研究者紹介システム

大橋 完太郎
オオハシ カンタロウ
大学院人文学研究科 社会動態専攻
准教授
哲学関係
Last Updated :2020/06/04

研究者情報

所属

  • 【主配置】

    大学院人文学研究科 社会動態専攻
  • 【配置】

    文学部 人文学科

学位

  • 博士(学術), 東京大学

授業科目

ジャンル

  • 文化・芸術・流行 / 美術

コメントテーマ

  • 芸術論
  • 表象文化論
  • ディドロ
  • パントマイム

研究活動

プロフィール情報

  • プロフィール

    17〜18世紀のフランス哲学・文学から研究を始めました。博士論文は啓蒙思想家ディドロの唯物論的体系がもつ総合的な性質を論じたものです。哲学・文学・芸術学すべてに渡る彼の思想を体系的に捉え返し、現代的な意義を探った試みです。そこにおいては、「怪物的なもの」がもつ肯定的な意味が、ディドロ独自のものとして、その先駆性とともに見出されました。ディドロについては、彼の美術批評と社会思想との関係について、現在考察を進めています。

    これと並行して、当時の博物学も扱っています。博物学者ビュフォンの思想を中心に、当時の植物学や動物学がどのように体系化され、近代的な科学となっていったのかについて、文献史料や今なお残る植物園や動物園を手がかりに考察を進めています。ダーウィニズム以前の生物学において、どのような想像力が働いていたのか、という点も面白いところです。

    近年はより現代に領域を移して、いわゆるフランス現代思想の新たな読み替えも進めています。とりわけ、「芸術=アート」という概念に関して、それがどの程度まで人間に関わるものであり、どの程度まで人間を超え出るものであるのか。現代の芸術哲学を参照しながら、芸術の存続を広義の技術論のもとで考えていきたいと思っています。

    なお、外国語論文についてはAcademia.eduのページをご参照ください。
    https://kobe-u.academia.edu/KantaroOhashi

    空いた時間に習作的に書いているエッセイや翻訳は下記のブログでも時折更新しています。
    https://materialisme.blogspot.com

研究キーワード

  • SF的想像力と虚構概念
  • 怪物表象・モンスター論
  • 自然史・博物学
  • 生物哲学
  • フランス啓蒙期の思想
  • ノスタルジーの美学
  • ポストトゥルースの哲学

研究分野

  • 人文・社会 / 思想史 / 生命・形をめぐる観念の歴史
  • 人文・社会 / ヨーロッパ文学 / フランス文学(十六〜十八世紀)
  • 人文・社会 / 美学、芸術論 / 近現代フランス芸術哲学・認識論

委員歴

  • 2018年04月 - 現在, 日本フランス語フランス文学会, 研究情報委員
  • 2017年04月 - 現在, 日本フランス語フランス文学会 関西支部, 実行委員
  • 2016年04月 - 現在, 表象文化論学会, 理事
  • 2018年04月 - 2018年07月, 表象文化論学会, 神戸大会 実行委員長
  • 2016年04月 - 2018年03月, 日本フランス語フランス文学会 関西支部, 編集委員
  • 2010年04月, 表象文化論学会, 編集委員
  • 2005年04月 - 2009年03月, 表象文化論学会, 事務局員

受賞

  • 2013年03月 表象文化論学会 第3回表象文化論学会学会賞 『ディドロの唯物論――群れと変容の哲学』

    大橋完太郎

論文

MISC

書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • Modern Forms of Japanese Nostalgia: the Case of Ango Sakaguchi

    大橋完太郎

    New Perspectives in Japanese Studies Part 2, 2017年11月18日, 英語, 国際会議

    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • Imagination Improved ----Buffon's Implicit Influences on British Romanticism----

    大橋完太郎

    The 15th International Conference of the British Association for Romantic Studies, 2017年07月29日, 英語, 国際会議

    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • On Resent Trends Toward Nostalgia In Japanese Culture

    大橋完太郎

    国際美学会, 2016年07月29日, 英語, 国際会議

    口頭発表(一般)

  • フランス王立庭園と博物学――トゥルヌフォールからビュフォンへ

    大橋完太郎

    「イギリス近代文学における植物表象の史的発展――資源と欲望をめぐって」, 2014年10月04日, 日本語, 国内会議

    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 啓蒙の盲点、啓蒙批判の盲点

    大橋完太郎

    第17回新潟哲学思想セミナー, 2014年07月28日, 日本語, 国内会議

    [招待有り]

    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • 断片化した生と突発的愛情——『ソフィー・ヴォラン宛書簡』にみる文体と情動の関係

    大橋完太郎

    日本フランス語フランス文学会2014年度春季大会ワークショップ, 2014年05月25日, 日本語, 国内会議

    [招待有り]

    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 今日における「啓蒙」の意義は何か〜日仏比較思想史から考える

    大橋完太郎

    灘高等学校土曜講座, 2013年10月19日, 日本語, 国内会議

    [招待有り]

    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • ディドロとフランス現代思想:リオタール『非人間的なもの』との関係から

    大橋完太郎

    日仏哲学会2012年秋季大会、シンポジウム「ディドロ哲学再考:生誕300年を迎えて」, 2012年09月08日, 日本語, 国内会議

    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

  • 味覚から見る西洋近代

    大橋完太郎

    神戸スイーツ学会第8回定例研究会, 2012年02月18日, 日本語, 国内会議

    公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等

  • 情念から利益へ:ホモ・エコノミクスの力学と近代におけるその帰結

    大橋完太郎

    シンポジウム「生命という策略」(近畿大学国際人文科学研究所主催), 2009年01月25日, 日本語, 国内会議

    [招待有り]

    シンポジウム・ワークショップパネル(指名)

所属学協会

  • 日本フランス語フランス文学会

  • 日仏哲学会

  • スピノザ協会

  • 日本18世紀学会

  • 表象文化論学会

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • ポスト・ノスタルジー美学の成立と構造

    大橋 完太郎

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2019年04月01日 - 2023年03月31日

  • アウタースペース/インナースペース/インタースペース・アートの美学

    前川 修, 岩崎 秀雄, 古賀 一男, 水野 勝仁, 大橋 完太郎, 森 公一, 松谷 容作, 岩城 覚久, 増田 展大, 真下 武久

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 神戸大学, 2017年04月01日 - 2020年03月31日

    理論研究/事例研究に分けて説明する。 理論研究:①生命・自然班/②映像班/③知覚・脳科学班のうち、①生命・自然班については、8月開催の研究報告会においてバイオ/メディア/アートの結びつきをめぐり、戦後の言説的系譜を取りまとめ、以後、メディア論を軸にしながら、引き続き最新の言説の整理へ向かう方向と、逆に生物学の起点(19世紀初頭)へ向かう方向の可能性が議論された。②映像班では、同じく8月の報告会で、宇宙映画を素材にしながら無重力を重力下で表象化する方法について議論を行なった。③知覚・脳科学班では、8月の報告会では宇宙服のもたらす知覚の問題について議論をし、3月の報告会では、宇宙空間で視点を喪失する状態から逆に地上での幽体離脱的な反重力的視点を捉え直す議論を行ない、さらに2009年に開催の『宇宙と美術と人体と』展の作家へのインタビューをもとにした報告を素材に議論を進めた。また、本科研メンバーの真下/森によるドローンを使った作品制作の経過報告についても脳科学の観点から意見を交換した。 なお、生命自然班では、定期的に(年4回)バイオアートとメディア論に関する言説整理と文献消化の作業も行い、その一部を翻訳出版するプランも立ち上がっている。 事例研究では、8月に早稲田の先端生命医科学センターおよびBioClub、筑波宇宙センターでの調査を行い、それぞれの分担者がオーストラリアのバイオアーティスト、オロン・カッツのラボ視察、アルスエレクトロニカの巡回展、佐賀宇宙科学館などの視察を行い、上記の研究会で意見交換を行った。西オーストラリアのSimbioticAでの学会には岩城・増田がそれぞれバイオアート、スペースアートについて報告を行い、各国の研究者と意見交換を行った。

  • 大橋 完太郎

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 基盤研究(C), 神戸大学, 2015年04月01日 - 2019年03月31日

    本研究においては、18世紀フランスにおける博物学者ビュフォンと同時代で同郷の人類学者・文筆家であるド・ブロスとの関係を対象に調査を行なった。とりわけ共通の出身地であるブルゴーニュ地方の都市ディジョンにおける両者の関係を思想の相互形成という観点から調査・分析を進めた。実証的なレベルでの新資料の発見はまだはっきりと確定できていはいないが、ド・ブロスの初期人類学的思考に見られる文学的・文献学的要素の重要性や、それに対してビュフォンが与えた影響など、従来見出されなかった関係が発見された。

  • 石倉 和佳, 鷲津 浩子, 大橋 完太郎, 今村 隆男, 吉中 孝志, 杉山 真魚, 梶 理和子, 城山 豊, 田吹 長彦, 橘 セツ, 野間 晴雄, 三田村 哲哉, 真木 利江, 山口 善成, 山内 朋樹

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 基盤研究(B), 兵庫県立大学, 2014年04月01日 - 2018年03月31日

    本研究は、イギリス近代の文学や視覚芸術に見られる植物表象を植物学、植物書、科学史等の文脈から多角的に考察し、植物表象が資源や権益をめぐる社会の権力構造やその構造から生まれる個人の欲望と連動して形成されていることを検証したものである。これは、文学等に表現された草木等の自然が、資源としての各種の植物の価値と相補関係にある文化・社会的構築物であることを明らかにすることでもある。本研究では17世紀から19世紀初頭までのロマン主義期に至る代表的な植物学者や園芸家に焦点をあて考察し、ロマン主義期に至る文学における自然が、歴史的な相対化によって批判的に考察されるべきものであることを明示するものとなった。

  • 大橋 完太郎

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 若手研究(B), 神戸女学院大学, 2012年04月01日 - 2015年03月31日

    本研究の成果として主に二つのものをあげることができる。1)ディドロの非人間的概念が現代の哲学に対して持ちうる有効な射程を確認することができた。2)18世紀を中心的背景とした歴史的な読解においても、ディドロの思想がもつ独自の意味を提起することができた。1)については、リオタールの「非人間的概念」の中核にあるディドロの唯物論の有効性を人間技術との関係において明らかにすることができた。2)についても、当時主流であった奢侈についての議論に加えて、ディドロが自らの哲学の固有性として「貧なるもの」の可能性を担保していたことが明らかとなった。

  • 大橋 完太郎

    日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 若手研究(B), 玉川大学->東京大学, 2009年 - 2011年, 研究代表者

    本研究は、十八世紀フランスの博物学者ビュフォンの思想における理論的核を抽出することを目的としている。本助成を受けた研究を通じて、ビュフォンの『博物誌』における生物発生の理論と、修辞家としてのビュフォンの名を確かにした著作『文体論』とのあいだに理論的同形性が存在していることが判明した。生物の発生と人間の思考の両者に共通するこの発生論的アナロジーが、ビュフォンの思想のオリジナルな点であり、それによって生物学と文学とを架橋することが可能になっていることが明らかとなった。

    競争的資金