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安部 浩次大学院経営学研究科 経営学専攻准教授
研究活動情報
■ 論文- 2022年06月, 国民経済雑誌, 225(6) (6), 33 - 45, 日本語不平等回避の線形効用モデルに関するノート
- 2020年10月, 国民経済雑誌, 222(4) (4), 33 - 42, 日本語不平等回避と所得効果 : 非線形Fehr-Schmidt型不平等回避モデルの例
- 神戸大学経済経営学会, 2019年08月, 国民経済雑誌, 220(2) (2), 25 - 47, 日本語リスク回避、不公平回避と相関信念下の内生的リーダーシップ : 1つの例
- 2018年12月, 国民経済雑誌, 218(6) (6), 65 - 83, 日本語実証的意思決定理論の方法論的問題に関するレビュー研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 神戸大学経済経営学会, 2017年09月, 国民経済雑誌, 216(3) (3), 19 - 39, 日本語信念の頑健性と内生的リーダーシップ:1つの示唆的例研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2016年06月, Theoretical Economics Letters, 6(3) (3), 539 - 548, 英語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- Springer Japan, 2016年01月, Behavioral Economics of Preferences, Choices, and Happiness, 573 - 589, 英語論文集(書籍)内論文
- 神戸大学, 2015年10月, 国民経済雑誌, 212(4) (4), 33 - 53, 日本語信念の相関と内生的リーダーシップ:1つの例研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 横浜経営学会, 2014年03月, 横浜経営研究, 34(4) (4), 183 - 194, 日本語単純エージェンシー問題における公的情報の価値研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2012年03月, JOURNAL OF MATHEMATICAL ECONOMICS, 48(2) (2), 92 - 97, 英語[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 神戸大学, 2011年10月, 国民経済雑誌, 第204巻(第4号) (第4号), 1 - 15, 日本語不平等回避選好と囚人のジレンマにおける内生的リーダーシップ:1つの例研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 2023年03月, 経営学の歩き方(2023年度版), 125 - 130ゲーム理論の学習と研究のために
- 2020年12月, 神戸大学MBA:ビジネス・キーワードナッジ記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 2018年01月, 凌霜, 28 - 30, 日本語2017年ノーベル経済学賞記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- 2017年04月, 経済学・経営学学習のために, 63 - 74, 日本語効用最大化仮説?記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
- 2014年06月, ディスカッションペーパー(神戸大学大学院経営学研究科), 日本語Leadership in the Prisoner’s Dilemma With Inequity-Averse Preference機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- 2011年06月, Kansai University Working Paper Series F-49, 日本語Experiments on the emergence of leadership in teams機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
- 実験社会科学カンファレンス, 2022年10月An Experiment on Inequality Aversion: Measurement and Prediction口頭発表(一般)
- The 2017 Asian Meeting of the Econometric Society, 2017年06月, 英語, Econometric Society, The Chinese University of Hong Kong, 国際会議Leadership in the Prisoner’s Dilemma with Inequity-Averse Preferences口頭発表(一般)
- The 30th Annual Congress of the European Economic Association, 2015年08月, 英語, University of Mannheim, 国際会議Confidence, Beliefs about Confidence, and Leadership in Teams口頭発表(一般)
- Economic Science Association North American Meeting, 2014年10月, 英語, westin bearch resort & spa, 国際会議Experiments on the emergence of leadership in teams口頭発表(一般)
- Econometric Society European Meeting, 2014年08月, 日本語, Toulouse School of Economics, 国際会議Experiments on the emergence of leadership in teams口頭発表(一般)
- Economic Science Association Asia-Pacific Meeting, 2014年02月, 英語, Arekland Business school, 国際会議Experiments on the emergence of leadership in teams口頭発表(一般)
- 「行動経済学・行動ファイナンスの発展」コンファレンス, 2014年02月, 日本語, 大阪大学, 国内会議A geometric approach to temptation (and self-control)[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- Econometric Society European Meeting, 2012年08月, 英語, University of Málaga, 国際会議Leadership in prisoner’s dilemma with inequity aversive preferences口頭発表(一般)
- Fourth Congress of the Game Theory Society, 2012年07月, 英語, Istanbul Bilgi Universit, 国際会議Experiments on the emergence of leadership in teams口頭発表(一般)
- Econometric Society North American Summer Meeting, 2012年06月, 英語, Northwestern University in Evanston, 国際会議Leadership in prisoner’s dilemma with inequity aversive preferences口頭発表(一般)
- ヤングエコノミストコンファレンス第2回, 2010年02月, 日本語, 大阪大学, 国内会議A geometric approach to self-control representations[招待有り]口頭発表(招待・特別)
- 日本経済学会秋季大会, 2009年10月, 日本語, 専修大学, 国内会議Experiments on the emergence of leadership in teams口頭発表(一般)
- 実験社会科学カンファレンス 第13回, 2009年09月, 日本語, 神戸大学, 国内会議Experiments on the emergence of leadership in teams口頭発表(一般)
- Far East and South Asia Meeting of the Econometric Society, 2009年08月, 日本語, 東京大学, 国内会議Temptation and self-control: a corrigendum口頭発表(一般)
- 日本経済学会春季大会, 2009年06月, 日本語, 京都大学, 国内会議Regular no self-control preferences: a construction of a temptation index口頭発表(一般)
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2019年04月01日 - 2023年03月31日情報選択とリーダーシップの実験研究本研究は、チーム生産において被験者がチーム生産性の不完備情報の状況におかれざるを得ない場合で、チーム生産性に関して各メンバーが受け取る部分情報の在り方を被験者が選ぶことができる場合、被験者はどのような在り方を選ぶか、その選択がチーム生産におけるリーダーシップの出現をどのように左右するかを、ゲーム実験で明らかにすることを目指している。特に、メンバーが受け取る部分情報の在り方として、(A)メンバー間の情報が独立、(B)メンバー間の情報が相関、の2通りを考える。 過去の研究成果によれば、(A)(B)のいずれの情報の在り方の下でも、リーダーシップが部分的に出現することが分かっている。しかし、(A)と(B)とではリーダーシップが起こるメカニズムは異なると推測される。我々は、(A)の独立情報の場合にはメンバー間で分散する情報のシグナリングのメカニズムがリーダーシップを生起させ、(B)の相関情報の場合にはreciprocityを引き出すためのメカニズムとしてリーダーシップが生起するという仮説を立てた。 2019年度と2020年度の研究によって、フォロアーのチーム生産性に関する信念を測定すれば、情報選択に伴う追加的な影響を識別でき、本研究の仮説を検証できるとわかった。 しかし、その検証実験は2021年度前期までは実施できる見込みが立たなかった。本研究のゲーム実験は、大阪大学社会経済研究所の実験室の利用を申請して実施する計画であったが、コロナ感染症の流行に伴い大学生を被験者とし、実験室で実験を行うことは極めて困難となったためである。 2021年度の後期になって流行がようやく下火となったので、実験を実施可能である見込みがたった時点で大阪大学社会経済研究所の実験室の利用を申請し、2022年1月に実験を実施した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2019年04月 - 2023年03月, 研究代表者社会的選好におけるゼロ効果:形式化と測定2021年度は,2020年度に引き続き次の2点を行った。(1)社会的選好の理論研究および実験研究に関する文献調査をすると同時に, 実験データを詳細に再検討した。特に, (2)で構築した社会的選好のモデルの理論予測をもとに導いた仮説の検討を行った。(2)社会的選好に関する理論研究を行った。特に, 不平等回避の陰伏的線形効用モデルに関する理論研究を行った。 2020年度では社会的選好の研究でよく考察される3つの理論モデルを考え, 社会的選好の選好推定のための実験パートで得られたデータとどれが最もよく適合するかを検討した。これによると, 検討したモデルの中では, Fehr and Schmidt (1999, QJE)が考察した不平等回避モデル(FSモデル)が最もよくデータと適合することがわかった。しかし, データを詳細に検討したところ, 多くの被験者にとって, FSモデルとは両立しない傾向があることもわかった。それは, FSモデルでは不平等回避の態度が直面する所得分布とは独立に定まることに対して, 多くの被験者は直面する所得分布(推定のために用いられる所得分布)が異なれば推定される不平等回避度が異なるという観察である。そして, 不平等回避についてのこの意味での大域的な態度は個人ごとに様々ありそうであるとわかった。そこで, 2021年度は, この大域的な不平等回避の個人差を許容するようにFSモデルの2つの拡張を行った。そして, これら拡張FSモデルが実験データとどれくらい整合的かを検討した。その結果, 拡張の1つである不平等回避についての陰伏的線形効用モデルは概ねデータと整合的であるとわかった。 FSモデルの2つの拡張, つまり, 不平等回避についての陰伏的線形効用モデルと不平等回避の線形効用モデルについての理論的考察をまとめたものは国民経済雑誌に出版予定である。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 若手研究(B), 神戸大学, 2016年04月 - 2019年03月, 研究代表者リーダーシップ手法とリーダーシップの成立に関する経済分析本研究は、複数のリーダーシップ手法がどのように機能するかをゲーム理論およひ行動ゲーム実験を用いて研究した。 (1)伝統的な利得環境を想定した簡単なチーム生産モデルを用いて、異なる種類のリーダーシップがいかなる利得構造の下で機能するかを理論的に考察した。特に、手本によるリーダーシップが機能するためには「チームのために皆が頑張る時」が必要なだけではなく「チームのために皆が頑張らなくてよい時」が必要であることがわかった。犠牲のリーダーシップと言葉によるリーダーシップが機能する状況もある程度わかった。 (2)行動経済学的リーダーシップの研究で次の成果を得た。他者との利得の差を不公平と感じる心理的要因がいかに手本によるリーダーシップを生じさせるかを考察した。特に、プレーヤーの不公平回避の程度とそのプレーヤーがとる行動様式をを均衡分析によって対応づけることで、リーダーシップをとるのはゲームのパラメータに依存して不公平を全く気にしないプレーヤーかある程度だけ気にするプレーヤーであることがわかった。関連して、学生を対象とした実験を行い、各個人の不公平回避の程度を測定した。また、誘惑に対する自制心がリーダーシップと関係する可能性を考慮して誘惑下の意思決定モデルについての研究を行なった。 (3)行動ゲーム実験の研究で次の成果を得た。組織が一丸となるべき理由としてそれが単純に利得の観点から望ましいという理由とそれが社会合理的であるからという二つの理由を考える。手本によるリーダーシップで手本を示す理由としていずれの可能性が妥当であるかを実験室実験で検証した。結果、リーダーシップが観察され、そのうちの多くが前者により引き起こされたことがわかった。また、選択データ以外のデータを扱うよう意思決定理論を展開することでリーダーシップ研究の発展につながる可能性を考慮して意思決定理論の方法論について考察を行なった。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 神戸大学, 2012年04月01日 - 2015年03月31日不公平回避選好と囚人のジレンマにおける内生的リーダーシップのゲーム理論研究チームで仕事が行われる時、メンバー全員が努力することが望ましいが、1人だけするのでは当人が損をするにすぎないという囚人のジレンマが起こることが多い。このようなジレンマは、チームの誰かがすすんで努力するリーダーシップ行動で解決される場合があることは、一般に経験的に知られており、経済実験研究で確認されている。しかし、そのような限定的リーダーシップがなぜ起こるのかは不明だった。 本研究では、他者より損をすることと、より得をすることの双方を回避しようとする人間の特性を考慮に入れると、ジレンマの状況に応じた特定の回避特性の人がリーダーシップ行動をとることを、ゲーム理論の方法によって理論的に示した。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 若手研究(B), 2012年04月 - 2015年03月, 研究代表者公的情報の価値に関する研究本研究は「情報構造の価値」について研究した。具体的に、人をコントロールする立場にあるものにとってどのような情報がコントロールを容易にするという意味で価値を持つかをエージェンシー問題の文脈で、チームに協力をもたらす情報構造はどのようなものかをチーム生産の文脈で、社会的ジレンマを解消する情報構造とはどのようなものかを囚人のジレンマの文脈で研究した。例えば、エージェンシー問題においては、インセンティブ設計が当事者すべてに観察可能な情報に依存して設計される状況は自然である。そこで、インセンティブ設計者がエージェントの隠れた行動をコントロールしやすい情報構造とはどのようなものかを契約理論的に特徴付けた。
研究シーズ
■ 研究シーズ- 社会的選好の研究シーズカテゴリ:人文・社会研究キーワード:社会的選好, 不平等回避, 意思決定理論, 実験経済学, 行動経済学研究の背景と目的:近年の実験経済学および行動経済学の発展により、多くの人は意思決定が他者へ及ぼす影響を気にかけるということが広く認知されています。そこで、人はどのような社会的選好を持つのかということ、それはいかにモデル化されるかということ、そのような選好は社会現象に何をもたらすのかということを考察することが目的です。研究内容:社会的選好を考慮に入れた意思決定者からなる状況の経済学的研究をしています。また、社会的選好の実験室実験による測定と測定結果を利用した理論予測の検証をしています。
- リーダーシップのゲーム理論的研究シーズカテゴリ:人文・社会研究キーワード:リーダーシップ, ゲーム理論, ゲーム実験研究の背景と目的:リーダーシップ現象は誤認されやすいものであると知られています。例えば、組織の成否がたとえリーダーシップとは関係ないことの結果であったとしても、人はリーダーのリーダーシップにその原因を求めてしまう傾向があることが知られています。そこで、ゲーム理論を用いてリーダーシップと関わる状況を閉じたモデルで表現し考察することで、リーダーシップ・メカニズムを解明することを目的としています。研究内容:ゲーム理論を用いてリーダーシップと関わる状況を閉じたモデルで表現し考察しています。理論的に導出された含意の実験による検証もしています。