SEARCH
検索詳細
秋山 吾篤大学院工学研究科 応用化学専攻助教
研究活動情報
■ 受賞- 2025年 日本液晶学会, 論文賞（A部門）, Room-temperature Ferroelectric Columnar Liquid Crystals Driven by a Low Electric Field
- 2025年01月 第33回ポリマー材料フォーラム, 優秀発表賞, 重レアアースのリサイクルを目的とした新規吸着剤の開発
- 2024年09月 2024年日本液晶学会討論会, 虹彩賞, 1分子当りのキラル側鎖数がカラムナー液晶性ウレアの強誘電性に与える影響
- 2023年12月 第13回CSJ化学フェスタ2023, 優秀ポスター発表賞, 位置選択的に導入したキラル側鎖が強誘電性柱状液晶に及ぼす影響
- 2023年11月 6th G'L'owing Polymer Symposium in KANTO, Presentation Award, Identification of the Important Chiral Side Chains for Ferroelectricity in Columnar Liquid Crystalline Ureas
- 2023年09月 2023年日本液晶学会討論会, 若葉賞, 非対称にキラル側鎖を導入したウレア化合物における強誘電性カラムナー液晶
- 2023年02月 Ajou-Chiba Joint Symposium, The Best Poster Presentation Award, A Room-Temperature Ferroelectric Columnar Liquid Crystal
- 2021年10月 Optics of Liquid Crystals 2021, Shimakutuba Poster Award, Realization of a Room-Temperature Ferroelectric Columnar Liquid Crystal by Introducing Branched Alkyl Chains
- 2021年03月 千葉大学大学院融合理工学府, 令和2年度融合理工学府長表彰
- 2021年03月 千葉大学, 令和2年度学業成績優秀者に係る学長表彰
- 2020年11月 第10回CSJ化学フェスタ2020, 優秀ポスター発表賞, 分岐アルキル鎖を導入したウレア誘導体による低温強誘電性柱状液晶材料の開発
- 2019年09月 日本液晶学会討論会, 虹彩賞, 強誘電性カラムナー液晶相の発現メカニズム
- 2019年07月 第23回液晶化学研究会シンポジウム, 学生ポスター賞, 強誘電性カラムナー液晶相の発現メカニズム
- 2019年03月 千葉大学工学部, 平成30年度工学部長表彰
- 2019年03月 千葉大学, 平成30年度学業成績優秀者に係る学長表彰
- 2025年, Journal of Materials Chemistry C, 13(27) (27), 13664 - 13671[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2024年05月, ACS Applied Polymer Materials, 6(11) (11), 6706 - 6713[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2024年04月, The Journal of Physical Chemistry B, 128(15) (15), 3775 - 3783[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2024年02月, ACS Applied Electronic Materials, 6(2) (2), 1252 - 1261[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- 2023年07月, Materials Letters, 343, 134363[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- Elsevier {BV}, 2020年08月, Materials Letters, 272, 127863 - 127863, 英語[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- Wiley, 2020年07月, Advanced Electronic Materials, 6(8) (8), 2000201 - 2000201, 英語[査読有り]研究論文（学術雑誌）
- The Chemical Society of Japan, 2020年04月, Chemistry Letters, 49(7) (7), 768 - 770, 英語[査読有り]研究論文（学術雑誌）
■ 講演・口頭発表等
- 第71回高分子研究発表会（神戸）, 2025年07月, 日本語亜鉛フタロシアニンナノワイヤの一軸配向制御と構造・電気特性評価口頭発表（一般）
- 第71回高分子研究発表会（神戸）, 2025年07月, 日本語温度変化で発電可能なマルチレドックスシステムの創出口頭発表（一般）
- 第33回ポリマー材料フォーラム, 2024年11月重レアアースのリサイクルを目的とした新規吸着剤の開発ポスター発表
- 第14回CSJ化学フェスタ2024, 2024年10月希土類元素の選択的リサイクルを目的とした新規吸着剤の開発ポスター発表
- 第14回CSJ化学フェスタ2024, 2024年10月左右非対称にキラリティーを導入したウレア化合物による強誘電性分子集合体の実現
- 第73回高分子討論会, 2024年09月重レアアースに選択的吸着能を有するポリマーの合成ポスター発表
- 第73回高分子討論会, 2024年09月重レアアースに選択的吸着能を有する新規吸着剤の開発ポスター発表
- 2024年日本液晶学会討論会, 2024年09月1分子当りのキラル側鎖数がカラムナー液晶性ウレアの強誘電性に与える影響ポスター発表
- 6th G'L'owing Polymer Symposium in KANTO, 2023年11月Identification of the Important Chiral Side Chains for Ferroelectricity in Columnar Liquid Crystalline Ureas口頭発表（一般）
- 第13回CSJ化学フェスタ2023, 2023年10月左右非対称にキラリティーを導入したウレア化合物による強誘電性分子集合体の実現ポスター発表
- 第13回CSJ化学フェスタ2023, 2023年10月位置選択的に導入したキラル側鎖が強誘電性柱状液晶に及ぼす影響ポスター発表
- 2023年日本液晶学会討論会, 2023年09月混合による強誘電性カラムナー液晶の新規発現と物性の制御口頭発表（一般）
- 2023年日本液晶学会討論会, 2023年09月非対称にキラル側鎖を導入したウレア化合物における強誘電性カラムナー液晶ポスター発表
- 2023年日本液晶学会討論会, 2023年09月位置選択的に導入したキラル側鎖が強誘電性カラムナー液晶に及ぼす影響口頭発表（一般）
- 第24回液晶化学研究会シンポジウム, 2023年07月分岐側鎖導入による室温駆動可能な強誘電性カラムナー液晶ポスター発表
- 第24回液晶化学研究会シンポジウム, 2023年07月位置選択的に導入したキラル側鎖が強誘電性カラムナー液晶に及ぼす影響ポスター発表
- 第24回液晶化学研究会シンポジウム, 2023年07月ジフェニルウレア誘導体に左右非対称にキラリティーを導入することによる強誘電性カラムナー液晶発現への影響調査ポスター発表
- Ajou-Chiba Joint Symposium, 2023年02月A Room-Temperature Ferroelectric Columnar Liquid Crystalポスター発表
- Ajou-Chiba Joint Symposium, 2023年02月Axially Polar Ferroelectric Columnar Liquid Crystal Phase of a Chiral Diphenylurea口頭発表（一般）
- 第12回CSJ化学フェスタ2022, 2022年10月分岐側鎖を持つアミド官能化ペリレンビスイミド分子の集合挙動ポスター発表
- 2022年日本液晶学会討論会, 2022年09月分岐アルキル側鎖を有するアミド官能化ペリレンビスイミド分子の集合挙動口頭発表（一般）
- 28th International Liquid Crystal Conference, 2022年07月Exploring alkyl side chains in diphenylureas for controlling the temperature ranges of ferroelectric columnar liquid crystal phasesポスター発表
- 28th International Liquid Crystal Conference, 2022年07月Ferroelectric columnar phases of liquid crystalline ureas possessing chiral / racemic terminal groupsポスター発表
- The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies 2021, 2021年12月Realizing a room-temperature ferroelectric columnar liquid crystal by introducing branched alkyl chains口頭発表（一般）
- The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies 2021, 2021年12月Ferroelectric columnar liquid crystal phases realized by introducing chirality口頭発表（一般）
- 第11回CSJ化学フェスタ2021, 2021年10月分岐アルキル基を導入したウレア分子による室温駆動可能な強誘電性柱状液晶ポスター発表
- The 19th Optics of Liquid Crystals, 2021年10月Polarization-Maintainable Axially Polar Ferroelectric Columnar Liquid Crystal Phase Realized by Introducing Chirality口頭発表（一般）
- The 19th Optics of Liquid Crystals, 2021年09月Realization of a Room-Temperature Ferroelectric Columnar Liquid Crystal by Introducing Branched Alkyl Chainsポスター発表
- 2021年日本液晶学会討論会, 2021年09月分岐アルキル鎖を導入したウレア化合物による室温強誘電性カラムナー液晶口頭発表（一般）
- 第30回日本MRS年次大会, 2020年12月分岐アルキル鎖導入による低温強誘電性カラムナー液晶化合物の実現口頭発表（一般）
- 2020年日本液晶学会オンライン研究発表会, 2020年10月分岐鎖導入による強誘電性カラムナー液晶の低温化口頭発表（一般）
- 第10回CSJ化学フェスタ2020, 2020年10月分岐アルキル鎖を導入したウレア誘導体による低温強誘電性柱状液晶材料の開発ポスター発表
- 第9回CSJ化学フェスタ2019, 2019年10月強誘電性カラムナー液晶相の発現メカニズムポスター発表
- 2019年日本液晶学会討論会, 2019年09月強誘電性カラムナー液晶相の発現メカニズムポスター発表
- 第23回液晶化学研究会シンポジウム, 2019年07月強誘電性カラムナー液晶相の発現メカニズムポスター発表
■ 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 川西記念新明和教育財団, 科学技術研究助成金支給事業, 2025年06月 - 2026年05月, 研究代表者親金属相互作用を利用した変位型強誘電性液晶分子の創生と自己組織化構造の変調・外部刺激による電気物性の自在制御
- 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 特別研究員奨励費, 千葉大学, 2021年04月 - 2024年03月, 研究代表者室温における強誘電性カラムナー液晶材料の実現（1）分岐側鎖を有するジフェニルウレア分子について，強誘電性に特徴的な分極と電場のヒステリシスループを得ることに成功した。ヒステリシスループの印加電場の依存性を評価すると，高周波数ほど明瞭なヒステリシスが観測され，低周波条件におけるイオン性不純物の影響が懸念された。不純物が強誘電性に及ぼす効果を検証するため，不純物をドープした試料を作製し，電流測定と第二次高調波発生測定を実施した。結果，0.1%の不純物添加によって，望ましくないバックグラウンド電流の増加や脱分極が確認された。一方，これまで使用した非ドープ試料では，このような挙動は観測されず，不純物の効果は無視できると言える（ACS Appl. Electron. Mater.誌に掲載）。（2）側鎖に(S)-citronellyl基を4つ有するウレア分子は，強い分子間力によって分極反転が不可能であり，強誘電性が確認されなかった（Mater. Lett.誌に掲載）。分子間力を適度に低減させるため，立体障害の大きな2-butyloctyl基を6つ有する分子との混合物を作製し，混合物が室温強誘電性カラムナー液晶（FCLC）を示すことを見出した。FCLCを形成する要因を特定するため，複数の混合比で作製した試料の集合構造の評価を行った。結果，側鎖の立体効果によって異種分子が交互に積層し，カラムナー液晶が構築されることがわかった。また，混合比によって分子間力を微調整でき，ウレア基の分極反転（強誘電性）が促進された。 本研究によって，（1）では側鎖の立体障害，（2）では混合比によって，集合状態における分子間力を調整可能であり，室温FCLCの作製に関する知見を提示できた。これまで報告されたFCLCでは，分極反転と分極維持はトレードオフであったが，（2）の手法はそのトレードオフを解消し，FCLCの設計を開拓する指針として有用なものである。