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髙田 京比子
大学院人文学研究科 社会動態専攻
教授

研究者基本情報

■ 学位
  • 博士(文学), 京都大学
■ 研究キーワード
  • 中世イタリア史
  • 西洋中世史
  • History of Medieval Italy
■ 研究分野
  • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史

研究活動情報

■ 論文
  • マルコ・クェリーニの裁定とバッサーノ--13世紀後半のヴェネト(イタリア北東部)の小都市をめぐる地域秩序--
    2023年04月, フェネストラ:京大西洋史学報, (7) (7), 12 - 26
    [招待有り]

  • 「ヴェネツィアの嫁資」
    高田 京比子
    勉誠出版, 2015年07月, アジア遊学186(世界史のなかの女性たち), (186) (186), 84 - 96, 日本語
    [招待有り]

  • 「13世紀のヴェネツィア支配層と騎士」
    髙田 京比子
    神戸大学文学部, 2014年03月, 神戸大学文学部『紀要』, 41(41) (41), 121 - 142, 日本語

  • 「中世ヴェネツィアにおける嫁資と女性の富・権力」
    髙田 京比子
    神戸大学史学研究会, 2012年06月, 『神戸大学史学年報』, (27) (27), 21 - 42, 日本語
    [査読有り]

  • 「中世イタリアにおける支配の変遷。2004年におけるひとつの到達点の紹介」
    高田 京比子
    神戸大学, 2008年03月, 神戸大学文学部『紀要』, (35) (35), 51 - 88, 日本語

  • 'Commissarii mei Procuratores Sancti Marci'. Ricerche sulle competenze dell’ufficio della Procuratia di San Marco (1204-1270)
    2006年, Archivio Veneto. V serie, vol.CLXVI. N.201, pp.33-58
    [査読有り]

  • サン・マルコ財務官と中世ヴェネツィア都市民-遺言書史料に見る行政機構の発展-
    高田 京比子
    学術雑誌目次速報データベース由来, 2001年, 史林, 84-5, pp.34-65(5) (5), 34 - 65,793, 日本語
    [査読有り]

  • Lo sviluppo dei Procuratori di San Marco come esecutori testamentari fino all'anno 1270
    1999年, Zinbun, vol.34,pp.79-105

  • 13世紀前半におけるヴェネツィア都市法の変遷とその社会的背景
    1998年, 西洋史学, vol.192,pp.48-69.
    [査読有り]

  • Aspetti della vita parentale della nobilta' veneziana nel Duecento. L'esempio della famiglia Viaro del ramo di San Maurizio
    1995年, Archivio Veneto. V serie, vol.CXLV. N.180, pp. 5-29.
    [査読有り]

  • 13世紀ヴェネツィア社会における女性の地位と役割-ある貴族家系の結婚交渉の事例から-
    高田 京比子
    日本西洋史学会, 1995年, 西洋史学, vol.180, pp. 50-63.(180) (180), 50 - 63, 日本語
    [査読有り]

  • 中世イタリアにおける支配層の家と都市農村関係-都市コムーネ理解に向けて
    高田 京比子
    史学研究会, 1995年, 史林, 78-3(3) (3), p455 - 474, 日本語
    [査読有り]

  • 都市国家ヴェネツィアにおける貴族の親族集団
    1991年, 史林, 75-2
    [査読有り]

■ MISC
  • 翻訳:ダリオ・カンツィアン「中世ヴェネトの領域」伊藤毅編『イタリアの中世都市—アゾロの建築から領域まで—』鹿島出版会
    2020年04月, 92 - 117

  • 「帝国と魔女ーヴェネツィア共和国の事例からー」小野賢一編、愛知大学人文社会学研究所報告論文集『帝国と魔女で読み解くヨーロッパ』
    2019年03月, 59 - 66

  • 「コムーネの誕生と展開—11〜13世紀頃の様相」高橋進・村上義和編著『イタリアの歴史を知るための50章』明石書店
    明石書店, 2017年12月, 46 - 51

  • 研究フォーラム:「ヴェネツィアの恩恵:中世イタリアの都市政府と家族」『歴史と地理、世界史の研究』
    2015年11月, 山川出版社, (245) (245), 58 - 61

  • “Comments (on Giorgio Chittolini)”, in Political Order and Forms of Communication in Medieval and Early Modern Europe, ed. by Yoshihisa Hattori, Roma(Viella)
    2014年02月, 133 - 144

  • コラム「キリスト教とセクシュアリティ」服部早苗・三成美保編著『権力と身体』(ジェンダー史叢書1)明石書店)
    2011年01月, 83 - 87

  • 史料紹介:「中世イタリア都市の史料」『歴史と地理、世界史の研究』
    2008年11月, 山川出版社, (216) (216), 22 - 29

  • La storia delle donne in Giappone
    Keiko Takada, Tomoko Takahashi, Noriko Onomoto, Noriko S.Yamabe
    1997年, Agenda della Societa' Italiana delle Storiche, n.19, pp.8-17

■ 書籍等出版物
  • 史料と旅する中世ヨーロッパ
    図師宣忠、中村敦子、西岡健司編著
    分担執筆, 第10章 都市と農村のあいだー北イタリア・バッサーノの条例集にみる自治ー, ミネルヴァ書房, 2025年04月, 日本語, ISBN: 9784623097975

  • 「中世地中海の人の移動ージャコモ・デ・ボカシオの遺言書を手がかりに」佐藤昇編、神戸大学文学部史学講座著『歴史の見方・考え方2 史料から広がる歴史学』
    山川出版社, 2023年10月, ISBN: 9784634640993

  • イタリア史のフロンティア
    イタリア史研究会
    分担執筆, 第3章 川が結ぶ北イタリアー中世のポー川と都市間交渉, 昭和堂, 2022年08月, 日本語, ISBN: 9784812221266

  • 「13世紀半ば北イタリアにおける河川交通と紛争ーヴェネツィアとクレモナの協約を中心に」高田京比子・田中俊之・轟木広太郎・中村敦子・小林功編『中近世ヨーロッパ史のフロンティア』
    編者(編著者), 昭和堂, 2021年12月

  • 斎藤寛海編『世界歴史体系 イタリア史2 中世・近世』
    分担執筆, 第1章4「コムーネの誕生と発展」、第3章3「ヴェネツィア」), 山川出版社, 2021年03月

  • 『〈母〉を問う-母の比較文化史』
    三成美保, 長志珠絵, 高田京比子編
    共編者(共編著者), 第1章 モデラータ・フォンテに見るルネサンス末期ヴェネツィアの母, 神戸大学出版会, 2021年01月

  • 「準都市と河川ーバッサーノとブレンタ川ー」伊藤毅編『イタリアの中世都市ーアゾロの建築から領域まで』
    分担執筆, 鹿島出版会, 2020年04月

  • 河川をめぐる中世の政治権力と経済-イタリア(ヴェネト・トスカナ)と日本(畿内)
    高田京比子、ダリオ・カンツィアン、ジャン・マリア・ヴァラニーニ、大村拓生著、翻訳:高田京比子
    科研報告書・非売品, 2020年03月

  • 「権力を世襲する「家」の実像はー中世ヴェネツィア市民の家系意識」佐藤昇編・神戸大学史学大講座著『歴史の見方・考え方—大学生のための「考える歴史」』山川出版社
    山川出版社, 2018年05月

  • 『中世ヴェネツィアの家族と権力』
    高田 京比子
    単著, 京都大学学術出版会, 2017年02月

  • 「交易にはポー川を通るべし—ヴェネツィアと内陸近隣諸都市の争い・秩序」服部良久編著『中・近世ヨーロッパにおけるコミュニケーション—紛争と秩序のタペストリー』
    分担執筆, ミネルヴァ書房, 2015年10月, 321-343頁

  • 「中世地中海における人の移動—キプロスとクレタの「ヴェネツィア人」」前川和也編著 『空間と移動の社会史』
    分担執筆, ミネルヴァ書房, 2009年02月

  • 「支配のかたち」齊藤寛海・山辺規子・藤内哲也編著『イタリア都市社会史入門』
    分担執筆, 昭和堂, 2009年02月

  • 「メディアとしての聖地巡礼記—中世地中海世界の情報網—」前川和也編著 『コミュニケーションの社会史』
    分担執筆, ミネルヴァ書房, 2001年08月

■ 所属学協会
  • 史学会

  • イタリア学会

  • 日本西洋史学会

  • 史学研究会

■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
  • 13世紀後半北イタリア都市間関係史の動的構築-河川交通・紛争・秩序
    高田 京比子
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2020年04月01日 - 2025年03月31日
    本年度は、『イタリア史のフロンティア』(昭和堂、近刊予定)に掲載予定の論文「川が結ぶ北イタリアー中世のポー川と都市間交渉』を執筆した。ここでは、都市コムーネ台頭以前~都市コムーネ成立期のポー川の通行について、先行研究をいくつか概観し、その後、1177年のポー川をめぐるフェッラーラとロンバルディア同盟諸都市及びヴェネツィアとの協約を詳しく紹介した。またその協約後、ヴェネツィアがポー川に進出していく様子を概観し、ポー川の通行をめぐる1307年のヴェネツィアとパルマの交渉を詳しく見ることで、ヴェネツィアがポー川の中流域まで影響力を伸ばしてきていることを述べた。ポー川の河川交通の実態は未だ体系的に明らかにされておらず、断片的な情報の提供にとどまっているが、都市コムーネ成立期以前から14世紀前半までを概観することで、河川通行をめぐる政治主体の相互交渉や変遷について、一定の見通しを得ることができた。また、その作業と並行して、13世紀前半の、ヴェネツィア、クレモナ、フェッラーラ、マントヴァ間のポー川の通行にあ関係する協約を刊行史料より抜粋してまとめた。これらの結果は「川が結ぶ北イタリアー中世のポー川と都市間交渉』に生かすことはできなかったが、ポー川を巡って様々な都市間で独自に協約が結ばれている様が明らかになった。

  • 高田 京比子
    文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 基盤研究(C), 神戸大学, 2015年 - 2019年, 研究代表者
    本研究は中世のヴェネツィアの後背地を中心に、河川交通と紛争・秩序の関係を考えるものである。具体的には、イタリアから研究者を招聘して河川と都市の政治・経済関係の概観を得ると共に、ポー川の通行をめぐるヴェネツィアとクレモナの協約、ブレンタ川をめぐるバッサーノとヴェネツィアの関係を分析した。ヴェネト地方においては河川交通が重要な役割を果たしていたこと、12世紀のヴェネトのコムーネ間紛争は河川交通をめぐるものであったこと、ヴェネツィアだけでなく後背地の河川沿いの諸都市にとっても河川交通の維持は重要な事柄であったこと、河川交通の維持が時に紛争を緩和する働きをすることもあったことが明らかになった。
    競争的資金

  • 中・近世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと紛争・秩序
    服部 良久, 青谷 秀紀, 朝治 啓三, 小林 功, 小山 啓子, 櫻井 康人, 渋谷 聡, 図師 宣忠, 高田 京比子, 田中 俊之, 轟木 広太郎, 中村 敦子, 中堀 博司, 西岡 健司, 根津 由喜夫, 藤井 真生, 皆川 卓, 山田 雅彦, 山辺 規子, 渡邊 伸, 高田 良太
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(A), 京都大学, 2009年04月01日 - 2014年03月31日
    23人の研究分担者が国内外の研究協力者と共に、中・近世ヨーロッパのほぼ全域にわたり、帝国、王国、領邦、都市と都市国家、地方(農村)共同体、教会組織における、紛争と紛争解決を重要な局面とするコミュニケーションのプロセスを、そうした領域・組織・政治体の統合・秩序と不可分の、あるいは相互関係にある事象として比較しつつ明らかにした。ここで扱ったコミュニケーションとは、紛争当事者の和解交渉から、君主宮廷や都市空間における儀礼的、象徴的な行為による合意形成やアイデンティティ形成など、様々なメディアを用いたインタラクティヴな行為を包括している。

  • 高田 京比子
    文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(C)), 基盤研究(C), 神戸大学, 2011年 - 2014年, 研究代表者
    ヴェネツィア貴族は従来、大評議会に世襲終身身分を持つ階層として定義され、その特殊性が強調されて来た。しかし、他のイタリア都市においては、軍事/政治エリート層としての12~13世紀の都市貴族の性格が強調されるようになってきている。この点を考慮して史料を読み直すと、ヴェネツィアもそのようなアイデンティティをある程度共有していることが観察できた。さらに従来、貴族身分形成の契機として位置づけられていたセッラータと呼ばれる一連の法令も、他のイタリア都市で見られた、整いつつある制度が親族の絆といかに立ち向かうか、という問題にヴェネツィアが与えた回答のかたちだと見ることができる。
    競争的資金

  • 「マスキュリニティ」の比較文化史-公私関係の再検討に向けて
    三成 美保, 栗原 麻子, 福長 進, 山本 秀行, 高田 京比子, 京樂 真帆子, 長 志珠絵, 森 紀子, 山辺 規子, 河村 貞枝, 井出 千春, 沖野 真理香, 小浜 正子, 田端 泰子, 田端 泰子
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 摂南大学, 2009年 - 2011年
    「マスキュリニティの比較文化史」につき、3点を明らかにした。(1)「マスキュリニティ史」は「男性史」とは区別されるべきであり、ジェンダー史の一領域として「歴史学におけるジェンダー主流化」を牽引する重要な役割を果たす。(2)「マスキュリニティ」は多様であり、男性の属性とは限らない。「覇権的/従属的マスキュリニティ」の差異化は、時代と社会により異なる。(3)「同性愛」概念は19世紀に登場し、私的な同性愛関係はしばしば公的領域(政治・経済・軍隊)の人的紐帯を決定した。

  • 高田 京比子, 三成 美保, 小浜 正子, 田端 泰子, 福長 進, 山本 秀行, 栗原 麻子, 山辺 規子, 長志 珠絵, 河村 貞枝, 森 紀子, 京楽 真帆子
    文部科学省, 科学研究費補助金(基盤研究(B)), 基盤研究(B), 神戸大学, 2006年 - 2008年, 研究代表者
    アメリカ文学におけるますキュリニティー研究の成果を摂取しながら、日本史・東洋史、西洋史における母 - 息子関係の比較研究を行った。2006年度に3回、2007年度に5回、2008年度に1回の研究会と合宿発表会を持ち、それぞれの研究成果を発表して討論を行った。2008年には「家長権をめぐる<母>機能の比較史」というタイトルで比較家族史学会に於いてミニシンポジウムを行った。
    競争的資金

  • 古代・中世・近現代ヨーロッパ港湾都市の空間構成と社会動態に関する比較史的研究
    大津留 厚, 毛利 晶, 高田 京比子, 小山 啓子, 深沢 克己, 西川 杉子, 櫻井 万里子, 奥西 孝至
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 神戸大学, 2005年 - 2007年
    本研究の対象となる国際的港湾都市は、単なる商業的中心地ではなく、複数の文化的・社会的・経済的・政治的ネットワークの交差する場であり、多民族・多文化の交流の場である。また、さまざまな文化が交流するところであったことは、その要素のひとつひとつが、港湾都市の周辺地域や商業圏を超えて異なる文化圏の歴史と結びつくことを意味している。地域を超えるネットワークの拡大のありかたは、一国史、あるいは一地域の視点からでは、特定の文化的側面が強調され、時には、それが政治的負荷を帯びる場合もあったが、本研究では、港湾都市を窓口として、複数の文明が交差し結合するヨーロッパ像を立体的に構成することをめざした。そこにこそ、21世紀の多文化共存のありかたへの示唆が得られるのではないかと考えたからである。 この研究目的に合わせて、平成17年度には、神戸大学においてシンポジウムを開催して、港湾都市研究からの問題提起をおこなった。平成18年度には、パドヴァ大学よりイタリア近代史のヴィッジャーノ先生を招待して神戸大学百年記念会館会議室で講演会を開催した。平成19年度は17年度、18年度の実績を踏まえて、ニュージランドのユグノー史家ロビン・グウィン氏とヴィジャーノ氏を招請して11月に研究会を行い、海外での調査を含め研究成果を報告書にまとめた。

  • 高田 京比子
    文部科学省, 科学研究費補助金(奨励研究(A)), 奨励研究(A), 京都大学, 1997年 - 1998年, 研究代表者
    今年度はまず、昨年度収集した約50通の遺言書史料を分析し、データベース化した。それによると13世紀初は遺言書自体の数が少ないということもあるが、やはりサン・マルコ財務官は初期は不動産管理などの仕事はほとんど請け負っていないこと、13世紀前半は市民の遺言書に不動産を代々子孫に残そうと言う意図はあまり見られないということがはっきりした。また同時に、13世紀前半において家産の流れを規制していた法史料を綿密に検討したところ、ヴェネツィアでは相続や嫁資に対する女性の権利が比較的強いこと、不動産売買に関して独自の手続きを採用しているがわかった。そこでサン・マルコ財務官の発展と市民の家産管理の変化の関係を13世紀を通して考察する前段階として、まず13世紀前半のヴェネツィア社会と家産の流れを規制する法との関連について考察した。その結果、女性の法的地位の高さや財産権の大きさ、親族の権利を保護しながらも不動産市場の迅速化をめざしたヴェネツィア独自の不動産売買の諸手続、といったヴェネツィア都市法の特徴は、13世紀前半の海外発展やそれにともなう商人層の台頭・経済活動の活発化と重要な関係にある、ということが明らかになった。この内容は論文にまとめ『西洋史学』に投稿して採用決定、年末に入稿し現在印刷中である。当初の目的であるサン・マルコ財務官の発展と家産の関係についても来年度中に活字にする予定。
    競争的資金

  • The social history of the Italian Communs
    競争的資金

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