための検討を行った。これらの研究遂行にあたって必要な図書を購入し、また各地の遺跡踏査を行い、研究者との意見交換を行った。 昨年度までの研究を通じて、七世紀倭王権の統合論理を前代までの統合論理と比較し、その特質を明らかにする必要があることが認識されたが、この点についての検討を行い、両者の間には質的な相違があり、同列に論じ得ないことを主張できると考えた。次に、宮都の所在地の相違による統合中枢の相違にいかなる意味があるのかについて検討を行ったが、史料が比較的豊富な飛鳥・難波について行い得たにとどまり、大津については今後の課題とせざるを得なかった。第三に、七世紀倭王権の統合論理のその後の展開として、奈良時代以降の統合論理との比較が必要であることが認識されたが、この点について、聖武・孝謙・称徳期を中心に検討を行い、奈良時代における仏教中心の統合論理と、飛鳥時代の統合論理との共通点と相違点を確認した。 以上の研究成果は、次年度の公開を目標として、昨年度研究成果を中心にまとめた学位請求論文『七世紀倭王権における統合論理の研究』の補訂・修正を行った。