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AAMES Jericho Jimmy大学院人文学研究科 文化構造専攻講師
プロフィール
19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したアメリカの哲学者・論理学者チャールズ・S・パースの哲学、および現代の科学哲学（特に物理学の哲学）を専門にしています。科学哲学では、パターンの存在論、創発の問題、時間・空間の哲学などをテーマに研究しています。また、科学思想史にも関心があり、パースのほかにライプニッツ、ニュートン、ゲーデルなどの仕事を手掛かりにして、現代における新たな自然哲学のあり方を模索しています。
研究活動情報
■ 受賞- 2024年11月 アメリカ哲学フォーラム, アメリカ哲学フォーラム奨励賞
- 2016年11月 Charles S. Peirce Society, Peirce Essay Contest 奨励賞
- 2016年03月 Michael Burke/John Tilley Grant in Philosophy
- 2016年03月 Terry Helene Mills Award in Philosophy
- 2015年04月 Jean Martin Maxwell Philosophy Prize
- 2025年05月, 現代思想 2025年6月臨時増刊号 総特集＝シェリング, 日本語[招待有り]
- 2024年12月, 現代思想 2025年1月号 特集＝ロスト・セオリー 絶滅した思想, 日本語[招待有り]
- 2024年09月, 現代思想 2024年10月臨時増刊号 総特集＝ダニエル・C・デネット, 日本語[招待有り]
- 2022年12月, ユリイカ 2023年1月号 特集＝コペルニクス, 日本語[招待有り]
- 2022年06月, European Journal for Philosophy of Science, 12(3) (3), 英語, パスワードが無い[査読有り]
- 2021年09月, Historia Scientiarum: International Journal of the History of Science Society of Japan, 31(1) (1), 72 - 86, 英語, 国際誌[査読有り]
- 2021年06月, Transactions of the Charles S. Peirce Society, 57(1) (1), 65 - 88, 英語, 国際誌[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2021年03月, 池田真治編『抽象の理論をめぐる哲学史 ──古代から近代まで──』（「抽象と概念形成の哲学史」研究会・研究報告論集）, 日本語, パスワードが無い前切と実体的抽象化：パースにおける抽象の理論[招待有り]論文集(書籍)内論文
- 2019年12月, European Journal of Pragmatism and American Philosophy, XI(2) (2), 英語, 国際誌[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2018年11月, Semiotica: Journal of the International Association for Semiotic Studies, 2018(225) (225), 39 - 55, 英語, 国際誌[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2016年07月, Indiana University-Purdue University Indianapolis, 英語学位論文（修士）
■ 書籍等出版物
- 分担執筆, ライプニッツのモナド論と現実の捩れた構造：自然哲学試論, 人文書院, 2024年07月, 239–274, ISBN: 4409031325学術書
- 単訳, Mimesis International, 2020年09月, 英語, ISBN: 8869772683Nishida Kitarō's Philosophy of Life
- 山括弧塾, 2024年12月, 日本語, Peirce_and_Nagai_Hitoshi_lecture.pdf, パスワードが無い第二性としての独在性：パースのカテゴリー論から独在性の問題を考える[招待有り]公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等
- 時間・偶然研究会WS「強い創発をつくる」, 2024年11月, 日本語, Jimmy_Aames_Strong_Emergence_2024.11.02.pdf, パスワードが無い物理学における決定不能性と強い創発[招待有り]
- 芝浦工業大学 量子基礎論・量子情報オンラインセミナー, 2024年07月, 日本語, Quantum_Foundations_Presentation_2024_07_02.pdf, パスワードが無い相対論と局所的時間：ゲーデルの「時間の非実在性」論証に応答する[招待有り]
- 高知工科大学 環境理工学群コロキアム「理工学のフロンティア」, 2024年01月, 日本語, From the Principle of Optimality to the Monadology.pdf, パスワードが無い最適化原理からモナドロジーへ（自然哲学新春対談「科学と社会と不在の神」）[招待有り]
- アメリカ哲学フォーラム第10回大会（信州大学）, 2023年11月, 日本語, Peirce_and_Nagai_Hitoshi.pdf, パスワードが無い第二性としての独在性：パースと永井均
- 檜垣立哉教授大阪大学最終年度記念シンポジウム（大阪大学）, 2023年03月, 日本語蝉・記憶・魂の不死：吹田学派のいくつかのテーマをめぐる哲学随想[招待有り]
- 高知工科大学 環境理工学群コロキアム「理工学のフロンティア」, 2022年12月, 日本語, Whence_Did_Science_Come.pdf, パスワードが無いサイエンスはどこから来たか：中世スコラ哲学，そして古代自然哲学[招待有り]
- 第22回特異点研究会（「特異点と時空，および関連する物理」研究会）, 2021年12月, 日本語, Singularity_Research_Group_Presentation.pdf, パスワードが無い時間の流れと相対性理論：ゲーデルの時間論再訪[招待有り]口頭発表（招待・特別）
- 高知工科大学 環境理工学群コロキアム「理工学のフロンティア」, 2021年11月, 日本語, Kochi_Presentation_2021_11_30.pdf, パスワードが無い相対論的宇宙における時間の流れ：因果ダイアモンドとゲーデルの時間論[招待有り]公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等
- 日本哲学会・哲学オンラインセミナー共催ワークショップ「抽象と概念形成の哲学史―古代から現代へ―」（オーガナイザー：池田真治）, 2020年11月, 日本語前切と実体的抽象化：パースにおける抽象の理論[招待有り]口頭発表（一般）
- 近藤和敬『〈内在の哲学〉へ』合評会（大阪大学）, 2019年09月, 日本語, 国内会議近藤和敬『〈内在の哲学〉へ』に対するコメント[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル（指名）
- アメリカ哲学フォーラム第6回大会（京都大学）, 2019年06月, 日本語, New_List_Correlate.pdf, パスワードが無い, 国内会議パース「新しいカテゴリー表」における被関係項概念口頭発表（一般）
- 科学基礎論学会 講演会（金沢大学）, 2019年06月, 日本語, JAPS Presentation.pdf, 発表資料, 国内会議パターン性と一般性：パースの哲学から創発を考える口頭発表（一般）
- 高知工科大学 統合量子素子研究室セミナー, 2018年10月, 英語, TI-Presentation.pdf, 発表資料, 国内会議The Transactional Interpretation of Quantum Mechanics[招待有り]公開講演，セミナー，チュートリアル，講習，講義等
- アメリカ哲学フォーラム第5回大会（神戸大学）, 2018年06月, 国内会議パースの「極端」な実念論と超多数性による連続体概念の定式化口頭発表（一般）
- American Philosophical Association (APA) Eastern Division Meeting, Baltimore, MD, 2017年01月, 英語, 国際会議On the Double Function of the Interpretant口頭発表（一般）
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 若手研究, 芝浦工業大学, 2024年04月 - 2029年03月, 研究代表者滑らかな無限小解析と現代物理学に基づく時間の形而上学
- 芝浦工業大学, プロジェクト研究助成（着任時研究助成）, 2023年04月 - 2024年03月, 研究代表者計算可能性と計算複雑性に基づく創発現象の研究
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 特別研究員奨励費, 大阪大学, 2018年04月 - 2021年03月, 研究代表者物理現象へのパースの記号論的・情報論的アプローチ昨年度に引き続き、Peirceの哲学を足掛かりにパターン性と創発の研究に取り組んだ。特に下方因果(downward causation)の概念に注目し、これまでの研究において提示したリアル・パターン創発(RP創発)という創発形態との関連で下方因果概念の分析を行った。この研究の成果は、昨年度までの研究成果と合わせて、"Real Pattern Emergence: A Study of Patternhood, Generality, and Emergent Behavior from a Peircean Perspective"と題する博士論文においてまとめた。
また、上記の研究に加えて、Peirceの初期の重要著作である「新しいカテゴリー表について」の研究も行った。特に、この著作に登場する「被関係項」の概念に注目し、その分析を通して、「新しいカテゴリー表」全体の論証構造に光を当てることを試みた。この研究成果は、Peirce協会の機関誌Transactions of the Charles S. Peirce Societyにおいて採録決定済みであり、近日中に刊行予定である。
さらに、富山大学の池田真治先生を代表者とする「抽象と概念形成の哲学史」研究会における研究の一環として、Peirceにおける抽象の理論の研究を行った。Peirceの著作に登場する二種類の抽象の概念である「前切」と「実体的抽象化」を取り上げ、両概念の検討を通じて、Peirceの哲学の観点から概念形成について何が言えるかを探った。以上の研究成果は、日本哲学会・哲学オンラインセミナー共催ワークショップ「抽象と概念形成の哲学史―古代から現代へ―」において発表したほか、池田真治先生の編集による研究報告論文集『抽象の理論をめぐる哲学史─古代から近代まで─』において刊行した。