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吉田 満梨大学院経営学研究科 経営学専攻准教授
研究者基本情報
■ 学位■ 研究キーワード
■ 研究分野
■ 委員歴
- 2023年04月 - 現在, 日本マーケティング学会, 理事
- 2015年04月 - 現在, 経済産業省, 和装振興協議会 委員
- 2022年04月 - 2024年03月, 高島市, 観光ビジョン策定委員会 委員長
- 2017年04月 - 2022年03月, 滋賀県, 滋賀県 観光事業審議会 委員
- 2019年04月 - 2021年03月, 京都市, 上京区基本計画推進会議 委員
- 2017年05月 - 2020年12月, 日本商業学会 関西部会, 理事
- 2014年04月 - 2020年03月, 日本商品学会, 理事
- 2017年04月 - 2019年03月, 京都市, 京都市西陣を中心とした地域活性化ビジョン検討委員会 委員
- 2015年04月 - 2016年03月, 京都市, 京都市 京都をつなぐ無形文化遺産「きもの文化」審査会 委員
研究活動情報
■ 受賞- 2024年10月 日本マーケティング学会, 日本マーケティング本大賞2024, 大賞
- 2023年05月 京都大学経営管理大学院, 第14回 優秀教育賞
- 2015年11月 Korean Scholars of Marketing Science, KSMS 2015 Best Conference Paper Award
- Japan Marketing Academy, 2024年03月, マーケティングジャーナル, 43(4) (4), 18 - 30, 日本語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2024年03月, 国民経済雑誌, 228(1) (1), 89 - 106, 日本語企業家を支援しつづけること
- Japan Marketing Academy, 2023年09月, マーケティングジャーナル, 43(2) (2), 30 - 41, 日本語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2023年09月, 生命倫理, 33(1) (1), 69 - 78, 日本語アドバンス・ケア・プランニング支援におけるエフェクチュエーションの適用可能性[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- Elsevier BV, 2020年08月, Technovation, (102161) (102161), 102161 - 102161, 英語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2019年03月, アド・スタディーズ, 71, 54 - 59, 日本語ノスタルジア性向の先行要因と消費者への効果研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2018年03月, マーケティングジャーナル, (148) (148)新市場創造プロセスにおける不確実性と意思決定[査読有り]
- John Wiley and Sons Ltd, 2018年03月, International Journal of Tourism Research, 20(2) (2), 256 - 266, 英語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2017年12月, BtoBコミュニケーション, (570) (570), 22-27偶然を梃子にし、パートナーと共に未来を紡ぎだす
- 2017年11月, BtoBコミュニケーション, (569) (569), 12-17手持ちの資源と最小のリスクで一歩を踏み出す
- 2017年10月, BtoBコミュニケーション, (567) (567), 12-18不確実性の下でいかに意思決定が可能か
- 2014年05月, 2013年度「未来の京都創造研究事業」研究成果報告書, 70-104着物関連市場における新たなセグメントとその特性の分析
- 東洋経済新報社, 2014年03月, 一橋ビジネスレビュー, 61(4) (4), 76-92. - 92, 日本語市場育成を通じた価値創造のマネジメント : 株式会社生活の木の事例を中心に
- 立命館大学, 2013年11月, 立命館経営学, 52(2-3) (2-3), 429-452 - 452, 日本語着物関連市場の問題構造と可能性-株式会社千總『總屋』の事例研究を手がかりとして
- 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会, 2013年09月, 繊維製品消費科学, 54(9) (9), 792-799 - 799, 日本語
- 日本マーケティング協会, 2013年01月, 季刊マーケティングジャーナル, 32(2) (2), 16-32 - 32, 日本語製品評価基準の変化を伴う新市場形成プロセス : カモ井加工紙株式会社「mt」の事例研究[査読有り]
- 日本BtoB広告協会, 2012年10月, BtoB communications, 44(10) (10), 2-7 - 7, 日本語パートナーとの関係構築に基づく新市場創造
- 本稿では、近年注目を集める実践的転回( practice turn)を考察し、消費経験論への再接続を試みる。 1980年代に Hirschmanや Holbrookを中心に展開された消費経験論は、今日では、消費文化理論(Consumer Culture Theory: CCT)の名のもとに、多様な研究分析が蓄積されるようになっている。我々のみるかぎり、こうした研究には、実践的転回の萌芽をみることができる。実践概念への注目は、 CCTはもとより、多くの消費者行動論やマーケティング論においても、新たな研究方針を提示することにつながる。具体的に言えば、実践概念の下では、主観的かどうかという点ではなく、主観と客観や個人と構造という視点自体がどのようにして形成され、またどのように消費行為に影響を及ぼすことになるかを問うことになる。日本商業学会, 2012年03月, 流通研究, 14(1) (1), 17 - 34, 日本語[査読有り]
- 2011年, Journal of International Business Research,A Consideration in Developing Strategic Information Systems throughout Business Transformation -A Case Study of SEIREN Co., Ltd.[査読有り]
- 立命館大学, 2011年, 立命館経営学, 50(4) (4), 47 - 73, 日本語大相撲の観戦行動に影響する要因についての実証研究
- 日本マーケティング協会, 2010年, 季刊マーケティング・ジャーナル, 29(155) (155), 59-73 - 73, 日本語不確定な環境における市場予測と遂行的実践―株式会社伊藤園飲料化比率を参照点とした市場創造の事例[査読有り]
- In this research, I explored how marketing information systems help to link diversified communities of practice, and create market intelligence. After reviewing of previous researches which regard shared information system as a "boundary object", I examined a case study of one company which succeeded to achieve competitiveness by using information system.日本情報経営学会, 2010年, 日本情報経営学会誌, 30(128) (128), 35-46 - 46, 日本語
- 2010年, Journal of International Business Research,, 9(Speciall Issue 2) (Speciall Issue 2), 1-16REEXAMINE THE CLASSIFICATION OF MARKET LEARNING -A CASE STUDY OF 30 YEARS' HISTORY OF DIAPER WAR IN JAPAN[査読有り]
- 2010年, 首都大学東京社会科学研究科, リサーチペーパーシリーズ, (76) (76)意図せざる結果と意図を創り出す意図-逆向き因果論の含意
- 2009年03月, 季刊マーケティングジャーナル, (112) (112), 2-17インターナル・アウトソーシングと内部市場戦略~キリンビジネスシステムのケース~[査読有り]
- 2009年, Journal of International Business Research, (7) (7)COGNITIVE GAP BETWEEN PRODUCERS AND CONSUMERS IN THE PROCESS OF NEW PRODUCT MARKET FORMATION[査読有り]
- 2009年, 神戸大学大学院経営学研究科(博士学位取得論文)製品市場境界構築の動態分析―マーケティング行動の歴史社会プロセス
- 2009年, Proceeding of Global Business and Technology Association, 11th Annual International Conference,, 1262-1269Operational Improvement By End User Computing
- ミネラルウォーター消費の促進要因に関する実証分析―ミネラルウォーターのマーケティングへの示唆今日、ミネラルウォーター市場は急拡大を遂げ、その消費の増加および消費を促進させた要因が注目されている。本稿では、ミネラルウォーター消費についてのアンケート調査を行い、その促進要因についてライフスタイルを含めた視点から分析を加え、1. ミネラルウォーターを飲む頻度の高さと「料理・茶への利用」、「水割り」、「飲用」という利用用途との有意な関係、2. ミネラルウォーターを飲む頻度の高さと「健康関心」、「環境関心」、「ブーム影響」、「グルメ志向」というライフスタイル要因との有意な関係について明らかにした。その一方で、ミネラルウォーターを飲む頻度の高さと「世帯年収」、「年代」、「性別」といったデモグラフィック要因と有意な関係を示さなかった。これらのことから、ミネラルウォーターの飲用頻度は、いわゆるライフスタイルとも深く関わっていることが考えられ、こうしたなかでデモグラフィック要因よりも、ライフスタイル要因を重視したマーケティングおよび商品開発の重要性を指摘した。静岡県立大学, 2009年, 経営と情報, 22(1) (1), 1-7 - 8, 日本語
- 2008年, 神戸大学大学院経営学研究科 博士課程モノグラフシリーズ, (810) (810)市場秩序に関する『モノ』と『こと』の二重性
- 2008年, 神戸大学大学院経営学研究科 博士課程モノグラフシリーズ, (811) (811)イノベーションのための価値基準の改変可能性についての試論
- 2008年, 神戸大学大学院経営学研究科 博士課程モノグラフシリーズ, (821) (821)成熟産業における環境認識と戦略代案の創出プロセス―株式会社坂本乙造商店の事例研究
- 2008年, 神戸大学大学院経営学研究科 博士課程モノグラフシリーズ, (822) (822)プレミアムビール市場の競争動態の分析枠組み
- 2008年, 神戸大学大学院経営学研究科 博士課程モノグラフシリーズ, (839) (839)製品市場境界の形成メカニズム―『健康茶飲料市場』形成の事例分析
- 日本マーケティング協会, 2007年09月, 季刊マーケティングジャーナル, 27(106) (106), 90-99 - 99, 日本語製品市場の認知的ダイナミズム[査読有り]
- 2006年, 神戸大学大学院経営学研究科(修士学位取得論文)市場における社会的秩序生成の分析―清涼飲料市場のカテゴリ形成を対象に
- 共著, 第1章~第8章, ダイヤモンド社, 2023年08月, 日本語, ISBN: 4478110743エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」
- 28-40, 201-222, 産学社, 2018年04月デジタル・ワークシフトーマーケティングを変えるキーワード30
- 碩学舎, 2015年12月, ISBN: 9784502123719“美"のブランド物語
- 碩学舎, 2015年10月, ISBN: 9784502151910エフェクチュエーション:市場創造の実効理論
- 13-22, 71-107, 129-145, 同文館出版, 2015年04月, ISBN: 4495385518ケースで学ぶケーススタディ
- 第8章, 碩学舎, 2013年05月, ISBN: 9784502482007コトラー8つの成長戦略:低成長時代に勝ち残る戦略的マーケティング
- 第4、7、11章, 有斐閣, 2012年03月, ISBN: 9784641163904マーケティング・リフレーミング―視点が変わると価値が生まれる
- 107-152, (株) プレジデント社, 2009年01月「健康緑茶―花王 vs サントリー vs 伊藤園」(石井淳蔵、栗木 契、清水信年、西川英彦、水越康介、吉田満梨著)『ビジネス三國志』
- 15-34, 日本経済新聞社, 2006年12月「『いい製品』だけでは売れない―ニッチでの成功をテコに市場をこじあける」(栗木契・余田拓郎・清水信年編)『売れる仕掛けはこうしてつくる―成功企業のマーケティング』
- 263-287, 有斐閣, 2006年06月「第10章 ポータル・サイトと融合する仮想経験ビジネス:ヤフー・アバター」(石井淳蔵・水越康介編著)『仮想経験のデザイン』
- 第35回日本生命倫理学会 年次大会, 2023年12月ACP支援におけるエフェクチュエーションの実践的な活用についての検討
- 科学基礎論学会 秋の研究例会, 2023年11月H.Simon から S.Sasasvathy へ―人工物科学の経営学的展開―
- 日本商業学会関西部会11月例会, 2023年11月価値創造活動はいかに支援可能か―企業家とパートナーの関係構築―
- 8th Effectuation Conference, in Gdansk, Poland, 2023年11月, 英語Decisions made by an experienced marketer in new market creation process口頭発表(一般)
- 日本商業学会 関西部会 11月例会, 2019年11月, 日本語マーケティング研究で「オーセンティシティ」を問うことの意義口頭発表(一般)
- 日本商業学会 関西部会 1月例会, 2019年01月Resident Perception of Tourism: The Role of Social Distance
- 日本マーケティング学会 カンファレンス, 2018年10月大企業マーケターによるエフェクチュエーション
- 日本商業学会 第68回全国大会, 2018年05月カテゴリ認識とカテゴリ拡張が事業成果に及ぼす影響
- 日本マーケティング学会 リサーチプロジェクトセッション, 2018年03月大企業におけるエフェクチュエーション
- 日本商業学会 第7回全国研究報告会, 2017年12月新市場創造プロセスにおける不確実性と意思決定
- 組織学会2018年度年次大会, 2017年11月新市場創造プロセスにおけるマーケターの実践知-環境の不確実性の下での意思決定の論理-
- The Twenty-First Asian Studies Conference Japan (ASCJ), 2017年07月When Supply Does Not Meet Demand: On Contemporary Kimono Culture
- 第54回消費者行動研究コンファレンス, 2017年05月消費者行動研究におけるエフェクチュエーションの試論
- 日本マーケティング学会 春のリサプロ祭, 2017年03月イノベーターの思考プロセスから何を学ぶことができるか
- International Marketing Trends Conference 2017, 2017年01月Co-creation of Knowledge with Customers
- 2016 Global Marketing Conference at Hong Kong, 2016年07月HOW A BRAND VALUE IS DISSEMINATED AND REALIZED AT RETAIL STORES
- 日本商品学会第67回全国大会, 2016年06月着物関連産業におけるビジネスシステムと制度的障壁
- 第81回 イノベーション研究会, 2016年06月Effectuation―市場創造の実効理論
- ICBEIT 2016 Japan INTERNATIONAL CONFERENCE ON BUSINESS, ECONOMICS AND INFORMATION TECHNOLOGY, 2016年03月How Possessions Contribute for Owner’s Identity Construction
- 2015 Korean Scholars of Marketing Science International Conference in Seoul, 2015年11月Product Rejuvenation by Co-Creating Value with Customers: Case Studies of Declining Industries in Japan
- 2015 International Conference of Asian Marketing Associations (ICAMA) in Tokyo, 2015年11月The Role of Possessions as Extended Self at the Time of Liminality
- 5th Advances in Hospitality and Tourism Marketing and Management Conference, 2015年06月Social Distance between Japanese Residents and International Tourists
- 第49回消費者行動研究学会コンファレンス, 2014年11月伝統産業における新たな消費者価値の形成
- AMA 2014 Summer Marketing Educators' Conference, 2014年08月Market Cultivation: How can a company link values-in-use co-created with the customers to its product development
- 日本商業学会 関西部会報告, 2013年06月消費者による資源化に基づく市場のリフレーミング
- 日本商業学会 第 62 回 全国研究大会, 2012年05月新市場の形成過程におけるユーザーとの価値共創の有効性
- 11th INTERNATIONAL MARKETING TRENDS CONFERENCE VENICE, 2012年01月How the Value in Use is Co-Created in the Dialogical Interaction with Emerging Customers
- 日本情報経営学会 第62回研究発表大会, 2011年07月マーケティング研究における実践概念の意義
- 第7回 KT研究会, 2011年06月effectuationに基づくマーケティングへの試論
- International Conference on Business, Economics and Information Technology, 2011年03月A Consideration in Developing Strategic Information Systems throughout Business transformation -A Case Study of SEIREN Co., Ltd.
- 10th International Conference Marketing Trends, 2011年01月Developing Strategic Information Systems at Business System transformation -A Case Study of SEIREN Co.,Ltd.
- 26th EGOS Colloquium, 2010年07月Backward Causation Makes Intentions and Unintended Outcomes
- International Conference on Business, Economics and Information Technology, 2010年03月Market Learning From Customers and Competitors -A Case Study of 30 Years’ History of Diaper War in Japan
- 経営戦略学会 研究会, 2009年12月社会的実践としての製品価値の再構成
- GBATA Eleventh Annual International Conference, 2009年07月Operational Improvement By End User Computing
- 日本商品学会 第60回 日本商品学会全国大会, 2009年06月健康茶飲料市場の形成 ―言説の歴史社会的アプローチによる分析
- 組織学会 2009年研究発表大会, 2009年06月健康茶飲料市場―市場境界の形成と戦略行為のダイナミクス
- International Conference on Business, Economics and Information Technology, 2009年03月Continuous Improvement of Information Systems– A Case Study of RICOH
- 日本商業学会 関西部会報告, 2008年11月複数企業の相互行為による健康茶飲料市場の形成と競争環境の変化
- 2008 Guam International Forum on Accounting, Economics, Business and Government, 2008年09月Evolutionary Process of a Small Japanese Company by Capability Development
- 日本消費者行動研究学会 CBM研究会, 2008年03月清涼飲料市場を事例とした製品カテゴリのダイナミズムの考察
- International Conference on Business, Economics and Information Technology, 2008年03月A Cognitive Gap between Producers and Consumers in Product Market Formation Process
- デザイン研究会11月例会, 2007年11月2つの非連続性のマネジメント
- デザイン研究会9月例会, 2007年09月日本のベビー用紙おむつ市場に関する分析
- 日本消費者行動研究学会 第34回コンファレンス, 2007年06月製品カテゴリの生成と変容に関する考察
- 日本商業学会 全国大会ワークショップ, 2007年05月破壊的イノベーションへの対応についての試論
- 日本商業学会 関西部会, 2006年11月内容分析による市場秩序生成の分析
- 関西社会学会 全国大会, 2006年05月市場における社会的秩序生成の分析―製品カテゴリに関する『モノ』と『こと』の二重性
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2024年04月01日 - 2028年03月31日市場の不確実性に対するエフェクチュエーションの効果の理解の拡張のための実証研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(A), 神戸大学, 2024年04月01日 - 2028年03月31日エフェクチュエーションによる価値創造プロセスに関する総合的研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2022年04月01日 - 2025年03月31日マーケティング・アジリティを補完するマーケティング活動のダイナミズムの探索的研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 大阪市立大学, 2021年04月01日 - 2024年03月31日起業エコシステムにおけるバウンダリー・オブジェクトの生成過程2021年度は、研究史の整理、基礎調査、研究対象の一次調査をおこなった。起業エコシステムに関する研究について研究史を整理し、福岡市の起業家、ベンチャー・キャピタル、地方自治体などの資料を収集し、主要な起業家、福岡市、インキュベーション施設関係者などへパイロット・インタビュー調査を実施した。 福岡において想像した以上に多様なアクターが存在することが判明した。そこで IT ソフトウェア産業におけるコミュニティの生成とその支援者との協働に着目することとした。 ITソフトウェア業においては2000年代以降、シリコンバレーを中心にオープンソースソフトウェアが普及し、技術的に重要なプログラム言語やソフトウェアのソースコードの公開が本格化し、ソフトウェア開発がITコミュニティによって推進されるようになった。日本でもオープンソースソフトウェアをどのように活用すべきか検討された。 福岡では、こうしたITコミュニティの中心メンバーが核となり大規模イベントやセミナーが独自に立ち上がり、福岡市もそのイベントを後押した。その結果、エンジニアやWebデザイナー、起業家、支援者、VCの交流が盛んになり、現在、起業を促進する機運が醸成されつつあることに注目した。 調査を継続する中で、こうした現象をどのような分析手法・概念で分析することが適切なのか、バウンダリーオブジェクトという視点から捉えることのみとらわれず、既存研究をさらにサーベイする必要性があることを認識している。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 神戸大学, 2020年04月01日 - 2024年03月31日市場創造に貢献するエフェクチュエーションの組織内での活性化条件に関する実証研究本研究の目的は、企業のどのようなリソースの活用が組織内のエフェクチュエーション型の行動を活性化するかを明らかにし、市場創造型マーケティングの理解と実践に貢献することである。そのために本研究では、探索的な事例研究とその検証等を進める。本研究では、この未解明の関係に探索的な事例研究とその検証を通じて取り組み、新規市場創造に向けたエフェクチュアルな行動を必要とする企業への新たな示唆を生み出す可能をもつ。 令和3年度は文献調査を通じて理論上、方法上の課題を検討し、比較事例調査を進めた。 文献調査では、組織のリソースとエフェクチュエーションの関係の検討を進め、組織内でエフェクチュエーションの活性化と、業務プロセスやインセンティブや評価などの制度、そして企業文化やデータベースなどとの関わりについての先行研究の整理と体系化、そして事例研究とその検証を進めるための方法論的な検討を行い、論文、学会報告などのかたちで発表した。 比較事例調査では、エフェクチュアルなマーケティング行動を実現している組織において、業務プロセス、インセンティブ、企業文化そして情報システムなどがどのように作用しているかの調査を行い、論文、学会報告などのかたちで発表した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2018年04月01日 - 2023年03月31日不確実性下におけるマーケターの意思決定の分析本研究の目的は、不確実性の高い市場環境に直面したマーケターが、いかに課題解決を行うのかを分析し、近年アントレプレナーシップ研究を中心に注目されている「エフェクチュエーション」(Sarasvathy 2001, 2008)の論理のマーケティング課題に対する適用可能性を明らかにすることにある。 2021年度には、マーケティング実践におけるエフェクチュエーションの有効性について経験的調査を実施する予定であったが、コロナ禍の影響で再度調査設計の修正を余儀なくされることになった。ただし、それ以外の研究活動は着実に進めており、次のようないくつかの研究実績を残すことができた。 第一に、大企業におけるエフェクチュエーションの活用に関するアクションリサーチを実施し、その結果を「オープンイノベーションによる事業機会の共創プロセス : 日本ユニシス株式会社関西支社の新規事業企画プログラム(KBP)を事例に」として『立命館経営学』紀要論文として発表した。 第二に、既存企業の市場創造プロセスにおける適応可能性について、「中小企業の市場創造プロセスにおけるエフェクチュエーションの可能性」という論文で『商工金融』に寄稿した。 第三に、理論的な検討にも継続して取り組んでおり、12月に開催された日本ベンチャー学会全国大会(大阪経済大学で開催)のショーケースセッションでは、エフェクチュエーションに関する過去20年間の研究潮流と今後の研究可能性について「企業家活動の成功の向こう側へ―エフェクチュエーション研究の現状と可能性―」という論題でレビューを行った内容を発表し、またその内容を論文としてまとめがものが、同学会誌『VENTUR REVIEW』に掲載された。 提唱者であるヴァージニア大学ダーデンスクールのSaras Sarasvathy教授との連携も含めて、継続した研究の推進を行っている。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 2017年04月01日 - 2022年03月31日グローバル市場における伝統的産品のブランディング職人の高度な技術とクラフトマンシップによって日本の伝統的産品は支えられている。しかし、その価値は自動的には消費者に伝播するとは限らない。グローバル市場のみならず、時代により変化する生活環境を分析しながら伝統的産品の価値について、生産者、商業者、消費者、業界団体が一体となって創造しなければならない。 つまり、消費者の行動様式の変容を呼び起こしつつ、新しい素材開発等をおこない、経済的な価値だけではなく、社会的・文化的な背景を含んだ価値を消費者に伝えなければならない。そのためには、従来の学術的フレームワークを越えて情報を共有し、情報発信しながら議論するプラットフォームが求められる。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 挑戦的萌芽研究, 立命館大学, 2015年04月01日 - 2018年03月31日エフェクチュエーションに基づくマーケティング・モデルの理論構築本研究では、近年起業家研究で注目される「エフェクチュエーション」の概念と、既存のマーケティング理論との接合を目的としている。具体的な方法としては、理論的検討および経験的調査(事例研究およびプトロコル分析)し、それによってエフェクチュエーションの論理のマーケティング課題に対する適用可能性の検討を行い、極めて不確実性の高い市場環境に対応するマーケティング活動のための新たな理論的仮説の構築を行った。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 挑戦的萌芽研究, 神戸大学, 2013年04月01日 - 2016年03月31日「意味の厚さの記述」を通じたマーケティング・リフレーミングの実践プロセスの解明本研究では、マーケティング・リフレーミングという萌芽的概念を扱う。その目的は、この萌芽的概念を実践理論として定式化していくことである。そのために15のマーケティング事例を収集し、検討を重ねることで、不確実で相互依存的に構成される市場においては、エフェクチュエーションがコーゼーションを補完することを見定めるとともに、エフェクチュエーションを大規模組織に導入しようとするときに必要となる組織インフラについてのあり方を解明した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 立命館大学, 2013年04月01日 - 2016年03月31日産学連携の生態系研究 資源動員正当化とダイナミック・ケイパビリティの統合的分析本研究では、企業がイノベーションを遂行するに当たり、産学連携プロジェクトから如何に資源を動員し、成果に結び付けているのか、そのプロセスを定量的に分析した。対象は、2010年~2014年の間に行われた理工系学部と企業との産学連携プロジェクトで、資源動員の正当化論とダイナミック・ケイパビリティを中心に産学連携関連の既存理論より仮説モデルを構築した。主な分析成果は1)プロジェクト推進者のBoundarySpanningリーダーシップはイノベーションの知的・商業的成果に結びつく、2)同リーダーシップは、大学の資源動員を効果的に活用する際にも重要であり、それができた場合に成果に結びつきやすいこと、など。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 立命館大学, 2012年04月01日 - 2015年03月31日新興国市場をめぐる製造企業のイノベーション・マネジメントに関する実証的研究本研究では、グローバル製造企業を対象とし、それら企業が直面する新時代のイノベーション・マネジメント・システムの構築の現状を実地調査し、その経営のあり方を検証し、そして経営学の新展開を眺望することを目的とした。 具体的には、日系製造企業が技術移転の実際、設備投資の状況、現地での人材確保・育成等の部面において、日本国内とは異なる政治的・社会的・経済的状況にいかに適応しているのか、また東アジア市場とは相対的に独立し競合するアセアン市場の位置・競争優位性はどこにあるのかといった課題を取り上げた。業種としては自動車製造・同部品製造、プリンター製造、情報端末製造等を対象とし、実際的知見を把握し整理した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 若手研究(B), 立命館大学, 2011年04月28日 - 2015年03月31日製品カテゴリの生成・変化に関する社会的プロセスの分析本研究では、メーカー以外を含む多様な市場参加者が影響を及ぼす中で、新たな製品カテゴリが生成・変化する社会的プロセスを、詳細に分析し、理解することを目的としていた。(a)既存研究における知見の整理、(b)製品カテゴリの生成・変化についての経験的研究、(c)理論的考察と研究成果の公表、の3つの柱としたが、それぞれ書籍(共著)、論文(単著・共著)、国内外の学会での研究発表を通じて、成果を残すことができた。とりわけ、顧客参加に基づく価値創造プロセスと、結果としての市場の共創プロセスについて、理論的および記述的な研究成果を残した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 静岡県立大学, 2010年 - 2012年ファミリー・ビジネスにおけるネットワーク特性の経営に与える影響の実本研究はファミリー・ビジネス企業に対するネットワーク構造の調査によるデータ構築を最終的には 24 の企業を対象として実施した。本研究で構築されたデータは、ネットワークに関するデータのみならず、付加的なデータも合わせて構築できたという意味で、ファミリー・ビジネス企業というわが国に数多く見られる企業体の特性をネットワークの観点から分析するための、実証的基盤が構築され得たと考えられる。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 首都大学東京, 2009年 - 2012年経営学の実践的転回本研究課題に対して我々は、近年の経営学における各研究領域で検討がなされている実践的転回を検討してきた。組織、戦略、企業家、マーケティング、技術、管理など、様々な研究領域に現れている実践アプローチは、共通して従来の認知的アプローチが陥った理論的・方法論的困難を乗り越えようとする目的がある。我々は、この研究テーマを理論的検討と経験的調査の両面から探求してきた。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 研究活動スタート支援, 首都大学東京, 2009年 - 2010年企業の製品市場境界認識に関する実証研究本研究では、各企業に固有の資源によって、それぞれの市場観、すなわちどのような範囲で製品市場境界を認識しているかが異なるという側面に焦点を置き、両者の関係を明らかにすることを目的としている。理論的検討、及び方法論的検討として、マーケティング研究および戦略論における幅広いレビューを行い、個別企業に関する経験的研究を実施した。その成果は、国内外の学会で報告を行い、査読付雑誌への投稿を行った。