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上野 成利大学院国際文化学研究科 グローバル文化専攻教授
研究者基本情報
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研究活動情報
■ 論文- 政治思想学会, 2019年05月, 政治思想研究, (19) (19), 63 - 93, 日本語暴力批判論の再構成のために——ベンヤミン/アーレントを手がかりにして[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 岩波書店, 2014年01月, 齋藤純一 編『岩波講座 政治哲学5 理性の両義性』, 3 - 27, 日本語フランクフルト学派——唯物論のアクチュアリティ[招待有り]研究論文(その他学術会議資料等)
- 2012年12月, 解釈と判断(韓国:Sanzini Books), (6) (6), 22 - 38生の政治と死の政治[招待有り]研究論文(学術雑誌)
- 世界思想社, 2011年03月, 井上俊・伊藤公雄編『社会学ベーシックス9 政治・権力・公共性』, 23 - 32, 日本語友と敵——C.シュミット『政治的なものの概念』[招待有り]研究論文(その他学術会議資料等)
- 京都大学学術出版会, 2003年11月, 阪上孝編『変異するダーウィニズム——進化論と社会』, 318 - 359, 日本語群体としての社会——丘浅次郞における「社会」の発見をめぐって研究論文(その他学術会議資料等)
- 平成11〜12年度科学研究費補助金研究成果報告書, 2002年03月, 上野成利編『20世紀前半における「危機」と「脱=近代」をめぐる諸言説にかんする綜合的研究』, 6 - 19, 日本語象徴天皇制国民国家の誕生——南原繁と田辺元の民族国家論をめぐって研究論文(その他学術会議資料等)
- 平成11〜12年度科学研究費補助金研究成果報告書, 2002年03月, 上野成利編『20世紀前半における「危機」と「脱=近代」をめぐる諸言説にかんする綜合的研究』, 1 - 5, 日本語〈脱=近代〉の思考とモダニティの臨界——「1930年代日本」の思想を考えるために」研究論文(その他学術会議資料等)
- 学術雑誌目次速報データベース由来, 2000年03月, 人文学報(京都大学人文科学研究所), 83(83) (83), 247 - 274, 日本語家族の政治学−−フランクフルト社会研究所の『権威と家族』研究をめぐって[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 新評論, 1998年03月, 飯島昇蔵編『両大戦間期の政治思想』, 156 - 181, 日本語ホルクハイマーにおける〈制作知〉の論理をめぐって[招待有り]研究論文(その他学術会議資料等)
- 人文書院, 1997年02月, 小岸昭・池田浩士・鵜飼哲・和田忠彦編『ファシズムの想像力』, 446 - 472, 日本語ホルクハイマーと〈母性的なるもの〉のユートピア——批判的理性とファシズムとの臨界点をめぐって研究論文(その他学術会議資料等)
- 新評論, 1995年12月, 藤原保信・飯島昇蔵編『西洋政治思想史 (II) 』, 181 - 198, 日本語ホルクハイマー——批判的社会理論の射程[招待有り]研究論文(その他学術会議資料等)
- 1993年09月, 社会思想史研究, 第17号 107ー112頁, 日本語三〇年代ホルクハイマーの思想の再検討研究論文(学術雑誌)
- 1992年03月, 早稲田政治公法研究, 第38号 359—393頁, 日本語初期ホルクハイマーにおける批判理論の構想(三)[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 1991年12月, 早稲田政治公法研究, 第37号 223—249頁, 日本語初期ホルクハイマーにおける批判理論の構想(二)[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 1991年09月, 早稲田政治公法研究, 第36号 97—130頁, 日本語初期ホルクハイマーにおける批判理論の構想(一)[査読有り]研究論文(学術雑誌)
- 2020年09月, 社会思想史研究, (44) (44), 8 - 17, 日本語〈社会思想史〉を問い直すために記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- 2019年04月02日, 図書新聞, (3396) (3396), 1 - 2, 日本語鼎談『社会思想史事典』(丸善出版)をめぐって記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 丸善出版, 2019年01月, 社会思想史事典, 32 - 35; 450-451; 620-621, 日本語事典項目「社会思想史のアクチュアリティ (1) 」「暴力論」「批判理論」[査読有り]記事・総説・解説・論説等(その他)
- 風行社, 2015年05月, 政治思想研究, (15) (15), 412 - 413, 日本語国家・主権・規範理論[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 風行社, 2015年05月, 政治思想研究, (15) (15), 404 - 405, 日本語〈美学〉から〈政治〉へ——若きルカーチと〈形式〉への意志(書評:西永亮『初期ルカーチ政治思想の形成』)[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 日本評論社, 2013年10月, こころの科学, (172) (172), 92 - 93, 日本語理性と暴力のあいだ——理性は暴力を超えられるのか?[招待有り]記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 藤原書店, 2013年09月, 社会思想史研究, (37) (37), 239 - 243, 日本語書評:高田宏史『世俗と宗教のあいだ——チャールズ・テイラーの政治理論』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 2012年12月, 大澤真幸・吉見俊哉・鷲田清一編『現代社会学事典』, 958, 日本語事典項目「ド・マン,ポール (De Man, Paul) 」[招待有り]記事・総説・解説・論説等(その他)
- 岩波書店, 2009年03月, 市野川容孝・小森陽一編『思考のフロンティア——壊れゆく世界と時代の課第』, 97 - 101, 102-143, 日本語暴力と自由のあいだ——近代の主権パラダイムをどう超えるのか[招待有り]記事・総説・解説・論説等(その他)
- 2002年02月, 週刊読書人, (2424) (2424), 日本語書評:ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 京都大学人文科学研究所, 2001年03月, 阪上孝・上野成利編『ダーウィン以後の人文・社会科学』, 25 - 43, 日本語猿の群れから共和国まで——丘浅次郞における〈種〉の論理その他
- 創文社, 2001年01月, 創文, (428) (428), 43 - 46, 日本語M.ホルクハイマー/Th.W.アドルノ著『啓蒙の弁証法』——ミメーシスの政治学[招待有り]記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 弘文堂, 2000年11月, 猪口孝・大澤真幸・岡沢憲芙・山本吉宣・スティーブン.R.リード編『政治学事典』, 194, 日本語事典項目「家父長制」[招待有り]記事・総説・解説・論説等(その他)
- 北樹出版, 2000年09月, 社会思想史研究, (24) (24), 82 - 84, 日本語〈責任〉のポリティクス[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 2000年08月, 週刊読書人, (2349) (2349), 日本語書評:藤野寛『アドルノ/ホルクハイマーの問題圏』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 北樹出版, 1999年09月, 社会思想史研究, (23) (23), 90 - 91, 日本語〈私的所有〉のポリティクス[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 1998年07月, 週刊読書人, (2242) (2242), 日本語書評:エルンスト・ブロッホ『マルクス論』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 筑摩書房, 1998年06月, ちくま, (327) (327), 16 - 18, 日本語ホロコーストという出来事を読むために[招待有り]記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- インスクリプト, 1997年10月, E.ルナン/J.G.フィヒテ他『国民とは何か』, 294 - 297, 日本語〈始原的なもの〉というテクネーについて[招待有り]記事・総説・解説・論説等(その他)
- 北樹出版, 1997年09月, 社会思想史研究, (21) (21), 136 - 137, 日本語〈複数性〉と〈連帯〉のポリティクス[招待有り]速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 1997年02月, 図書新聞, (2331) (2331), 日本語書評:マーティン・ジェイ『力の場』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 1995年12月, aala, (100) (100), 62 - 66, 日本語書評:藤田省三『全体主義の時代経験』[招待有り]書評論文,書評,文献紹介等
- 京都大学人文科学研究所, 1995年03月, 人文, (41) (41), 14 - 15, 日本語ミメーシスの政治学——『啓蒙の弁証法』の思想圏[招待有り]記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
- 共編者(共編著者), まえがき,あとがき,第I部 Ⅲ「ジュリエット論——自己保存原理と道徳」, 岩波書店, 2023年01月『啓蒙の弁証法』を読む
- 共著, 白水社, 2022年02月パノラマ・エクスプレス 初級ドイツ語ゼミナール
- 共編者(共編著者), 丸善出版, 2019年01月, 日本語社会思想史事典事典・辞書
- 共著, 白水社, 2018年03月, 日本語パノラマ 初級ドイツ語ゼミナール(三訂版)教科書・概説・概論
- 共著, 白水社, 2015年03月, 日本語パノラマ 初級ドイツ語ゼミナール(改訂版)教科書・概説・概論
- 共著, 法政大学出版局, 2014年09月, 日本語西洋政治思想資料集学術書
- 単著, Sanzini Books(韓国), 2014年03月暴力(韓国語版)学術書
- 共著, 岩波書店, 2014年01月, 日本語岩波講座 政治哲学5 理性の両義性学術書
- 単訳, 平凡社, 2013年12月, 日本語ポール・ド・マン『美学イデオロギー』(新版)学術書
- 共著, 白水社, 2013年03月, 日本語パノラマ 初級ドイツ語ゼミナール教科書・概説・概論
- 共著, 世界思想社, 2011年03月, 日本語社会学ベーシックス9 政治・権力・公共性学術書
- 単訳, 岩波書店, 2011年02月, 日本語チャールズ・テイラー『近代 想像された社会の系譜』学術書
- 共著, 岩波書店, 2009年03月, 日本語思考のフロンティア——壊れゆく世界と時代の課題学術書
- 単著, 岩波書店, 2006年03月, 日本語暴力学術書
- 単訳, 平凡社, 2005年01月, 日本語ポール・ド・マン『美学イデオロギー』学術書
- 共著, 京都大学学術出版会, 2003年11月, 日本語変異するダーウィニズム−−進化論と社会学術書
- 編者(編著者), 平成11年度〜12年度科学研究費補助金研究成果報告書, 2002年03月, 日本語20世紀前半における「危機」と「脱=近代」をめぐる諸言説に関する総合的研究調査報告書
- 共著, 佛教大学通信教育部, 2001年04月, 日本語英米思想史教科書・概説・概論
- 共著, 京都大学人文科学研究所, 2001年03月, 日本語ダーウィン以後の人文・社会科学学術書
- 共著, 京都大学人文科学研究所, 2000年03月, 日本語人文・社会科学と自然科学の対話の試み−−進化論を主題として学術書
- 共著, 人文書院, 1998年11月, 日本語〈複数文化〉のために−−ポストコロニアリズムとクレオール性の現在学術書
- 共著, 新評論, 1998年03月, 日本語両大戦間期の政治思想学術書
- 共訳, インスクリプト(河出書房新社発売), 1997年10月, 日本語E.ルナン/J.G.フィヒテ他『国民とは何か』学術書
- 共著, 人文書院, 1997年02月, 日本語ファシズムの想像力−−歴史と記憶の比較文化論的研究学術書
- 共著, 新評論, 1995年12月, 日本語西洋政治思想史(II)学術書
- 共訳, 太田出版, 1995年09月, 日本語ショシャナ・フェルマン『声の回帰』学術書
- 社会思想史学会 第44回大会(シンポジウム:社会の中の社会思想史), 2019年10月, 日本語社会思想史の再構成のために——社会思想史の可能性/不可能性をめぐって[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 政治思想学会 第25回大会(シンポジウム:近代の統治権力とアイデンティティ・他者), 2018年05月, 日本語, 甲南大学, 国内会議暴力批判論のために——政治思想研究の視座によせて[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 神戸大学国際文化学会 第7回大会, 2001年12月, 日本語, 神戸大学国際文化学会, 神戸, 日本, 国内会議国民国家と政治神学——南原繁の政治哲学をめぐって[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 政治思想学会 第6回大会(シンポジウム:歴史と政治的責任), 1999年05月, 日本語, 政治思想学会, 京都, 日本, 国内会議歴史の暴力にどう向き合うか——アドルノとベンヤミンにおける〈追想〉の思考をめぐって[招待有り]シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 社会思想史学会 第17回大会, 1992年10月, 日本語, 早稲田大学, 国内会議三〇年代ホルクハイマーの思想の再検討口頭発表(一般)
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 科学研究費補助金/基盤研究(C), 2007年, 研究代表者競争的資金
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 京都大学, 2000年 - 2001年進化論受容の社会的・文化的文脈にかんする学際的・比較研究1859年のダーウィン『種の起源』以降、この書物がもたらした衝撃は計り知れない。それはまず、種の不変を信じて分類に終始していた博物学を抜けだし、生存闘争や自然選択などの原理を基礎とする、生命にかんするダイナミックな理解をもたらす。しかしそれは自然科学の一理論にはとどまらない。ダーウィン進化論は一つの思考様式として、哲学・法学・政治学・経済学・社会学・人類学といった人文・社会諸科学へも浸透し、新たな認識枠組を提供するのだ。またこの理論は制度的学問の枠組すら乗り越え、社会ダーウィニズムとして、国家や社会にかんする言説としても機能することになる。そしてさらには、神の摂理を説く宗教を打破して、既存の人間観・世界観をも揺さぶるだろう。本研究の主要な狙いは、進化論が社会にもたらすこうした広大な衝撃を探ることにあった。そのためにこの研究は多様な学問領域の専門家たちから組織され、また対象となる地域もヨーロッパからアメリカ、中国、そして日本を含む。 研究を遂行していくなかで特に明らかになった点は、進化思想とは大いに多面性と揺らぎを孕むものだったということである。当時においてはダーウィンの他に、心理学や社会学を含む壮大な進化論体系を構築する同時代のスペンサーも大きな影響力をもっていた。またフランスのラマルクはダーウィンにおよそ半世紀先行して、獲得形質の遺伝や進化の内的な力という点を強調しつつ彼の進化論を展開している。さらには『種の起源』の作者はこの書のなかで、マルサスの『人口論』を引用しつつ、その政治経済学的発想に多くを負っていることはよく知られている。このように進化論はいくつかの思想が絡まって織りなされる錯綜した知の総体であり、そこで知はメタファやアナロジーを通して、異なる学問領域間で、また学問と政治・社会のあいだで往還運動を行う。このなかではときとして大きな誤解や逸脱も産まれており、それは進化論を受容する時期や地域によってさまざまなかたちをとる。本研究がとりわけ力を注いだのは、このような多様性を詳述することである。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(C), 京都大学, 1999年 - 2000年20世紀前半における「危機」と「脱=近代」をめぐる諸言説に関する総合的研究1 定期的に開催した共同研究会において、1930〜40年代に現われた「危機」と「脱=近代」をめぐる諸言説を広く渉猟し、検討の俎上に載せた。具体的には、哲学(西田幾多郎・田辺元・和辻哲郎)、美学(九鬼周造・中井正一・柳宗悦)、文学(保田與重郎・小林秀雄・武田泰淳・竹内好)、言語学(時枝誠記)、政治学(南原繁)、経済学(島恭彦)、社会学(清水幾太郎)、マルクス主義(加藤正・尾崎秀実)、民俗学(柳田国男)といった戦闘期日本のテクストである。 2 こうした作業をつうじて改めて確認できたのは、近代みずからが自己自身のありようを否認するという、近代の屈折した自己意識の構造である。「近代」によって失われた「本来的なるもの」を仮構しつつ、しかもそれを直接取り戻すこともできないがゆえに、それを想像的に埋め合わせるようなかたちで、「脱=近代」の諸言説が紡がれていったのである。本研究はそうした言説の構造について、きわめて多岐にわたる領域を対象に、また個々の具体的なテクストに即しながら仔細に検討したという意味で、研究史に例を見ない意義をもっているものと確信している。 3 ただし本研究の当初のもくろみは、こうした「脱=近代」の諸言説をヨーロッパ思想との関係のなかで捉え返すことにあった。それゆえ(1)日本浪曼派にとってのドイツ・ロマン派、京都学派にとってのドイツ観念論といったように、これら戦間期日本のテクストのヨーロッパ思想との交渉の動態を跡づけ、また(2)中井正一とベンヤミン、保田与重郎とハイデガーといったように、「世界史的同時性」のなかでこれらの言説を改めて検討する必要がある。目下、本研究での到達点をふまえつつ、新たな共同論文集の作成を進めているところである。これについては一年後をめどに学術図書として出版することを予定している。
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 基盤研究(B), 京都大学, 1998年 - 2000年個をめぐるミクロ人類学確立に向けての基礎研究ミクロ人類学の確立を目指す本プロジェクトは以下の3領域を中心研究をおこなった。 1)対象:事例研究をとおしてミクロ人類学が何を対象(主題化)とし、いかに分析するのかを(方法論)探究した。その際、ミクロな次元でいかに文化・社会が生成・再生産しているのか、それに対して抵抗や創造性がいかなる形で発現するのかを問うことになった。 2)研究社・個人としての人類学者:フィールドワークや民族誌記述、研究組織における人類学者の役割・体験を主題化することでフィールドワークから民族誌記述への流れをより精緻に理論化するように心懸けた。その際、自身の体験だけでなく、公刊されている調査マニュアルや民族誌も分析の対象になった。 3)パラダイム(諸概念、理論的枠組み・背景知):パーソンやセルフ、エージェントなど個をめぐる諸概念が明確な定義がなされないまま利用されているためミクロ人類学の発展が阻害されている。個をめぐる西欧の思想を射程に入れ、ポスト・コロニアリズムやフェミニズムなどとの対話を試みた。 本研究は、大きく定例の研究会での発表とデータベース作成のための文献資料の収集整理から成る。分担者ならびに協力者が両方の活動に参加した。前者については、論文集を世界思想社から2002年に出版予定である。後者については代表者のホームページhttp://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/〜shakti/において公開中である。